ワイン職人に聞く、10の質問【第54回】テート・ドッグ・ワインズ(USAカリフォルニア州リヴァモア・ヴァレー)

ワイン職人に聞く、10の質問【第54回】テート・ドッグ・ワインズ(USAカリフォルニア州リヴァモア・ヴァレー)

≪ひとりのワイン職人の頭の中を覗く一問一答インタヴュー!≫
『ワイン職人に聞く、10の質問』
第54回 テート・ドッグ・ワインズ(USAカリフォルニア州リヴァモア・ヴァレー)
オーナー・醸造家 マイク・ウォンレスさん

Firadis WINE CLUBのお客様はUSAワインファンの方が非常に多く、『シックスティーン・バイ・トウェンティ』や『バーロウ・ヴィンヤーズ』などやはりナパ・ヴァレーのものが特に人気です。
ですが・・・ナパはやはり市場価格がどうしても高く、なかなかお手頃なワインが見つからないのが難点。
そこでFiradisでは、他の国・地域と同じように知名度では少し劣るけど品質は有名産地に匹敵する、という産地を「発掘していく」という探し方をするわけですね。

そこで今カリフォルニアでお薦めしたいのが、この『リヴァモア・ヴァレー』。
南北に長いカリフォルニアのワイン産地エリアは、当然南北方向に山脈と谷が走っているわけですが、このリヴァモア・ヴァレーだけはその地形が異なります。
東西に延びる谷に畑が広がるユニークなテロワールのため、西海岸からの涼しい海風が、よく通る」というのが最大の特徴。
これによって、カリフォルニアでは他に類を見ない独自のキャラクターを持つ産地として成立しています。

カリフォルニアで注目されるユニークな産地で、植物学の専門家の立場からワイン造りに取り組むマイクさんへの一問一答インタヴュー。
今週もお楽しみください!!!

Q1:ワイン造りを一生の仕事にしよう、と決意したきっかけは何ですか?
⇒私が農業の研究者だった時に、ソノマでワイン造りに携わっている人たちと友人になってね・・・
ワイン造りをする人たちの素晴らしさ、その仕事の面白さに直接触れたのがきっかけだよ。

Q2:これまでワインを造ってきて、一番嬉しかった瞬間は?
⇒自分が目指していた通りのワインが出来て、それを求めてくれた人たちとシェアする時。

Q3:その反対に、一番辛い(辛かった)ときは?
⇒ビジネスライクなバイヤーたちに自分のワインを提案する時だ。
彼らは我々みたいに小さな蔵のクラフトマンシップ的考え方を尊重してくれないからね。
(*フィラディスのバイヤーのことでは無いよ!と注釈がありました 笑)

Q4:ワイン造りで最も「決め手になる」のは、どの工程だと思いますか?
⇒自分が目指すワインになるようなブドウを育てることだよ。

Q5:あなたにとっての「理想のワイン」とは?
⇒ワイン自体の印象はとても複雑なのに、シンプルに「おいしい」と思えるワイン。
厳しすぎるタンニンや過度な樽香が無く、果実の味わいがまるで畑に実っている時のピュアなフルーツのように感じられること。

Q6:今までに飲んだ中で最高のワインを1本だけ選ぶとしたら?
⇒『テート・ドッグ』のネクスト・ヴィンテージがそうであって欲しいね!
いや、私は自分の舌の記憶力に自信が無くて、最高のワインがすぐにアップデートされてしまうんだ 笑
ワインが素晴らしい時を作ってくれることも確かにあるけど、実際にはその時間を一緒に過ごした人や場所こそが、ワインを最高にしてくれていると思うんだ。

Q7:自分のワインと料理、これまでに一番マリアージュしたと思った組み合わせを教えてください。
⇒私が自分のワインを楽しむときは、やっぱりリブステーキのバーベキューにベイクドポテト、そしてガーリックブレッドだね。
まずシャルドネにラ・マンチャの羊乳のチーズを合わせて、そこからステーキに・・・
そして、カベルネとシャルドネの両方をステーキに合わせつつ楽しむ。
テート・ドッグのシャルドネはとてもリッチなスタイルだから、肉にもとても良く合うんだよ!

Q8:もしあなたが他の国・地域でワインを造れるとしたら、どこで造ってみたいですか?
⇒オレゴン州のウィラメット・ヴァレー。
実は私のファミリーはかつてオレゴンに住んでいたこともあって、もう一つの故郷のような感覚なんだ。
緑が多く太陽に恵まれ、ピノ・ノワールにパーフェクトな場所。
そんなところでワイン造りをしてみたいね。

Q9:あなたの「ワイン造り哲学」を、一言で表現してください。
⇒「愛を持ち、情熱を支えに、世の中の求めに正しく応えるワイン造り。」
そして、ワインは最高に美味しくて価格が手頃であれ!

Q10:最後に・・・日本にいるあなたのワインのファンに、メッセージを!
⇒私のワインを楽しむときは、出来れば一つのヴィンテージを何本かストックして、経年で訪れる味わいの変化を楽しんでいってほしいと思う。
大概のカリフォルニアワインは店頭の棚に出ている時点で既に飲み頃になっているものだが、
私のワインは古い手法で造っているから飲み頃になるまで少し時間がかかる。
でも、別に僕はワインを早く市場に出して、どんどん消費して欲しいとは思っていないから。
最後に・・・フィラディスから僕のワインが家に届いたら、最低でも2日くらいは寝かせて、状態が落ち着いてから大切な人と一緒に楽しんで!

・・・マイク・ウォンレスさんへの一問一答インタヴューは、以上です。
如何でしたか??
シンプルなバーベキュー料理に自分の赤ワインを勧めてくれる生産者は多いですが、そう、マイクさんの言う通りカリフォルニアのシャルドネは肉にもしっかり合うんですよね。
却って肉本来の旨みが綺麗に出ておいしくなったり。
食べたくなってきました!

そして『テート・ドッグ』と言えばワンちゃんのラベルの話もしておかねば。
犬好きの方のプレゼントにもおすすめですよ!

犬好きとしては、ラベルに書かれた愛犬へのメッセージを、是非皆さんに読んで戴きたいなと思います。
・・・「彼は決して利口で良くできた犬じゃなかった。でも、素晴らしい犬だった。」

≪ナパ・ヴァレーに匹敵するカベルネ・ソーヴィニヨンの優良産地、リヴァモア・ヴァレーの1本。≫

『テート・ドッグ カベルネ・ソーヴィニヨン ウィズナー・ヴィンヤード』
(USA/カリフォルニア産赤ワイン
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニヨン100% 熟成:バリック30か月熟成 新樽比率10%)

 

≪古き良きカリフォルニア・トラッド・スタイルの濃厚パワフル系シャルドネ!≫

『テート・ドッグ シャルドネ ウィズナー・ヴィンヤード』
(USA/カリフォルニア産赤ワイン
ブドウ品種:シャルドネ100% 熟成:バリック12か月&ステンレスタンク9か月熟成)

 

CTA-IMAGE ワイン通販Firadis WINE CLUBは、全国のレストランやワインショップを顧客とするワイン専門商社株式会社フィラディスによるワイン直販ショップです。 これまで日本国内10,000件を超える飲食店様・販売店様にワインをお届けして参りました。 主なお取引先は洋風専門料理業態のお店様で、フランス料理店2,000店以上、イタリア料理店約1,800店と、ワインを数多く取り扱うお店様からの強い信頼を誇っています。 ミシュラン3つ星・2つ星を獲得されているレストラン様のなんと70%以上がフィラディスからのワイン仕入れご実績があり、その品質の高さはプロフェッショナルソムリエからもお墨付きを戴いています。 是非、プロ品質のワインをご自宅でお手軽にお楽しみください!
Translate »