コンビニ惣菜ペアリング道 第22回「超人気スペインワインに、成城石井で買ってきた生ハムを合わせてみた!」

コンビニ惣菜ペアリング道 第22回「超人気スペインワインに、成城石井で買ってきた生ハムを合わせてみた!」

コラムシリーズ「店長五十嵐のコンビニ惣菜ペアリング道」、第22回となりました。
コンビニ、スーパー、デパ地下などのお店で売っている市販のおつまみ・レトルト食品などで何の手間もかけずに色々なワインペアリングを楽しんじゃおう!というちょっとズボラなペアリングチャレンジ企画です。

 

「店長五十嵐のコンビニ惣菜ペアリング道」とは?

それではまず、今回初めてこのシリーズを目にされた方にまずご説明しておきますね。
コラムのタイトルは「コンビニ惣菜ペアリング道」とはしているものの、基本は「お手軽に手に入る、調理しなくて良いおつまみ」をペアリングチャレンジのテーマにしています。これまで21回分の記事はすべてアーカイブ掲載してありますので、是非これまでのチャレンジ結果も見てみてください。

これまでのシリーズアーカイブはこちらから!B級グルメとのペアリングも色々やっております。
↓↓↓
https://firadis.net/column/category/souzai-pairing/  

それでは第22回、コラムテーマはこちらです!

超人気スペインワインに、成城石井で買ってきた生ハムを合わせてみた!

前回は『Johnsonville ジョンソンヴィル』のソーセージに合うワインを探す、という食材優先型でしたが今回は逆の「ワイン優先型」。飲もうと思っているワインが既に自宅にあって、でも何品も料理作るのは面倒くさいな~、というときに何を買ってくれば良いのか、を検証したいと思います。

それではまず、今回のテーマとなる「“家にあった”設定のワイン」からご紹介しましょう。

『フアン・ヒル シルバー・ラベル』
(当店通常時税込販売価格2,800円)

スペイン産赤ワイン
ブドウ品種: 100%

皆さまご存じ、スペイン・フミーリャ地方産の非常に濃厚かつフルーティなスタイルの赤ワイン。ラズベリーやチェリーなど様々な赤い果実を想わせる甘やかな果実味とヴォリューム、それでいて渋みはあくまでも控えめで柔らかく、素晴らしいバランスが保たれています。非常に濃厚なスタイルなのに、渋みは強くなく柔らか・まろやか。赤ワインが苦手な方でもスイスイ飲めてしまう「万人受けする飲みやすさ」がある1本ですね。

それでは、今夜このワインを家で飲むつもりの僕が手軽なおつまみ=生ハムを買いに行く、という設定で実験開始です。

さて、どんな生ハムを選びましょうか・・・?

今回は『成城石井』さんにやってきました。以前からハム、ソーセージ、パテといった「シャルキュトリー」系の品ぞろえが豊富だなあ、と思っておりまして今回はこちらに、実際、僕の自宅から一番近い店舗はそれほど大きいサイズのお店ではないのにシャルキュトリー商品だけで100種類くらいはあったのでは。生ハム・サラミというジャンルでも20種類以上はあったかと思います。

かなり種類が多かったので、今回はその中から最もプレーンな味わいのものを5つピックアップ。「発色剤(硝酸ナトリウム)」など「買ってはいけない」系の添加物が出来るだけ入っていないものを選んできました(*当店のお客さまはこのあたりも重要な選定基準になっているかな、と思いましたので)。
買ってきたのは、下の画像の5点です。

【今回買ってきた生ハム&サラミ商品のご紹介】
1.(左上)ロイヤルプロシューティ プロシュート・クルード・フェッテ・フレスケ 150g入り(イタリア産/税込1,090円)

2.(左下)プリンチペ プロシュート・ディ・パルマ 18か月熟成 28g入り(イタリア産/税込408円)
3.(真ん中スティック状)エルポソ・フエテック サラミソーセージ 160g(スペイン産/税込990円)
4.(右上)ラスピーニ ノストラーノ・サラミ 100g *これだけ添加物使用(イタリア産/税込499円)
5.(右下)ノエル ハモンセラーノ・オールナチュラル 12か月熟成 35g(スペイン産/税込398円)

生ハム・サラミともスペイン/イタリアの2大産地を1つずつ選び、生ハムはその中で熟成していないものとある程度熟成しているものを選んでみました。成城石井さんは小さいパックも結構色々あったので、一人で飲むときにも選びやすそうです。

それでは、早速一つずつ合わせてみましょう!

それでは早速一つずつ実食していきたいと思います。

1.(左上)ロイヤルプロシューティ プロシュート・クルード・フェッテ・フレスケ 150g入り(イタリア産/税込1,090円)
非常に薄切りで柔らかく、生ハム単体で食べると脂身が多めでこってりした甘さを感じました。これはシルバー・ラベルと合うんじゃないかな…と思いワインを口に含んでみると、最初のテクスチュアではワインとハムお互いの柔らかさは合って「お、良いかな??」と思わされたのですが、最後にハムの塩辛さだけが残ってしまい心地よい美味しさで締めくくられませんでした。脂身が多いタイプなので、バランスを取るために塩味が強めになっているのか・・・?

ペアリング度:★★☆☆☆

2.(左下)プリンチペ プロシュート・ディ・パルマ 18か月熟成 28g入り(イタリア・パルマ産/税込408円)
次はイタリアの熟成タイプ。僕はかつてパルマに本社がある会社に勤めていた時期がありまして、出張で現地に行くと「生ハム専門レストラン」などでワインとのペアリングコースを楽しんだこともありました。なのでパルマ産生ハムとワインの相性は絶対の万能、と思っているのですがさてどうでしょうか?

乾いた感じで食感も硬く少しパリッとした感じの熟成プロシュート、まずは非常においしいです。量は少ないですが、408円なら非常のお買い得だと思います。ですがこれまたアフターに塩辛さが残る。やはり、現地パルマでは地域のお酒ランブルスコ(甘口~辛口、白・・赤と色々なタイプがあるスパークリングワイン)に合わせて楽しむ生ハム、このタイプには甘さの強いワインが良かったのかもしれません。

ペアリング度:★★★☆☆

5.(右下)ノエル ハモンセラーノ・オールナチュラル 12か月熟成 35g(スペイン産/税込398円)
次に、スペイン産の名生ハムで「ハモンセラーノ」です。「ハモン」はハム、「セラーノ」は「山の」という意味。山の生ハム、ということで少し野性味のある味わいが特徴的でした。しかも12か月熟成、非常に深い味わいです。
シルバー・ラベルと合わせてみますと、これが素晴らしく合います。生ハム側の塩味・旨味と、ワインの甘味・酸味のバランスがまさにぴったり!!これはもう1パック買っておけばよかった…止まらないです。

ペアリング度:★★★★★

3.(真ん中スティック状)エルポソ・フエテック サラミソーセージ 160g(スペイン産/税込990円)
それでは次にサラミです。こちらはスペイン産、表面に白カビのあるタイプで、かなり硬め。表面の白カビには独特の香りがあり、腸詰の中身も香辛料が結構効いたスパイシースタイルの味。一口食べての印象は、これはビールが進みそう、いやいやワインのおつまみにも良さそうだな!という感じです。
ですが、「シルバー・」との相性はなんとも残念な結果‥‥非常に硬いサラミなので口の中で結構何度も嚙まなくてはならず、その間にワインが流れ消えてしまう感じでした。やはり、このワインの柔らかさと合わせるにはハードな食材は向かない感じですね。白ワインでハードチーズが合うのはある程度パキッとしたミネラル感のあるクリスプタイプ。同じロジックがここでも展開された感じです。

ペアリング度:★★☆☆☆

4.(右上)ラスピーニ ノストラーノ・サラミ 100g *これだけ添加物使用(イタリア産/税込499円)
最後にサラミ2種類目のこちら。成城石井さん取り扱いのイタリアのサラミ系では発色剤不使用のものが無かったので、取り敢えず一番スタンダードな味付けで手頃な価格のものを選んでみました。いわゆる一番典型的なイタリアン・サラミですね。ピッツァに載っているような、薄切り&定番のスパイシー風味。
こちらを「シルバー・」と合わせてみると…今回の中で一番「可もなく、不可もなく」という感じ。3つ星になっていますが、3.2-3.3くらいはあげても良いですね。マリアージュまでは行かないけど、おつまみとしては結構進みました。

ペアリング度:★★★☆☆

結局は・・・生ハムも「土地のマリアージュ」が優勢???

ということで今回の結論はスペイン産の『ノエル ハモンセラーノ・オールナチュラル 12か月熟成 35g(スペイン産/税込398円)』が一番合うという結果になりました。なんだかこのシリーズではしょっちゅう書いている気がしますが、ますがまたもや「土地のマリアージュ=ワインは産地の郷土料理との相性が抜群」の理論が強化された印象です。

ということは‥イタリアワインで同じ組み合わせを試してみないとイタリアの生ハムたちに対してアンフェアですね。アフターに塩辛さを感じてしまったのは、スペインの「シルバー・」というワインとのバランスが悪かっただけなのですから。近いうちに、同じ5種の生ハム×イタリアの赤、でも実験をしてみようかと思います。
また、今回はスタンダード/プレーンな味付けの生ハム・サラミだけを選びましたので、今後はもうちょっと脂身の強いタイプや香辛料を多く使ったものなども試してみたいところです。
パッケージを開けて盛り付けるだけで立派な贅沢おつまみになるシャルキュトリー、ヨーロッパが誇る美食の国々の伝統文化ですから、さすがに奥が深いです!!


それでは今回はこの辺で。長いコラムを最後まで読んで戴いてありがとうございました!
次回第23回は間隔短く2021年12月中に公開予定、テーマは季節に合わせて『ロティサリーチキン』
クリスマスに1羽丸ごと取り分けて食べるときに合わせるべきワインが何か、ガッチリ検証しますよ。泡なのか白なのか赤なのか、是非、皆さんも一緒に実験してみてくださいね。

CTA-IMAGE ワイン通販Firadis WINE CLUBは、全国のレストランやワインショップを顧客とするワイン専門商社株式会社フィラディスによるワイン直販ショップです。 これまで日本国内10,000件を超える飲食店様・販売店様にワインをお届けして参りました。 主なお取引先は洋風専門料理業態のお店様で、フランス料理店2,000店以上、イタリア料理店約1,800店と、ワインを数多く取り扱うお店様からの強い信頼を誇っています。 ミシュラン3つ星・2つ星を獲得されているレストラン様のなんと70%以上がフィラディスからのワイン仕入れご実績があり、その品質の高さはプロフェッショナルソムリエからもお墨付きを戴いています。 是非、プロ品質のワインをご自宅でお手軽にお楽しみください!
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