ワイン職人に聞く、10の質問【第72回】シャトー・ド・ロレ(フランス・ロワール地方)

ワイン職人に聞く、10の質問【第72回】シャトー・ド・ロレ(フランス・ロワール地方)

≪ひとりのワイン職人の頭の中を覗く一問一答インタヴュー!≫
『ワイン職人に聞く、10の質問』 第72回
シャトー・ド・ロレ(フランス・ロワール地方)醸造家 マリエル・アンリオンさん

連載コラムシリーズ『ワイン職人に聞く、10の質問』、第72回はフランス ロワール地方のスパークリングワイン生産者『シャトー・ド・ロレ』、醸造家のマリエル・アンリオンさんに話を聞きました。

シャンパーニュ地方の出身でかつては『ポメリー』や『ボランジェ』でも醸造に携わった彼女が可能性を見出した土地・・・それがロワール地方でした。
2004年に畑を取得。
「私のワイン」をひたすらに追い求める中、幾多の困難(詳しくは後程・・・)に見舞われながらも不屈のハートで戦い続けてきた彼女の思い、何としても聞いてみたいと思っていました。

それではマリエルさんのインタヴュー、始めましょう!!

Q1:ワイン造りを一生の仕事にしよう、と決意したきっかけは何ですか?
⇒私の両親はシャンパーニュ地方でブドウの栽培家だったのだけれど、いつも何か人と異なることにチャレンジしてみよう、という好奇心を持っていた。
両親の友人の多くも同じようにシャンパーニュの栽培家や醸造家で、私は彼らと同じように土の上で働き、そしてワインを造りたいと考えるようになった。
大学で科学を学ぶうちにワイン造りという仕事への気持ちはますます強くなっていって、醸造家になることを決意したの。
そしてすぐにその次の一歩を踏み出したくなった・・・自分の畑を手に入れて「私のワイン」を造ることにね。

Q2:これまでワインを造ってきて、一番嬉しかった瞬間は?
⇒2018年の収穫!!
天候や収穫チームのメンバーまで全てが最高で、とても状態の良いブドウを収穫することができた。
だからこの年はSO2を使わずに仕込むことが出来て、これまでにない成果を得られたと思う。
これまで長い間ワイン造りをしてきたけどこんな素晴らしい年は無かったし、シャトー・ド・ロレのチームに新しい力とチャレンジの機会を与えてくれた。

Q3:その反対に、一番辛い(辛かった)ときは?
⇒その前の2016年と2017年ね・・・忘れられない2年間だった。
2年続けて春の遅霜が畑を襲って、90%以上の芽が被害を受けてしまった。
駄目になってしまった木をただ見ているだけの時間は、本当に辛く苦しかった。
(*訳者注:この被害の影響で、Firadis WINE CLUBでも約3年間『シャトー・ド・ロレ』のワインは販売休止となっておりました。昨年やっとご案内を再開することができたとき、生産者のことを思うと本当に嬉しかったです。)

Q4:ワイン造りで最も「決め手になる」のは、どの工程だと思いますか?
⇒完璧なタイミングを狙ってブドウを摘み取ること。
「今しかない」というタイミングでの収穫、そしてその後に適切なプレスを行うことで、全てが良い方向に変わっていくの。

Q5:あなたにとっての「理想のワイン」とは?
⇒SO2や他の添加物を使わなくて良いくらい、あらゆる条件に恵まれた年のワイン、かな。
さっき話した2018年のワインがまさにそれってこと!

Q6:今までに飲んだ中で最高のワインを1本だけ選ぶとしたら?
⇒実はどこのドメーヌのものだったかをはっきり憶えていなくて恥ずかしいんだけど・・・1982年のコルトン・シャルルマーニュ!
(*訳者注:最近このインタヴューシリーズを訳していて思うのですが、ワイン生産者でも美味しかったワインがどこの生産者だったかを忘れていることが結構多いんですよね。安心します 笑)

Q7:自分のワインと料理、これまでに一番マリアージュしたと思った組み合わせを教えてください。
⇒フレッシュな帆立貝のカルパッチョに、『ブリュット・ゼロ』!
皆さんは素晴らしいシーフードを楽しめる国に住んでいるのだから、是非試してみて!!

Q8:もしあなたが他の国・地域でワインを造れるとしたら、どこで造ってみたいですか?
⇒そうね…ニュージーランドかな??
ロワールと共通する方向性・価値観を持っているワイン産地だと思うから。

Q9:あなたの「ワイン造り哲学」を、一言で表現してください。
⇒『清廉・純粋・シンプル』。
今いるこの場所のテロワールを素直に受け止めて造るのが、結局は最善の結果を生むということ。

Q10:最後に・・・日本にいるあなたのワインのファンに、メッセージを!
⇒ワインへの好奇心や興味を大事に、そして初めてのワインにどんどんチャレンジしてみて!

・・・マリエルさんへの一問一答インタヴューは、以上です。
今回のインタヴュー内容、如何でしたか??

2016年、そして続けて2017年の遅霜被害を聞いた時のことは今も忘れられません。
お客さまに大好評だった『ロレ』のクレマンを、これから2年以上ご案内することができない・・・。
本当に悔しく、悲しい気持ちになりました。

あれから3年、見事に復活を遂げたマリエルさんは、苦しい時を経て更にダイナミックなチャレンジをする心を手に入れたようです。
ここからの活躍が本当に楽しみ・・・・数年前の「ワシントン・ポスト」絶賛記事以上の評判になるかもしれません!
この素敵な醸造家の作品、是非是非一度は試してみてください!!

『シャトー・ド・ロレ クレマン・ド・ロワール N.V.』

『シャトー・ド・ロレ クレマン・ド・ロワール “ブリュット・ゼロ”N.V.』

『シャトー・ド・ロレ クレマン・ド・ロワール “ブリュット・エル”N.V.』

 

 

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