「サンジョヴェーゼ種について」 ワインはじめて講座
「ブドウ品種を詳しく知ろう」シリーズ、黒ブドウ品種7つ目となりました。
これまでフランスを名産地とする主要な品種ばかりをご紹介してきましたが、今回からの黒ブドウは2つ続けてイタリア系のブドウをご紹介します。
まずは今回の『サンジョヴェーゼ』種、そして白ブドウを一つ挟んで『ネッビオーロ』種をご紹介していきます。
『サンジョヴェーゼ』種は、イタリア中部の「トスカーナ州」を原産とするブドウ品種です。
品種の名前は「ジュピターの血」を意味し、品種の起源は相当古代にまで遡れるとか。
このブドウはピノ・ノワールと同様に突然変異種が多いのも特徴で、イタリア国内の広大なブドウ栽培面積の10%以上はサンジョヴェーゼとその亜種が占めている、と言われています。
そして勿論この品種の最大にして最高の産地は、トスカーナ州。
サンジョヴェーゼは『キャンティ』系のワインに使用される品種として非常に名高いだけでなく、トスカーナ州最高峰のワイン『ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ』に使用されるブルネッロ種も、サンジョヴェーゼ系統のブドウ品種です。
その他の国でも、
「スーパータスカン」と言われるトスカーナ州産の高級人気ワイン(『サッシカイア』など)の出現やイタリア食文化の世界的人気に連動し、この品種の栽培が始まりました。
USAやオーストラリアなど、北米・オセアニアの各国でサンジョヴェーゼ種が栽培されています。
とは言えこの品種はほぼトスカーナ州のワインで全てが語れる品種。
この地の良質なサンジョヴェーゼにこそ、その品種特徴の全てが表現されると言っても過言ではありません。
次回は引き続き『サンジョヴェーゼ』種の味わい特徴についてご紹介していきます。
実はサンジョヴェーゼは成熟が遅く非常に育てにくいブドウ品種・・・
どんな個性があるのかお楽しみに!
今日も1歩、あなたはソムリエに近付きました!
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