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ワイン職人に聞く、10の質問【第73回】ドメーヌ・リシャール・マニエール (フランス・ブルゴーニュ地方)

ワイン職人に聞く、10の質問【第73回】ドメーヌ・リシャール・マニエール (フランス・ブルゴーニュ地方)

≪ひとりのワイン職人の頭の中を覗く一問一答インタヴュー!≫
『ワイン職人に聞く、10の質問』 第73回
ドメーヌ・リシャール・マニエール (フランス・ブルゴーニュ地方)
オーナー・醸造家 リシャール・マニエールさん

連載シリーズ『ワイン職人に聞く、10の質問』、今回話を聞いた生産者は、ブルゴーニュの大人気生産者『リシャール・マニエール』。

『ロマネ・コンティ』で有名なブルゴーニュワインの最高峰生産者「DRC=ドメーヌ・ド・ラ・ロマネ・コンティ」を知らない人はいないと思いますが、「DRCが欲しがっているけど、どうしても手に入れられない畑がある」ということは意外と知られていません。
そこを持っているのが今日ご紹介する『ドメーヌ・リシャール・マニエール』なのです。

彼の家系は代々ヴォーヌ・ロマネ村最大の地主だったそうで、今も良い区画を多数所有する最も恵まれた栽培家のひとり。
DRCは何度も彼の所有する畑を買収する交渉に訪れていていると言いますが、リシャールはほぼ門前払いにしているそう・・・かなり強気です。

より大きな区画との交換を持ちかけられた時も「品質の劣る畑は広くてもいらない」と追い返したとか。
実はその区画はDRCが所有する「エシェゾー」の一部だったそうで・・・その徹底した姿勢、頭が下がります。

信念を貫き、金では決して動かない真のワイン職人。
リシャールさんの哲学に迫る一問一答インタヴュー、お楽しみください!

Q1:ワイン造りを一生の仕事にしよう、と決意したきっかけは何ですか?
⇒私は今の家業に五代目に当たるのでいずれはこの仕事を継ぐもの・・・
と子供の頃から思ってはいたのだけど、父が早逝してね。
予想外に早くドメーヌと仕事を受け継いだわけだが、その時の決意とパッションは今も変わらない。

Q2:これまでワインを造ってきて、一番嬉しかった瞬間は?
⇒毎年訪れる春・・・畑の中で生命が目を覚まして、新たな命の息吹が感じられる時。
新しい子供を授かった時のような気持ちでその時を迎えているよ。

Q3:その反対に、一番辛い(辛かった)ときは?
⇒3年前のこと、私の叔父が亡くなり所有していた畑の半分を遠い親戚に譲り渡してしまった時かな。

Q4:ワイン造りで最も「決め手になる」のは、どの工程だと思いますか?
⇒収穫タイミングの見極め、だ。
私の畑は地勢に恵まれ、育成が早く安定しているのでヴィンテージごとの季節変動の影響には強くなっている。
だが一方で夏の平均気温は地球温暖化の影響で毎年上がる一方だろう?
葡萄が実ってから収穫するまでの時間を正しくとらえるのが難しくなってきているんだ。

Q5:あなたにとっての「理想のワイン」とは?
⇒舌の上で酸とタンニン、そして果実の味わいが良いバランスで展開するワインだ。
私はテロワールの個性をより精緻に表現するために樽の使用を極力抑える方向にシフトしている。
全ての要素がパーフェクトに均衡したワインが、この世で最も美しくエレガントな「理想のワイン」と言えるだろう。

Q6:今までに飲んだ中で最高のワインを1本だけ選ぶとしたら?
⇒ドメーヌ・ロベール・グロフィエの『ボンヌ・マール 1985年』。
父と最後に飲んだワインなんだ・・・このワインを飲んだ夜、父は旅立った。
甘く溶け込んだタンニン、素晴らしくきれいな酸、そしてスケール感。
このワインは、まさに天国だった。

Q7:自分のワインと料理、これまでに一番マリアージュしたと思った組み合わせを教えてください。
⇒私の赤にはやはりブルゴーニュの郷土料理である「ブフ・ブルギニヨン」だな。
「ウッフ・アン・ムーレット(ポーチドエッグの赤ワインソースがけ)」も素晴らしく合う。
私の娘は「日本のスシやサシミに合う」と言っていたよ・・・いつか体験しないとな。

*訳者注:「Explore France」に「ウッフ・アン・ムーレット」のレシピが出ていましたので、
ページリンク掲載しておきますね。是非ご自分で作って合わせてみてください!
https://jp.france.fr/ja/bourgogne/article/clos-de-vougeot-reveals-the-secrets-of-its-eggs-en-meurette

Q8:もしあなたが他の国・地域でワインを造れるとしたら、どこで造ってみたいですか?
⇒ロワールだね。私は暑すぎない冷涼な土地でのワイン造りが好きなんだ。

Q9:あなたの「ワイン造り哲学」を、一言で表現してください。
⇒私の父がいつも言っていた、「ワイン造りで最も難しいことは、何もしないことだ」と。
ここ20年くらいのブルゴーニュのワイン造りは「介入主義」というか手を加えることで良いワインを造る方向に舵を取り過ぎていたが、今は真逆の方向に進み始めていると思う。
もし1月から6月の開花まで畑の中で丁寧な仕事をしてきたのなら、そこでワイン造りの80%は終わっている。
最後の20%が、収穫日の見極めと熟成期間の設定、といったところかな。

Q10:最後に・・・日本にいるあなたのワインのファンに、メッセージを!
⇒日本には本当に行ってみたいのだが・・・なにぶん飛行機が大嫌いでね 笑
日本のワインラヴァーの皆さんがこちらを訪れてくれるのなら、ヴォーヌ・ロマネのテロワールについていくらでも話をさせてもらうよ!!

・・・リシャール・マニエールさんへの一問一答インタヴューは、以上です。
今回のインタヴューは如何でしたか??

実はこのインタヴューでは回答欄に毎回「肩書」を書いて戴いているのですが、リシャールさんは「名前:リシャール・マニエール」、「肩書:リシャール・マニエール」でした。
何と格好いいことでしょう・・・自身の肩書を自分の名前で語れる、まさに職人なのだと思います。

僕が彼のワインを飲んで毎回感じるのは、毎年の作柄によっても全くブレの無い「貫徹されたスタイル」。

毎年1回、少量限定で入荷するリシャールさんの作品群は、特に上級キュヴェを中心に日本全国のレストラン、ワイン愛好家の奪い合い。
年末の入荷分も大分少なくなって参りましたが、ご自宅で贅沢なワイン時間を過ごしたいな、という時こそ選んで戴きたい素晴らしいワインです。
是非、ご自宅のセラーに確保しておいてください!

『ドメーヌ・リシャール・マニエール ブルゴーニュ・ピノ・ノワール』

『ドメーヌ・リシャール・マニエール ヴォーヌ・ロマネ』

 

『ドメーヌ・リシャール・マニエール ヴォーヌ・ロマネ・プルミエ・クリュ レ・スショ』

『ドメーヌ・リシャール・マニエール ニュイ・サン・ジョルジュ プルミエ・クリュ レ・ダモード』

 

 

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