今月のおすすめワイン本【2020年2月】「ワイン醸造のプロセスや健康効果とその真偽等を科学的に分かりやすく説明」

今月のおすすめワイン本【2020年2月】「ワイン醸造のプロセスや健康効果とその真偽等を科学的に分かりやすく説明」

毎月第1月曜日のワインコラムは、読むとワインを飲むのがもっと楽しくなる本を毎月1冊ご紹介する『今月のおすすめワイン本』コーナーです。

今月ご紹介する1冊は
『科学者が書いたワインの秘密 身体にやさしいワイン学』(清水健一著 PHP文庫/ 税抜660円)です。

ここ数か月のこのコーナー、僕の個人的な趣味もありましてついつい「ワイン史」をテーマにした書籍ばかりを選んでしまったのですが、歴史にさほど興味のない方にとっては高価なうえに退屈な本ばかりご紹介してしまい申し訳ありませんでした!

今回紹介する1冊は、ワイン醸造のプロセスや健康効果とその真偽、ワインの劣化についてなどを、あくまでも科学的なアプローチから分かりやすく説明してくれる1冊です。

僕がこの本を読んで非常に参考になったのは、所謂「オフフレーヴァー(様々なダメージに由来する香り)」についての体系的な説明でした。
ワインは様々な要因によってダメージを受け、香りや味にその劣化が現れます。
「コルク臭=ブショネ」や酸化がその代表で、残念ながらそこそこ高い発生率で出会ってしまう訳ですが、実はワインはそれ以外にも非常に多様なダメージに晒されています。

果実の段階で発生するダメージ、資材によるダメージ、瓶詰めした後に起こりうるダメージなど、10種類以上にも及ぶダメージの原因や「どんな香り・味になるのか」まで説明してくれていて、非常に役に立ちました。
ワイン初心者のためのマニュアル本にもう少しこういうところが書いてあると、ダメージワインとの残念な出会い・思い込みでワインを嫌いになってしまうことを、避けられるかもしれませんね。

文庫本ですので価格も税込みで726円ととてもお手頃。
ワイングラス片手に読むにはちょっと物語性やロマンには欠けますが 笑、ワイン好きなら知っておくと良い知識が満載、だと思います。
通勤電車のお供などに、是非読んでみてくださいね。

来月も、第1週の月曜日には「おすすめワイン本」を紹介させて戴きます。
暫くは、歴史以外の本を紹介していくつもりですので、お楽しみに!!

CTA-IMAGE ワイン通販Firadis WINE CLUBは、全国のレストランやワインショップを顧客とするワイン専門商社株式会社フィラディスによるワイン直販ショップです。 これまで日本国内10,000件を超える飲食店様・販売店様にワインをお届けして参りました。 主なお取引先は洋風専門料理業態のお店様で、フランス料理店2,000店以上、イタリア料理店約1,800店と、ワインを数多く取り扱うお店様からの強い信頼を誇っています。 ミシュラン3つ星・2つ星を獲得されているレストラン様のなんと70%以上がフィラディスからのワイン仕入れご実績があり、その品質の高さはプロフェッショナルソムリエからもお墨付きを戴いています。 是非、プロ品質のワインをご自宅でお手軽にお楽しみください!
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