ワインボキャブラ天国【第56回】「生姜」 英:ginger  仏:gingembre

ワインボキャブラ天国【第56回】「生姜」 英:ginger  仏:gingembre

連載企画『Firadis ワインボキャブラ天国』は、ワインを表現する言葉をアルファベットのaから順にひとつずつピックアップし、その表現を使用するワインの例などをご紹介していくコーナー。
このコラムを読み続けていれば、あなたのワイン表現は一歩一歩豊かになっていく・・・はずです!

取り上げる語彙の順番はフランス語表記でのアルファベット順、ひとつの言葉を日本語、英語、フランス語で紹介し、簡単に読み方もカタカナで付けておきますね。
英仏語まで必要ないよー、という方も、いつかワイン産地・生産者を訪れた時に役に立つかもしれませんから参考までに!!

ということで今回ご紹介する言葉は・・・

「生姜」
英:ginger
仏:gingembre(男性名詞:発音は「ジンジャンブル」)

生姜の香りは主に、少し熟成を経た白ワインやスパークリングワイン/シャンパーニュなどに見つけられます。
特定のブドウ品種が持っている香り特徴というよりは、熟成に由来する「第3の香り」ですね。
おろしたての生姜のようなフレッシュで抜けるような香りもあれば、時にはジンジャークッキーのような香ばしい香りとして存在していることも。
熟成の段階・程度によって、様々な印象で見つけることができます。

だから残念なことに「この品種のワイン、この産地のワインを飲めば大体見つかるよ」・・・という紹介はなかなか難しいんですよね。
ゲヴュルツトラミネールの香りを嗅げば大体ライチの香りがある、というような。

なので、今回は僕が個人的に「生姜のニュアンス」を見つけた赤ワインを1本紹介したいと思います。
このワイン、かなり個性的な1本で「ハマる人はメチャクチャはまり、嫌いな人は二度と飲まない」タイプの1本。
生姜の香りがあるかどうかは賛否両論あるでしょうから、是非ともご自身で実体験を。
イタリアの首都ローマを擁するラツィオ州産、土着品種を使った実にユニークなワインですよ!

『チョッリ シレーネ』
イタリア ラツィオ産赤ワイン
↓↓↓
https://firadis.net/item/392.html

ちなみに僕がご提案した『新ショウガの豚肉巻き』とのマリアージュについて、「ゲルマンとのほう」さんからこんな体験レヴューを戴いています。

【ワイン紹介ページ掲載のレヴュー投稿より】
『このワインに、投稿されている新生姜の豚肉巻きが漬物が感動のマリアージュです。
新生姜の漬物は「そんな季節限定の食材を…。しかも漬物なんて一体どうやって漬けるんだよ…」と途方に暮れましたが(情けなし)、スーパーでも岩下という生産者の漬物が手に入りやすいようです。
それは新生姜が大きめに切ってパックされているのですが、敢えて少し切って、2~3個をまとめてからお肉を巻くのがおすすめです。
断面が大きい方が噛んだ時に生姜同士がぶつかって漬汁を多く出すので、食感がジューシーになる(気がする)からです。
これは日本の漬物文化とワインが出会う素敵なメニューです。
お酒の好きな外国のお客さんにもお出しできるレパートリーが増えて、たいへん満足でした。』

・・・・どうでしょう、試してみたくなりませんか???
ここまで合う、と言って下さる方がいるのですから、僕はこのワインには間違いなく生姜と親和性のある風味が含まれているのだろうな、と確信しています。
百聞は一見に如かず、是非皆さんもちょっと変わり種のペアリングに挑戦してみてくださいね。

ということで本日はこのへんで。
今日、あなたの表現するワインの世界が少し広がりました!

*最後におまけ知識・・・大航海時代のヨーロッパでは、生姜1ポンド(450g)と羊1頭の値段が同価格だったほど、価値があったそう。
胡椒もそうですが、この時代の欧州ではスパイス類が本当に貴重だったんですね!

CTA-IMAGE ワイン通販Firadis WINE CLUBは、全国のレストランやワインショップを顧客とするワイン専門商社株式会社フィラディスによるワイン直販ショップです。 これまで日本国内10,000件を超える飲食店様・販売店様にワインをお届けして参りました。 主なお取引先は洋風専門料理業態のお店様で、フランス料理店2,000店以上、イタリア料理店約1,800店と、ワインを数多く取り扱うお店様からの強い信頼を誇っています。 ミシュラン3つ星・2つ星を獲得されているレストラン様のなんと70%以上がフィラディスからのワイン仕入れご実績があり、その品質の高さはプロフェッショナルソムリエからもお墨付きを戴いています。 是非、プロ品質のワインをご自宅でお手軽にお楽しみください!
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