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ワイン職人に聞く、10の質問【第82回】マーカス・モリトール(ドイツ・モーゼル地方)

ワイン職人に聞く、10の質問【第82回】マーカス・モリトール(ドイツ・モーゼル地方)

≪ひとりのワイン職人の頭の中を覗く一問一答インタヴュー!≫
『ワイン職人に聞く、10の質問』 第82回
マーカス・モリトール(ドイツ・モーゼル地方)
オーナー・醸造家:マーカス・モリトールさん

連載シリーズ『ワイン職人に聞く、10の質問』、今回話を聞いた生産者はドイツ モーゼル地方の『マーカス・モリトール』。
2013年、ドイツワイン史上初めて、ワイン・アドヴォケイトでパーカーが3アイテム同時に100点を付けたという強者ワイナリーです。

若干20歳という若さで両親からワイナリーを受け継ぎ、野心と明確なヴィジョンでめきめきと頭角を現してきたマーカスさん。その情熱の源泉と熱意の向かう先について、今日も10の質問で迫りました。
・・・・今回のインタヴュー、82回目にしてかつてないほどに熱いです!!!


Q1:ワイン造りを一生の仕事にしよう、と決意したきっかけは何ですか?
⇒私がまだ若い頃、父が事故で右腕を失ってね・・・彼はワイン造りの仕事に私のサポートを必要とした、だから私は文字通り父の「右腕」になった。父は私に栽培から醸造まで自分が培ってきた全ての知識とノウハウを教えようとした。私は全ての時間を父と一緒に畑やワイナリーで過ごすようになり、技術だけではなくワイン造りに対する情熱・熱意全てを受け継いだんだ。
ある日、父とツェルティンガー・ゾンネンウーアーの畑にいた時、彼が20世紀初頭のモーゼル・リースリング栄光の時代について語ってくれたんだ。私は「この畑の景色は100年前となんら変わっていないというのに、今は何が起こってしまったんだ?」と思った。世界中の人がモーゼル・リースリングを称賛し高く評価していた時代がかつてあった・・・それが私のインスピレーションになった。その瞬間、自分の熱意の方向性が明確に定まった。モーゼルのアイデンティティを真に表現した「間違いのない」ワインをつくることで、いまいちど栄光を取り戻してやろう、ってね。

Q2:これまでワインを造ってきて、一番嬉しかった瞬間は?
⇒ワインメーカーほど、あらゆる業務を内包した仕事は無いんじゃないか?と思うんだ。畑仕事、醸造、オフィスでの事務からお客さんとのコミュニケーション・・・。
これだけ多様性を含んだ仕事だから「一番嬉しかった瞬間」を切り取ると言うのはなかなか難しいな。1年の中に幸せなそして美しい瞬間というものがいくつもあり、それが私のパッションを持続させているからね。冬が終わって芽吹きを迎える瞬間、黄金の果実がたわわに実る秋、プレス機からその年最初の果汁が流れ落ちるとき、そのヴィンテージの1本目のボトルを手にするとき、、、、セラーで眠っていた宝物のようなヴィンテージ・リースリングを飲むとき・・・全てが一番嬉しい瞬間だと言えるよ。

Q3:その反対に、一番辛い(辛かった、大変な)ときは?
⇒ポジティヴな意味でもネガティヴな意味でも「自然と協調すること」だ。毎年毎年、我々は新たな冒険にチャレンジしているようなもの。ひとつとして、全く同じ条件のヴィンテージというものは無いからね。だからこそ畑での仕事と言うのは非常に難しく、霜や嵐、大雨のように予測も出来ない事象と直面していかなくてはならない。1年間毎日積み重ねてきた仕事が、数分で消え失せることを目にすることだって極端な話ではないんだ。

Q4:ワイン造りで最も「決め手になる」のは、どの工程だと思いますか?
⇒ブドウ畑でのたゆまない作業の繰り返し、だ。ブドウの樹たちは太陽に照らされることを好むと同時に、造り手が畑にやってきて造る「日陰」も愛しているものなんだ。

Q5:あなたにとっての「理想のワイン」とは?
⇒私の理想のワインは、セラーではなく畑で造られるワイン、だ。我々の所有する畑は眺めの良い人い斜面に広がっていて、区画ごとに細かなミクロクリマを有している。それがそれぞれのキュヴェにユニークな個性を与えていくんだ。我々はそれを大切にするために毎日畑で細かな作業をし、各テロワールのキャラクターが最大限に発揮されたブドウを最善の瞬間に収穫する。
そして私が最終的に目指す理想のワインは、全ての要素が調和していて「ウマミ」がいきいきと含まれていること。口に含むと自然に笑顔がこぼれ、気持ちが若返ってしまうようなワインさ!

Q6:今までに飲んだ中で最高のワインを1本だけ選ぶとしたら?
⇒(訳者注:この質問には残念ながら回答がありませんでした。改めて聞いてみることにします!)

Q7:自分のワインと料理、これまでに一番マリアージュしたと思った組み合わせを教えてください。
⇒リースリングというブドウは、他に類を見ないほど多様性を秘めた品種だと考えている。ドライなタイプから甘口、軽やかなスタイルからフルボディ、フレッシュなものから長期的に熟成したもの・・・ワインが持ち得るあらゆる方向を全てカバーすることが出来る。それはつまり、世界中のあらゆる料理や食文化と寄り添うことが出来るワインということだ。コース料理をリースリングだけで通すのも、た易いことだよ!

Q8:もしあなたが他の国・地域でワインを造れるとしたら、どこで造ってみたいですか?
⇒それはやはり、何をおいてもブルゴーニュに決まっているよ!

Q9:あなたの「ワイン造り哲学」を、一言で表現してください。
⇒4つある。自然のままにあること、テロワールが正しく表現されていること、香りと味わいの複雑性・多層性、そして最後に長期的な熟成ポテンシャル、だ。

Q10:最後に・・・日本にいるあなたのワインのファンに、メッセージを!
⇒ワインを飲む時に最も大切なことは、自分の味覚に照らし合わせておいしく楽しむことだよ。自分が大好きなワインを飲むと自然と笑顔になる・・・その時にテーブルに置かれているのが私たちのワインだったら、これほど幸福なことはないよ!


・・・マーカスさんへの一問一答インタヴューは、以上です。今回のインタヴューは如何でしたか??
今回はもう、Q1の回答で圧倒されてしまいました。100年昔のモーゼル黄金時代を取り戻すと誓った日から始まった、毎年毎年の冒険。情熱と明確な目標が出会った時にこそブレイクスルーが成し遂げられる、ということを体現しているような人でした。
そして、ブドウの樹は、造り手が畑にやってきて作る「日陰」が好きなんだ・・・という言葉、じーんと来てしまいます 涙
熱き野心とブドウに対する細やかな愛情が同居する、真の「ワイン人(びと)」ですね!!

この生産者で最初の1本をお薦めするなら『ピノ・ブラン』。勿論モーゼルですから素晴らしいリースリングを作る造り手ではあるのですが、初めてお試し頂くには2,000円台のピノ・ブランが一番お手頃です。とは言え、ただ価格が一番安いからお薦めする訳じゃありません。マーカス・モリトールのピノ・ブランは、ロバート・パーカーが「この品種世界最高峰級」と絶賛したほどの、ボリューム感、ピュア感、果実の張り、飲みごたえ、そして複雑性を備えた1本。
まずは是非、こちらからお試しください!!


『マーカス・モリトール ピノ・ブラン ハウス・クロスターベルク・トロッケン』 

『マーカス・モリトール リースリング・ツェルティンガー・ゾンネンウーアー シュペートレーゼ・トロッケン』 

『マーカス・モリトール リースリング・キンハイマー・フーベルトゥスライ アウスレーゼ** トロッケン 』 

『マーカス・モリトール ピノ・ノワール・ブラウネベルガー・クロスターガルテン*** トロッケン』 

 

 

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