【ワインのテイスティング】ワインの色合いを見て、香りを取って、味わいを楽しむ
色合いを見て、香りを取って、味わいを楽しむ。
ワインを楽しむ基本的な手順をご紹介するシリーズもいよいよ大詰めとなってきました!
前回は「ワインが熟成したことによって獲得する香り」=『ブーケ』についての話。
ブドウが収穫されてワインに仕込まれてから熟成を経て生成される、 例えばトーストやバター、ローストしたナッツ・アーモンド、チョコレートやコーヒー、トリュフ、葉巻、燻製など。
より「強く、濃く、より複雑」な香りのことでした。
ということで今回からはいよいよ、ワインを口に含んで味を見るところに入っていきましょう!
最初に・・・皆さんも勿論お分かりの事とは知った上で書くのですが、 「ワインはのど越しで飲むものではなく、口の中で転がして香りを楽しみつつ飲み込むもの」
ということを改めて書いておこうかな、と思います。
ワインは口に含んでそのまま「ごっくん」と飲み干してしまうと、 その味わい要素の全体をしっかりと楽しむことはできません。
口に含んだら、しばらくは口蓋の中でころころと転がすようにして、 舌と口の中全体を使って味わいをゆっくりと感じ取るようにしましょう。
そうすることで、香りや味わいの構成要素を色々と楽しむことが出来ます。
プロのワインテイスターがよくワインを口に含んだ後に口先を小さく開けて 「ヒュルヒュル~」と空気を中に入れているのは、 口の中に入れたワインを、空気を吸い込みながら転がして、更に香りを広げているのです。
このシリーズの前段、香りの項で「ワインは温度が上がったり空気に触れることで新たな香りを放出する」、 ということを書きましたが、口の中でもそれは同様に起こるということですね。
かと言って、レストランでのお食事の時にこれをやってしまいますと、 音がなってしまい決して行儀の良いものではありません。
あくまでもご自宅で「テイスティングをするとき」にはこういった飲み方をして、 お店では音を立てずに軽くワインを転がすようにしましょう。
良ければ参考までに、Firadis WINE CLUB30に掲載されているテイスター動画を見てみてくださいね。 「ヒュルヒュル~」とやっているところ、実際に見ることが出来ると思います!
それでは今回は「口に含んで、ワインを転がす」まで。
今日も1歩、あなたはソムリエに近付きました!
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