ワインボキャブラ天国【第51回】「フレッシュな/みずみずしい」英:fresh 仏:frais

ワインボキャブラ天国【第51回】「フレッシュな/みずみずしい」英:fresh  仏:frais

連載企画『Firadis ワインボキャブラ天国』は、ワインを表現する言葉をアルファベットのaから順にひとつずつピックアップし、その表現を使用するワインの例などをご紹介していくコーナー。
このコラムを読み続けていれば、あなたのワイン表現は一歩一歩豊かになっていく・・・はずです!

取り上げる語彙の順番はフランス語表記でのアルファベット順、ひとつの言葉を日本語、英語、フランス語で紹介し、簡単に読み方もカタカナで付けておきますね。
英仏語まで必要ないよー、という方も、いつかワイン産地・生産者を訪れた時に役に立つかもしれませんから参考までに!!

ということで今回ご紹介する言葉は・・・

「フレッシュな/みずみずしい」
英:fresh
仏:frais(形容詞:発音は「フレ」)

ワインはブドウという果物と酵母だけで造られるお酒ですから、出来立ての段階では当然のように新鮮なフルーツの印象がしっかりと感じられます。
まだリリースされたばかりの若いワインの香りは、例えば赤ワインならベリー系の果実、白ワインなら柑橘系のフルーツなどの言葉で喩えられますよね。

ワインの味わいスタイルとしても、上記のようなフルーツ感が感じられる場合には、最初の表現として「非常にフレッシュ」「若々しい」等の言葉でそのワインの全体像が表現されます。
フレッシュ&フルーティなワイン、なんていう言い方ですね。
つまり「果実酒」としてのワインでそのフレッシュ感を楽しむような場合には、その瑞々しさを肯定的な要素として表現していくわけです。

一方で、非常に長期の熟成を経たヴィンテージワインなどの場合は、「時を経てなおの若々しさ」という意味合いで、溢れる生命力を表現するときにこの言葉を使用することがあります。
Firadisでも熟成ワインを数多く扱っていますので、例えば「収穫から30年もの時を経ても、驚くほどフレッシュだった」というような表現をしていることがあります。

これは、平凡なワインならばとっくにくたびれて駄目になってしまっているはずなのに、このワインは驚くほどのポテンシャルでまだ若々しさを保っていた、素晴らしいな・・・という、ある意味ワインに対しての驚嘆そして敬意を含んだ表現となります。

長い時間を経てもなお果実の瑞々しさを保ちつつ、熟成によって複雑性や奥行きを獲得しているワインは、存在そのものが宝石のようなものですよね。

このように「フレッシュである」ということはワインがどの段階においても肯定的に使って良い言葉です。
まだ飲み頃に到達していない段階だな・・・ということを伝えたい場合には、「フレッシュ」よりも「まだ若い」「少し早い」などの言葉を選んだほうが適切ですね。
同じように聞こえますが「フレッシュ」と「若い」はある意味真逆のニュアンスを含んでいると考えましょう。

ということで本日はこのへんで。
今日、あなたの表現するワインの世界が少し広がりました!

CTA-IMAGE ワイン通販Firadis WINE CLUBは、全国のレストランやワインショップを顧客とするワイン専門商社株式会社フィラディスによるワイン直販ショップです。 これまで日本国内10,000件を超える飲食店様・販売店様にワインをお届けして参りました。 主なお取引先は洋風専門料理業態のお店様で、フランス料理店2,000店以上、イタリア料理店約1,800店と、ワインを数多く取り扱うお店様からの強い信頼を誇っています。 ミシュラン3つ星・2つ星を獲得されているレストラン様のなんと70%以上がフィラディスからのワイン仕入れご実績があり、その品質の高さはプロフェッショナルソムリエからもお墨付きを戴いています。 是非、プロ品質のワインをご自宅でお手軽にお楽しみください!
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