ワインペアリング奮闘記 第56回 「マイケル・デイヴィッド インコグニート」
- 2020.07.18
- ワインペアリング奮闘記
- カリフォルニア, グラス, シラー, テイスティング, フレンチオーク, ペアリング, ムールヴェードル, レシピ, 樽, 熟成, 生産者, 肉料理, 赤ワイン, 香り
『お料理パパのワインペアリング奮闘記』第56回
謎めくカリフォルニアの赤ワイン・・・『マイケル・デイヴィッド インコグニート』
このコーナーは毎回課題のワインに合わせたお料理を実際に作ってレポートするコ
コラムの性質上下記について、ご容赦いただいております。
■失敗してもやり直しできませんので、
■うちの子に乳製品アレルギーがあるため、チーズやクリーム、
さて今回のお題は『マイケル・デイヴィッド インコグニート』です。
大人気の生産者マイケル・デイヴィッドの赤ワインです。
品種はシラー、カリニャン、サンソーなど多品種のブレンド。
南ローヌを少し意識した品種構成でしょうか?
テイスティング:
グラスに注ぐと、一見して濃い!ややパープルがかった、
香りは非常に豊かで外交的。干したプルーンのような、
さらにブラックペッパーやクローヴ、オリーブ、
口に含むと、とてもスムースな口当たりです。一瞬の間をおいて、
煮詰めたブラックチェリーにブラックベリー、プルーン・・・
樽由来のヴァニラのような甘いフレーヴァーと、
全体として豊満・濃厚で、
品種は南ローヌのようなと書きましたが、味わいはむしろ陽性なカ
さて、合わせる料理を考えましょう。
といってもこの凝縮感とパワーですから、
問題は何の肉をどんな調理法で?という部分ですね。
ボン!とインパクトのある赤ワインですから、
ジューシーで凝縮感も歯応えも十分、そんなお肉が必要です。
というわけで、今回セレクトしたお肉は、
香ばしく焼き上げて、スパイスを利かせ、
『ラムチョップのグリル バーベキューソース』に決定です!
料理レシピ:
赤ワインとケチャップ、醤油を同量ずつミックス。
オリーブオイル、バルサミコ、ウスターソース、ハチミツ、
この調味液でラムチョップを2、3時間、冷蔵庫で漬け込みます。
調理する20分ほど前に肉を取り出して、
残った調味液を、
ラムチョップは強火でグリル。
焼き上がったらソースをしっかりとからめて、出来上がりです!
ペアリングレポート:
ラムはナイフで切ってみると中はロゼ色、良い感じです。
口に運ぶと濃縮したソースの甘酸っぱさが広がり、
ラムのフレーヴァーにスパイスやローズマリーが重なって、
ここにワインを流し込むと・・・おっと、
強い果実の凝縮感と、
脂の乗ったお肉のボリューム感と、
パワー掛けるパワーで、お口の中の充足感がすごいですね!
これだけしっかりとしたお肉料理でも、この『インコグニート』
全体として、双方の余韻の混ざり合い方も、長さも申し分なく、
如何でしたか?
今回、ラムチョップのレシピを色々眺めていたのですが、
合わせるワインによってレシピも変わるのが、
それでは、次回もお楽しみに!(西岡)
今回ペアリングに使用したワイン:『マイケル・デイヴィッド インコグニート』
『マイケル・デイヴィッド インコグニート』
(USA / カリフォルニア ローダイ地区産赤ワイン
ブドウ品種:シラー21%、カリニャン18%、サンソー18%、
カベルネ・フラン10%、ムールヴェードル6%、プティ・
熟成:フレンチオーク樽(225L)で13ヶ月、新樽比率33%
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