コンビニ惣菜ペアリング道 第2回「ローソンのお惣菜シリーズ・ローソンセレクト」

『コンビニ惣菜ペアリング道』第2回目。
新型コロナ対策の外出自粛でレストランやワインバーなどに行くこともままならない中、家で出来るだけ手間をかけずに色々なワインペアリングを楽しんじゃう・・・というちょっとズボラな企画です。

初回の「セブンイレブンの炭火焼きハンバーグ」に続いて選んだのは、こちら。

今日ご紹介するおススメのペアリングは・・・
ローソンさんのお惣菜シリーズ「ローソンセレクト」より
『トマトの酸味とガーリックの旨みを効かせた　鶏肉のガーリックトマト煮（店頭価格税込399円でした）』
とこのワインのペアリングです。

『シャトー・アルトニャック(旧名：アントニャック)　クロズリー・デ・リ　ピノ・ノワール（税抜価格1,890円）』
（フランス　ラングドック地方リムー産赤ワイン　
ピノ・ノワール種100% / バリック50%&ステンレスタンク50%で5ヶ月熟成）

ローソンならまずはやっぱり「からあげくん」か「Lチキ」じゃないの？？という声も上がってきそうです。
勿論、そちらも買って試しましたよ！
実は今回からは皆さんに人気のあるワインの中から事前にお題を決めておきまして、お店でそれに合いそうなお惣菜をいろいろと買い込んでペアリングを試す、というスタイルを取ろうかと思います。
お題ワインを決めておくほうが、色々なペアリングを楽しみやすいですしね。

ということで今回のワインとのペアリングですが、このフルーツ感豊かで柔らかな味わいの南仏産ピノ・ノワールに何を合わせるか
ローソンさんの店頭でかなり迷いました。

結果的に、
・デミグラスソースのハンバーグ
・チキンのガーリック煮
・からあげくん（チキンナゲット的なもの）
・Lチキ（大きめのフライドチキン）
・麻婆豆腐
の5つを選んで購入、自宅でワインを飲みながらペアリングを検証してみました。
全てを試して、結果的に一番このワインに合うな、と思えたのがチキンのガーリック煮だった、というわけです。

結構にんにくの風味が強めのトマトソースでトロトロになるまで煮込まれたチキン。
ソースの味がしっかりしみ込んだ大きめカットのジャガイモも入っており、おつまみとしては税込399円とは思えないくらいの充実度です。

トマトソースの甘みと酸味＋ニンニクの旨味、そしてとろりとした煮込みの食感。
さらりとしつつも重心のしっかりとした南仏のピノが、食感からして非常に良く合います。
味わい的にも、濃い味のトマトソースと鶏もも肉が南フランスならではのリッチな果実味とグッドバランスでした。

煮込み料理は簡単にできますし作っていて楽しいですが、これからの暑い時期はキッチンで長時間料理をするのもちょっとな・・・という感じ。
こんなお手軽コンビニ惣菜で汗をかかずにワインを楽しむのも良さそうですね。

残念ながら期待していた「からあげくん」と「Lチキ」はワインのおつまみには一味不足だった感じ。
味付けが意外なほどあっさり淡白なので、どんなワインでも合わなくはないのですが驚くようなマリアージュは生まれないかな、という印象。
何らかのアレンジ・・・例えばスパイス類を色々使うなどすると、もっとワインと合ってくるかな？と思います。
いずれ、コンビニ各社のチキンを比較しながらワインペアリングを探すのにもチャレンジしてみたいですね。

ちなみに、ハンバーグはピノには味がちょっと濃すぎでピノの繊細さが打ち消されてしまう感じ、麻婆豆腐のシビ辛インパクトには、更に果実の甘みと密度がある濃厚な赤でないと太刀打ちできませんでした。
まだまだ、最初の候補選びからして精度が低かったかもしれません。

第2回目もコンビニお惣菜の本格感にすっかり驚かされてしまいました。
コンビ惣菜ペアリングの道は、まだまだ奥が深そう。
次回は「ファミリーマート」さんのお惣菜色々とワインを研究してみたいと思います！