ワイン職人に聞く、10の質問【第26回】シャトー・ド・マルサネ(フランス・ブルゴーニュ地方)
- 2020.02.24
- ワイン職人に聞く、10の質問
- ソーヴィニヨン・ブラン, テイスティング, テロワール, ピノ・ノワール, フランス, ブルゴーニュ, マリアージュ, 価格, 哲学, 樽, 熟成, 生産者, 発酵, 職人, 赤ワイン, 香り
≪ひとりのワイン職人の頭の中を覗く一問一答インタヴュー!≫
『ワイン職人に聞く、10の質問』
第26回 シャトー・ド・マルサネ(フランス ブルゴーニュ地方) /シルヴィアン・パヴィオンさん
ブルゴーニュ地方の南北縦長に広がる『黄金の丘=コート・ドール』を旅するとき、最初に通る玄関口の村がこの「マルサネ村」。『ジュヴレ・シャンベルタン』や『ヴォーヌ・ロマネ』と言った有名産地と同じエリアにありながら、まだそれほど知名度が高くないために、驚くほどにお手頃な価格とクオリティで破格のコストパフォーマンスを発揮している村です。
この村を代表する生産者が、村の名前を冠したシャトーを所有する『シャトー・ド・マルサネ』。
ブルゴーニュではまだまだ知名度の低い村ですが、
毎年毎年市場価格がうなぎ上りに上がっていくブルゴーニュ地域に
それでは今週もシルヴィアンさんのメルマガ誌上一問一答インタヴ
Q1:ワイン造りを一生の仕事にしよう、
⇒たぶんこういう人が多いのだと思うけど、
実は僕はFiradisで取り扱っているロワールのワイン生産者
2:これまでワインを造ってきて、一番嬉しかった瞬間は?
⇒僕は、発酵を見つめている時に一番幸せを感じるんだ。
その1年間、
Q3:その反対に、一番辛い(辛かった)ときは?
⇒これは2の質問と同じ答えで相反するんだけど、その終わりを待っている間かな。
発酵がうまく進むかどうにも心配になったりしてね、ストレスとプレッシャーがかかり続ける時間だ。
まあ、無事に終わって素晴らしいワインが出来上がっているのが分かると、全部忘れちゃうけどね 笑
Q4:ワイン造りで最も「決め手になる」のは、
⇒クオリティの高いブドウを収穫する、に尽きると思う。
ブルゴーニュワインは、区画単位まで細かくテロワールの個性・
Q5:あなたにとっての「理想のワイン」とは?
⇒エモーションに直接訴え、揺さぶるようなワイン・・・かな。
Q6:今までに飲んだ中で最高のワインを1本だけ選ぶとしたら?
⇒ついこの間飲んだ1950年の『クロ・ド・タール』。
なにせ70年近くも経っているし、
Q7:自分のワインと料理、
⇒それが、実はブルゴーニュの郷土料理じゃないんだよ。
シャトー・ド・マルサネの赤ワインは、
Q8:もしあなたが他の国・地域でワインを造れるとしたら、
⇒修業を積んだロワール地方に帰って、
Q9:あなたの「ワイン造り哲学」を、一言で表現してください。
⇒「テロワールは、人の力よりもはるかに強い」。
Q10:最後に・・・日本にいるあなたのワインのファンに、
⇒Wine is friendship !!(*ここは折角なので原文のままです)
今週の『ワイン職人に聞く、10の質問』如何でしたか??
僕が20数年前にはじめてブルゴーニュを一人旅で訪問した時、最初に見学した生産者はコート・ドールのまさに玄関口に聳え立つこのシャトーでした。アポも無しに玄関を叩いたワインのことなんかろくに分かっていなかった日本人を温かく迎え入れ、色々なワインをテイスティングさせてくれたことをよく覚えています。
ブルゴーニュで最初に訪れた生産者がここで良かったなあ・・・と、今でも感謝の気持ちで一杯!
ということで本日は丁度入荷したばかりの『シャトー・ド・マルサネ』最新ヴィンテージをご紹介。
僕のこの生産者イチ押しはいつも『マルサネ・エシェゾー』、しなやかで大らか、女性的と表現されることが多いワインです。
新ヴィンテージ2017年も素晴らしい出来でしたので、是非お試しください!!
≪ドメーヌ屈指の人気キュヴェ『マルサネ・エシェゾー』≫
・フランス ブルゴーニュ産 赤ワイン
・熟成:バリック15か月熟成 新樽比率20%
・ブドウ品種:ピノ・ノワール100%
≪シャトー・ド・マルサネのフラッグシップである村名キュヴェ。素晴らしいバランスの1本です。≫
・フランス ブルゴーニュ産 赤ワイン
・ブドウ品種:ピノ・ノワール100%
・熟成:バリック15か月熟成 新樽比率20%
≪シャトーが誇るエントリーレンジのブルゴーニュ・ルージュ、コスパ抜群の1本です。≫
・ブドウ品種:ピノ・ノワール100%
・熟成:バリック9か月熟成
・ブドウ品種:ピノ・ノワール100%
・熟成:バリック18か月熟成 新樽比率100%
・ブドウ品種:ピノ・ノワール100%
・熟成:バリック18か月熟成 新樽比率100%
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