コンビニ惣菜ペアリング道 第7回「イトーヨーカドー・ セブンプレミアムシリーズ×1,000円台の上質ボルドー赤ワイン」

コンビニ惣菜ペアリング道 第7回「イトーヨーカドー・ セブンプレミアムシリーズ×1,000円台の上質ボルドー赤ワイン」

『コンビニ惣菜ペアリング道』第7回

新型コロナ対策の外出自粛でレストランやワインバーなどに行くこともままならなかった4月に始めた、家で出来るだけ手間をかけずに色々なワインペアリングを楽しんじゃう・・・
というちょっとズボラなペアリングチャレンジ企画です。

さて、それでは早速本日選んだお題ワインからご紹介。

シャトー・ベルヴュー・ラ・ランデ ボルドー(仏ボルドー産赤750ml)

『シャトー・ベルヴュー・ラ・ランデ ボルドー(現在の販売価格:税抜1,680円)』
(フランス / ボルドー産赤ワイン
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニヨン種45%、メルロ種45%、カベルネ・フラン種10%
/ コンクリートタンク10ヶ月熟成)

前回はイタリアの庶民派辛口白ワイン『フラスカーティ』でしたので、本日のお題は赤ワイン。
Firadis WINE CLUB開業時からずっと定番、1,000円台で本格ボルドーのクオリティが存分に楽しめるシャトー・ベルヴュー・ラ・ランデ』です。
今回のペアリングで数か月ぶりにこのワインをしっかりテイスティングしてみたのですが・・・
今現在、驚くほど素晴らしく良い状態になっています・
2016年ヴィンテージ、果実の凝縮感や酸・タンニンのまとまりなど、まさに一番いいところに来ています。
今回のペアリングとは別にしても、絶対に今こそ飲んで戴きたいと思いました!!

さて、今日のお題ワインに対するお手軽惣菜調達店はイトーヨーカドー』さん。
今回はセブン&アイグループさんのPBシリーズ『セブンプレミアム』のシリーズから、第1回の「セブンイレブン」さんで選んだもの以外、という条件付きでペアリング惣菜を検討。
今回は、いつもよりひとつだけ多い6品を購入してきました。

【ペアリング候補のお惣菜 /どこが合いそうと思って選んだか】
1.セブンプレミアム 金のマルゲリータ (税込537円)
⇒無難に合うだけだとは思いますが、一応粉物も。

2.セブンプレミアム ブラックペッパーを利かせたペッパービーフ85g(税込278円)
⇒調理のいらないもの代表、黒胡椒のニュアンスとボルドー

3.セブンプレミアム タレのうま味が染み込んだ 赤魚の煮付け(税込213円)
⇒甘い煮付けのたれ×ボルドーの充実した果実感、食感が合いそう

4.セブンプレミアム 脂の乗った北海道産さんまの蒲焼(税込213円)
⇒ほんとうは鰻で試したいと思ったのですが、高いのでこちらでチャレンジ!

5.セブンプレミアム だしを利かせてじっくり煮込んだ牛すじ煮込み(税込257円)
⇒甘くないダシ系も比較

6.セブンプレミアム 豚肉味付け生姜焼き(*未調理・税込537円)
⇒これだけは味付けの生肉で調理が必要。濃い味そうなので合いそうかな、と選んでみました。

という想定の下、自宅で試飲・試食を実施・・・6種もあるとさすがに結構お腹いっぱいになりますね。
僕の実食の結果、皆さんに是非ご提案したい絶対おススメのペアリングは・・・
『タレのうま味が染み込んだ 赤魚の煮付け(店頭価格税込213円)』との組み合わせ。

魚の煮付け×赤ワイン、というと意外に感じられる方もいらっしゃると思います。
「わざわざ赤を合わせなくても、セオリー通り白でいいじゃない」、と。
ですが(勿論全ての赤ワインが魚の煮付けに合うわけではありませんが)、煮付けという調理法に関しては白よりも赤にトライしてみて欲しいところです。

例えば、実際にFiradis WINE CLUBでも煮魚をマリアージュレシピにしているワインがあります。

ドメコ・デ・ハラウタ リオハ・ソトマジョール(スペイン リオハ産赤750ml)

『ドメコ・デ・ハラウタ リオハ・ソトマジョール ベンデミーア・セレッショナーダ』
(スペイン/リオハ産赤ワイン
ブドウ品種:テンプラニーリョ90%、グラシアーノ5%、マスエロ5% / リュット・レゾネ栽培
熟成:フレンチオークとハンガリアンオークのバリック16カ月)

このマリアージュのポイントは、口の中で甘い魚の身が赤ワインに溶け混ざった時の一体感。
ひとつの料理として既に完成していた魚の煮付けが、また別の素晴らしい深みを持った料理として生まれ変わります。
特に魚が「ほろほろっ」と崩れていきながらワインと混ざり合う瞬間の、別の扉が開く感じ。
これは本当に目からウロコの体験になるはず。

この魚の煮付け×赤ワインのマリアージュ構造は、魚と醤油の旨味&塩味+酒・みりんの甘味×赤ワインの甘味&酸味&タンニンの苦味で、五つの味覚要素が全て揃って完成する「五味のマリアージュ」だと思います。
だから、軽い赤ワインよりもタンニンがしっかりあるワインの方が意外に合ってきます。

この構造を基本にして、足りない味覚要素を補っていくような組み合わせ方を考えていくと、ペアリングの照準が絞られ、どんどん精度が上がっていきますよ。
皆さんも、頻繁に飲んでいて味わいをよく理解しているワインがあったら、それをお題にしてお店でペアリング食品を探すゲームをしてみると面白いと思います!

なお一つ補足なのですが、この煮付けはサイズが非常に小さいのでもし2人以上でお試しになるなら2つ買った方が良いかも。
あまりにも相性が素晴らしくてもっと食べ続けたかったのですが、僕は2口で終わりました 笑

さて、今日は長くなってしまったので他の1品ずつについてあまり触れられませんでしたが、今回も基本的には全てワインとしっかり合いました。
もしもう一つお試し頂くのなら「豚の生姜焼き」をお勧めします。
生の豚肉をタレに漬けてあるもので、精肉コーナーにあります(大判薄切り3枚入っていました)。
こちらは調理が必要ですがフライパンでただ火を通すだけですので、是非お試しを!!

CTA-IMAGE ワイン通販Firadis WINE CLUBは、全国のレストランやワインショップを顧客とするワイン専門商社株式会社フィラディスによるワイン直販ショップです。 これまで日本国内10,000件を超える飲食店様・販売店様にワインをお届けして参りました。 主なお取引先は洋風専門料理業態のお店様で、フランス料理店2,000店以上、イタリア料理店約1,800店と、ワインを数多く取り扱うお店様からの強い信頼を誇っています。 ミシュラン3つ星・2つ星を獲得されているレストラン様のなんと70%以上がフィラディスからのワイン仕入れご実績があり、その品質の高さはプロフェッショナルソムリエからもお墨付きを戴いています。 是非、プロ品質のワインをご自宅でお手軽にお楽しみください!
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