今月のおすすめワイン本【2020年1月】「シャンパーニュの歴史をまとめた決定版的なこの1冊!」
- 2020.01.13
- 今月のおすすめワイン本
- シャンパーニュ, スパークリングワイン, ブルゴーニュ, 写真
毎月第1月曜日のワインコラムは、読むとワインを飲むのがもっと楽しくなる本を毎月1冊ご紹介する『今月のおすすめワイン本』コーナーです。
今月は僕の大好きな原書房さん「食の図書館」シリーズから、9月に遂に発売されたこちらの1冊をご紹介。
『シャンパンの歴史』(ベッキー・スー・エプスタイン著 芝 瑞紀訳 原書房/ 税抜2,200円)』です。
11月にもシャンパーニュの歴史本をご紹介したので、似通ったテーマのものになってしまいますが何卒ご容赦ください。
ですが、Firadis WINE CLUBのお客様には、シャンパーニュの歴史本は1冊で良いので是非とも読んでおいて戴きたく、色々なものをご紹介しようかな、と思っているのです。
ワイン全体の歴史よりも短くコンパクト、面白い出来事・エピソードがたくさんあるので、読み飽きずにちゃんと頭に歴史が入るんですよ。
さて、原書房さんの「食の図書館」シリーズは、一つの食材や飲み物についてその歴史を起源からかなり直近の現代まで深く掘り下げるシリーズ。
僕がこれまでに読んだのは「ブランデーの歴史」「ジンの歴史」「ジビエの歴史(これ、凄く面白かったです)」などですが、どれも本当に内容が濃く、カラー写真や古い絵なども豊富で見ているだけで楽しめます。
そしてこのシリーズの凄いところは、まあこの食材で良く1冊の本になるまで研究しているよな、というものが多いこと。
例えば「キャベツと白菜の歴史」とか「ピクルスと漬物の歴史」なんていうのもあるくらいです。
さすがにこの辺りは立ち読み程度しかしていませんが 笑
とにかく、このシリーズ以外ではなかなか知る事の出来ないような、無駄と言えば無駄ですが凄く興味深い知識を沢山得ることの出来るシリーズであるのは間違いなしです。
今回の『シャンパンの歴史』は、スパークリングワインが発見された16世紀初頭から、現代の大手シャンパーニュブランドによるマーケティング戦争までが読みやすく描かれています。
その中に、有名メゾンの建物やシャンパーニュの歴史を彩ってきた様々なポスターやアートワークなど、ヴィジュアルで楽しめるものも数多く掲載されていました。
そして・・・勿論、読んだら話したくなる「トリビア」的なエピソードも色々出ていますよ。
これは読んでのお楽しみですが、例えばかつて存在したブルゴーニュ地方シャブリのスパークリングワイン『シャブリ・ムスー』の話題など、ワイン会でのちょっとしたネタにもなりそう。
蘊蓄ばかり話す面倒な人・・・と思われない程度に、是非覚えておいてくださいね。
ということで今年最初の1冊は『シャンパンの歴史』お薦めさせて戴きました!
次月も第一月曜日に、皆さまにおすすめしたいワイン・お酒に関連した本をご紹介致しますよ。
ここのところワインの歴史本ばかりでしたので、次回は料理に関連した本をテーマにご紹介しようと思います。
皆さんも、何かお薦めの料理・ワイン本がありましたら是非ご紹介くださいね。
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