「シラー種について その2」 ワインはじめて講座

「シラー種について その2」 ワインはじめて講座

「ブドウ品種を詳しく知ろう」シリーズ、前回からは『シラー』種について紹介しています。 最も優れた産地がフランス コート・デュ・ローヌの北部地域だということ、 「シラーズ」という変名でオーストラリアの主要品種であること、などについて触れました。

『シラー』というブドウ品種の特徴を外観・香り・味わいそれぞれ絞って挙げるならば、

  • 豊富な色素による非常に濃い色合いで、若い時には青みが強い
  • 挽きたての黒胡椒を想わせる抜け感のあるスパイシーな香りと、フローラルで華やかな印象
  • 力強くも滑らかなタンニン、濃厚な果実味

といったところでしょうか。

特に香りに感じられる黒胡椒の印象は、 ワインの「スパイシー感」を象徴するくらいの個性と言っても良いかと思います。
ある著名なワイン評論家はローヌ・シラーの香りを「焼けたゴムの香り」なんて表現していました。
なかなかピンとは来ないかもしれませんが、 これもある意味焼けつくような暑い日差しに照らされた果実に由来するイメージなのかと思います。

一方でもう一つの代表産地オーストラリアの「シラーズ」、 カジュアルな価格帯のものですとこの黒胡椒の印象や華やかさなどはあまり感じないと思います。
どちらかというと煮詰めた黒系果実の濃厚な印象が先に立ち、 フランスのシラーとはほぼ別物に感じるのではないでしょうか。
ここが、同じ品種と言われつつも実際は別物、と評価されるポイントでしょうか。

シラー、意外とご紹介することが多くありまして、 もう1回だけ続けさせて戴きますね。
次回はシラー種のワインをどう楽しむか、についてご紹介していきます。

≪今回の「はじめて講座」おすすめ関連ワインはこちら≫

『バスティード コート・デュ・ローヌ レカルラート』
(フランス / コート・デュ・ローヌ産赤ワイン ブドウ品種:シラー95%、グルナッシュ5%
熟成:コンクリートタンクタンクで8カ月)

今日も1歩、あなたはソムリエに近付きました!

CTA-IMAGE ワイン通販Firadis WINE CLUBは、全国のレストランやワインショップを顧客とするワイン専門商社株式会社フィラディスによるワイン直販ショップです。 これまで日本国内10,000件を超える飲食店様・販売店様にワインをお届けして参りました。 主なお取引先は洋風専門料理業態のお店様で、フランス料理店2,000店以上、イタリア料理店約1,800店と、ワインを数多く取り扱うお店様からの強い信頼を誇っています。 ミシュラン3つ星・2つ星を獲得されているレストラン様のなんと70%以上がフィラディスからのワイン仕入れご実績があり、その品質の高さはプロフェッショナルソムリエからもお墨付きを戴いています。 是非、プロ品質のワインをご自宅でお手軽にお楽しみください!
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