【ワインのある景色】ブドウ畑の一年に寄り添って【7月】
- 2025.07.01
- ワインのある景色
- オリンピック, 低アルコールカクテル

パリ五輪の開幕!
※この記事は2024年7月に初掲載されたものです。
いよいよ始まります!4年に一度の祭典、オリンピック。今回の開催地はパリ。
4月16日にギリシャで灯された聖火は、約1ヶ月をかけて帆船で地中海を渡ってマルセイユに到着し、パリまで聖火リレーで運ばれて行きます。
フランス全土の名だたる歴史遺産、自然遺産を巡るそのルートにはボルドー、アルザス、シャンパーニュ、ブルゴーニュと、フランスを代表するワイン産地も含まれていて、ルートを追うだけでフランス中を旅した気分になってしまうほど魅力的です。開会式では各国選手団はセーヌ川をクルーズして入場するとか。今までにない試みに、どんな開会式になるのかとても楽しみにしています。
フランスでの観戦スタイル
フランスではスタジアム内での飲酒が法律で禁止されていて(スポンサーなどの大人の事情で、特例で許可される試合もありますが)、日本の野球やサッカー観戦のように目の前の試合をアルコールを楽しみながら応援することはできません。だからというわけではないのですが、テレビのあるバーや友人宅に集まって応援する事もしばしば。バーに行けば、ビールやワインを片手に常連さんもそうでない人も一体となって、友人宅に行くときはワインボトルと簡単な食べ物を持ち寄って盛り上がります。ヨーロッパ大会やワールドカップなど大きな大会はもちろんのこと、地元を拠点としているサッカーチームの応援なども白熱します。オリンピックが始まると、フランス国内は連日あちらこちらで大盛り上がりすることでしょう。
日本から応援する方にお勧めのカクテル
時差の関係で観戦が深夜や日中になってしまう日本。寝不足が続きそうなこの期間は、酔わずに楽しめる低アルコールをお供に応援するのも良いかもしれません。自宅で簡単に作れるお気に入りの低アルコールカクテルをご紹介します。17日間の祭典、楽しみましょう。がんばれ日本!
●スプリッツァー
とにかく「飲みやすい!」のひと言。
故ダイアナ妃が生前に愛飲していたことでその名が広まり、人気となったカクテルです。白ワインを炭酸水で割るだけ。この簡単に作れるところも人気の理由かもしれません。ドイツ語の「Spritzen(スプリッツェン)」(=弾ける)が語源となっている通り、白ワインが口の中で優しく弾ける爽やかなカクテルです。アルコール度数が低めなので、お酒の弱い方にもおすすめです。赤ワインで作ったら「レッド・スプリッツァー」というカクテルになります。
・材料:白ワイン 2/3、炭酸水 1/3
●オペレーター
白ワインをジンジャエールで割ったカクテル。その昔、飛行機の操縦士のことをオペレーターといい、彼らの多くがジンジャエールを愛飲していてワインにも混ぜて飲んでいたことからこの名がついたとか。ジュース感覚で飲めてしまえるカクテルです。
・材料:白ワイン 1/2、ジンジャエール 1/2、レモン果汁
●キティ
「Kitten(=子猫)」が名前の由来という可愛らしいカクテル。赤ワインをジンジャエールで割ります。赤ワインの果実味とジンジャエールの爽快感が調和した飲みやすい味わいです。
・材料 赤ワイン 1/2、ジンジャエール 1/2
2023年5月から、ブドウ畑と生産者の1年を追ったコラムの連載を開始してちょうど1年が経ちました。「ワインが好きだな。ワインのことを知りたいな。産地に行ってみたいな。ワインが飲みたーい!」と、皆様に思って頂けるようなワインのある景色をお届けできればと思っています。引続きどうぞよろしくお願い致します。
ライター紹介:新井田 由佳(Yuka Niida)
・J.S.A.認定 ソムリエ
・La Confrerie des Hospitaliers de Pomerol ボルドー ポムロル騎士団称号
大手総合商社在職中にワインに魅了され、退職して渡仏。ブルゴーニュを中心にフランス、イタリアの数多くの生産者を訪問し見聞を広める。知れば知るほど魅了されるワインの世界について、もっと知りたい!が現在進行形で継続中。

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