ワインペアリング奮闘記 第97回 マンシャン フュメ・メヌトゥ・サロン × 白身魚のキウイ&パイナップルソース

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ワインペアリング奮闘記 第97回 マンシャン フュメ・メヌトゥ・サロン × 白身魚のキウイ&パイナップルソース
『お料理パパのワインペアリング奮闘記』第97回
初夏にぴったり爽やかソーヴィニヨン・ブランと同調マリアージュ
 
このコーナーは毎回課題のワインに合わせたお料理を実際に作ってレポートするコラムです。コラムの性質上下記について、ご容赦いただいております。
 
■失敗してもやり直しできませんので、その時は何がダメだったのか考察する回とさせて下さい。
■子供に乳製品アレルギーがあるため、チーズやクリーム、ミルクなど乳製品不使用です。

今回の課題はマンシャン フュメ・メヌトゥ・サロン』です。
フランス・ロワール地方、メヌトゥ・サロンは、先月取り上げたサンセールのほど近く南西部に位置するワイン産地です。品種はソーヴィニヨン・ブランです。
テイスティング:
色調はグリーンがかった淡いイエロー、グラスの底にはごく僅かに発泡が見られます。
香りはグレープ・フルーツ、洋梨、キウイ。
フレッシュ・ハーブ、チョーク、火打ち石、白胡椒。
口に含むと、アタックからジューシーな印象。甘やかさの後に、シャープな酸味を感じます。
ミドルからのミネラリーな舌触りと、柑橘の皮のような軽い苦味がアフターまで続いていきます。
全体として爽やかで生き生きとした印象です。
シャープな酸の果実味を、石灰っぽいミネラルが支えています。
ただ、お隣サンセールの白ワインはさらにカチッとしてキュッと鋭角な印象がありますが、こちらのメヌトゥ・サロンはもう少し柔らかくバランスの取れたソーヴィニヨン・ブランだと思います。

合わせる料理:

やはりお魚でしょうね。
すっきりとして、柑橘やハーブ、石灰のニュアンスから、いかにも白身魚が合いそうな白ワインだなと思います。

今回はこの感覚に素直に従うとして、白身魚のソテーに、香りから感じたフルーツを使ったソースを合わせるストレートなレシピにしましょう。
というわけで、『白身魚のキウイ&パイナップルソース』に決定しました!

レシピ:
キウイとパイナップル、紫玉ねぎを小さめの角切りに。
ボウルに移して塩、レモン汁、オリーブオイルを加え、混ぜ合わせます。
白身魚は、タラのすき身を使用。骨を抜いて塩をふりかけ5分ほど静置し、でてきた水分を拭き取ります。
胡椒、ドライハーブ、小麦粉をまぶして、フライパンでソテー。あまり動かさず焼き目をつけましょう。
お皿にソースを盛り付けたら、お魚を置いて。付け合わせの野菜とハーブ、レモンを添えて、出来上がりです。


ペアリングレポート:
ふわりと香るハーブ。ほろっとしたタラの身にレモンをきゅっとしぼって、甘酸っぱいフルーツ・ソースと一緒にいただくと、とても軽快で爽やかです。
結論から言って、マンシャン フュメ・メヌトゥ・サロンとの相性は、ばっちりでした!
白ワインと料理どちらも軽やかさ、爽やかな酸味、鼻に抜けるハーブ香と、共有する要素を持っていて、とても安定感のある同調のマリアージュを楽しむことができます。
そして付け合わせの野菜にもこのワイン、よく合います!
あまりに違和感なくすんなりと馴染むので、気がつくとワインが進んで、料理もペロリと平らげてしまいましたが、ライトでヘルシーなペアリングで食後感も良しです。
今回は成功ですね。改めて、テイスティングで感じた要素から導き出したペアリングは、成功しやすいと再確認しました。

キウイの香りをヒントに、キウイとパイナップルのソースを作ってみましたが、ワインによって感じ取れるフルーツは様々ですよね。これかな?と思ったフルーツを使って様々なソースを試してみるのは、とても楽しいアイデアだと思いますよ。
是非試してみて下さいね。
それでは、次回もお楽しみに!

(西岡)
 

今回のペアリングワイン:マンシャン フュメ・メヌトゥ・サロン
CTA-IMAGE ワイン通販Firadis WINE CLUBは、全国のレストランやワインショップを顧客とするワイン専門商社株式会社フィラディスによるワイン直販ショップです。 これまで日本国内10,000件を超える飲食店様・販売店様にワインをお届けして参りました。 主なお取引先は洋風専門料理業態のお店様で、フランス料理店2,000店以上、イタリア料理店約1,800店と、ワインを数多く取り扱うお店様からの強い信頼を誇っています。 ミシュラン3つ星・2つ星を獲得されているレストラン様のなんと70%以上がフィラディスからのワイン仕入れご実績があり、その品質の高さはプロフェッショナルソムリエからもお墨付きを戴いています。 是非、プロ品質のワインをご自宅でお手軽にお楽しみください!
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