今月のおすすめワイン本【2019年1月】「ワインという物語」
- 2019.01.07
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僕はこの年末年始のお休み中に、読めずにデスクに積んだままになっていたワイン関連書籍をゆっくりと楽しみました。
その中で面白かったもの、今日から何回かに分けて皆さんにご紹介したいと思います。
年が明けたばかりで大変お忙しい時期とは思いますが、例えば夕食後に残ったワインを飲みながらほっと一息・・・なんていうときに、静かに楽しんで戴きたいと思います。
さて、それでは本日はこちらの本をご紹介。
『新編 ワインという物語 聖書・神話・文学をワインでよむ』大岡玲 著 / 山と渓谷社 1,620円
版元が「山と渓谷社」というのがちょっと驚きの、2000年に出版された『ワインという物語』の補筆復刊版です。
(*元の本は文春新書版で、ネットの中古書籍などでも結構出回っているようです。)
僕は2000年の発刊時に読んで非常に面白くて勉強になったのですが、実家にあるのを探すのも面倒でしたので折角なので新編を買うことにしました。
改めて読みましたが、やっぱりこの本はワイン好きがグラス片手に読むのには最高のネタ本だと思いますよ。
普通のワイン知識(品種や地域)ではなくて、聖書や神話の中でワインについて触れられた部分、その背景や意味合いが丁寧に描かれています。
ですが所謂「ワインの歴史」の本みたいに歴史的事実が羅列されているだけでなく、さすが芥川賞作家大岡玲さんの描く文章は実に物語的、まるで小説のように楽しむことができました。
勿論、ウンチクになるような話も満載ですよ。
例えば
「ギリシャ人はかつて、ワインを海水で割って飲んでいた」という史実を実際に体験してみる、
「ドン・キホーテに出てくる食を再現し、ワインと合わせてみる」、
など、各章の間の対談形式コラムもかなりユニークです。
ちなみに皆さんは「ワインに海水」どんな結果だったと思いますか??
ワインの骨格に重要なミネラルも塩分・・ということはつまり。。。。。
これ、僕も今年の夏海に行ったら試しにやってみようかな、と思っています。
皆さんも是非、『ワインという物語』読んでみてくださいね。
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