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ワイン職人に聞く、10の質問【第37回】ドメーヌ・ロベール・グロフィエ(フランス・ブルゴーニュ地方モレ・サン・ドニ村)
- 2020.04.30
- ワイン職人に聞く、10の質問
- ステンレスタンク, ピノ・ノワール, フランス, ブルゴーニュ, フレンチオーク, ペアリング, マリアージュ, 価格, 哲学, 樽, 熟成, 生産者, 職人, 赤ワイン
≪ひとりのワイン職人の頭の中を覗く一問一答インタヴュー!≫
『ワイン職人に聞く、10の質問』
第37回 ドメーヌ・ロベール・グロフィエ(フランス・ブルゴーニュ地方モレ・サン・ドニ村)
オーナー・醸造家 ニコラ・グロフィエさん
『ワイン職人に訊く、10の質問』、37人目に登場してくれたのは、仏ブルゴーニュ地方モレ・サン・ドニ村にドメーヌを構える『ロベール・グロフィエ』の4代目、ニコラ・グロフィエさん。
『ロベール・グロフィエ』は、ブルゴーニュ地方だけでなく世界的に見ても最高峰のトップドメーヌのひとつであることは間違いありません。
グロフィエがどんな生産者で、どんな評価を受けているかをご存じない方は、造り手の情報だけでも読み、知っておいて戴きたいと思う、ブルゴーニュでは今本当に重要な存在です。
一度その森に迷い込むと決して人を抜け出させない、人を虜にするブルゴーニュ究極の魅力と魔力。
それを真に感じられるのは、やはりこのレベルの生産者。
この森に足を踏み入れて、今までに見たことの無い世界を見てみたいと思ったら。
是非ともこの造り手を試してみてください。
新たな視界が開け、そしてワインの価値観が変わる体験があなたに必ず訪れること、約束しますよ。
・・・それでは、ニコラ・グロフィエさんのインタヴューを始めましょう!
Q1:ワイン造りを一生の仕事にしよう、と決意したきっかけは何ですか?
⇒受け継がれてきた素晴らしい財産を、自分も継承していくべきだと自然に思えたんだ。
僕の曽祖父から祖父、父、自分自身、そして、次は僕の娘たちに、繋いでいきたいと思っているよ。
Q2:これまでワインを造ってきて、一番嬉しかった瞬間は?
⇒醸造家としてはやはり、その年に収穫したブドウを醸造タンクに入れる瞬間だね。
そして、春にその年のシーズンがいよいよはじまりを迎えるとき・・・
ブドウ畑での新しい1年間の生活がスタートするフレッシュなときは、本当にワクワクするんだ。
Q3:その反対に、一番辛い(辛かった)ときは?
⇒毎年4月から7月の間、僕と家族は毎日の殆どの時間をブドウ畑で過ごしているわけだけど、
気候や環境面での害を目にする時が一番辛いよね・・・造り手は、皆言うことは同じだろう?
Q4:ワイン造りで最も「決め手になる」のは、どの工程だと思いますか?
⇒僕の祖父はいつも言っていたよ。
「ワイン造りで一番大切なことは、何もしないことなんだ」と。
それは勿論、醸造段階では様々な作業があるし、正しく樽熟成をすることなども重要だけど、僕は祖父の言うことが正しいと思う。
健全な、良質なブドウが獲れさえすれば、本来的には何もする必要が無いんだ。
Q5:あなたにとっての「理想のワイン」とは?
⇒僕はあらゆるスタイルのワインに対して興味が合って、興味を広く開いている。
だけど僕が一番理想と思う大好きなワインは、価格が安いのに上質に造られたワイン。
それに勝るものは無いよ!!
Q6:今までに飲んだ中で最高のワインを1本だけ選ぶとしたら?
⇒僕の人生最高の1本は、祖父が造った1945年の『シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ』。
祖父の最初のヴィンテージで、その時点で既に完成された素晴らしさだった。
Q7:自分のワインと料理、これまでに一番マリアージュしたと思った組み合わせを教えてください。
⇒僕は日本の食文化を心から愛し尊敬していてね、以前日本を訪れたお気に僕のワインと寿司を合わせたのは本当に素晴らしいペアリングだった。
そして勿論、最高の神戸牛とも相性抜群だよ!
Q8:もしあなたが他の国・地域でワインを造れるとしたら、どこで造ってみたいですか?
⇒これも日本向けのインタヴューだから言うのではなく、本当に日本のワインに非常に強い興味を持っているんだ。
特に、北海道の冷涼な地域でのワイン造りに興味がある。そして、同じブルゴーニュ地域で理想とするのは『ドメーヌ・ド・モンティーユ』だ。
Q9:あなたの「ワイン造り哲学」を、一言で表現してください。
⇒僕の哲学は、畑それぞれの特性・個性を知り、それぞれにふさわしい仕事をする、それだけだよ。
土壌を知り、正しい仕事を重ねれば重ねただけ、その成果が良いブドウとなって実る。
僕のワイン造りは、与えられたブドウに出来るだけストレスを与えずに、長く熟成させられるワインに仕上げていくことなんだ。
Q10:最後に・・・日本にいるあなたのワインのファンに、メッセージを!
⇒日本のワインラヴァーの皆さんへ・・・
毎年、僕が情熱を注いでいるワインを楽しんでくれて本当に嬉しく思っています。
グロフィエのワインは、グラン・クリュなら10年、プルミエ・クリュその他のワインでも5年くらい寝かせておいてから開けてもらえると「Umami(うまみ)」が理想的な状態で飲んで戴けるんじゃないかと思う。是非、おいしく楽しんでください!
–情熱の農業家 ニコラ・グロフィエより
・・・ニコラ・グロフィエさんのインタヴューは以上です。
今週の『ワイン職人に聞く、10の質問』如何でしたか??
受け継がれてきたもの、受け継いでいくもの。
「大切なことは、何もしないことだ」という、代々伝わる哲学。
やはり、世界最高峰の生産者が発する言葉には、本当に力があります。
最後のメッセージに、来日予告の嬉しいメッセージもありました!!
Firadis WINE CLUBのお客様向けイベントもきっと開催できると思いますので、期待して待っていてくださいね。
それでは、今ご案内できるロベール・グロフィエのラインアップを一挙ご紹介。
ニコラさんがインタヴューでは最低5年寝かせることを推奨していましたが、待ちきれずに今飲んでも(僕は飲んでしまいました)、その驚くほどの素晴らしさを存分に堪能できますよ!!
≪クロ・ド・ヴージョに隣接する超優良区画から造られる驚異の『並ブルゴーニュ・ルージュ』!≫

『ドメーヌ ロベール・グロフィエ ペール・エ・フィス ブルゴーニュ・ルージュ』
(フランス/ブルゴーニュ産赤ワイン ブドウ品種:ピノ・ノワール100% 熟成:フレンチオークのバリック12ヶ月&ステンレスタンク2ヵ月)
≪ピノ・ノワール&ガメイをブレンドした、ブルゴーニュ唯一の品種ブレンド!≫

『ドメーヌ ロベール・グロフィエ ペール・エ・フィス ブルゴーニュ・パストゥグラン』
(フランス/ブルゴーニュ産赤ワイン ブドウ品種:ピノ・ノワール80%、ガメイ20%
熟成:フレンチオークのバリック12ヶ月熟成後ステンレスタンクで2ヵ月)
≪樹齢37年、ジュヴレ・シャンベルタン村名クラスからは想像も出来ない、圧巻の1本。≫

『ドメーヌ ロベール・グロフィエ ジュヴレ・シャンベルタン レ・スーヴレ』
(フランス/ブルゴーニュ産赤ワイン ブドウ品種:ピノ・ノワール100%
熟成:フレンチオークのバリック12ヵ月 新樽比率25%&ステンレスタンク2カ月)
≪ボンヌ・マール下部に位置する、シャンボール・ミュジニィの優良1級畑。≫

『ドメーヌ ロベール・グロフィエ シャンボール・ミュジニー プルミエクリュ レ・サンティエ』
(フランス/ブルゴーニュ産赤ワイン ブドウ品種:ピノ・ノワール100%
熟成:バリック14ヶ月 新樽比率20%)
≪言葉もいらない、傑作の一言。偉大な価値のある1本。≫

『ドメーヌ ロベール・グロフィエ ボンヌ・マール』
(フランス/ブルゴーニュ産赤ワイン ブドウ品種:ピノ・ノワール100%
熟成:フレンチオークのバリック12ヵ月 新樽比率33%&ステンレスタンク2カ月)
ワイン通販Firadis WINE CLUBは、全国のレストランやワインショップを顧客とするワイン専門商社株式会社フィラディスによるワイン直販ショップです。
これまで日本国内10,000件を超える飲食店様・販売店様にワインをお届けして参りました。
主なお取引先は洋風専門料理業態のお店様で、フランス料理店2,000店以上、イタリア料理店約1,800店と、ワインを数多く取り扱うお店様からの強い信頼を誇っています。
ミシュラン3つ星・2つ星を獲得されているレストラン様のなんと70%以上がフィラディスからのワイン仕入れご実績があり、その品質の高さはプロフェッショナルソムリエからもお墨付きを戴いています。
是非、プロ品質のワインをご自宅でお手軽にお楽しみください!
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