トレッビアーノ種について その2

カジュアルなイタリアンレストランではグラスワインに使用されることが非常に多い『トレッビアーノ・ダブルッツォ』などを始め、日常用ワインの品種として重宝されています。フランスでは『ユニ・ブラン』という別名で、大部分が高級ブランデー用原料として使用されています。
このブドウを100%使用したワインはとにかく「分かりやすく、飲みやすい」。レモンやグレープフルーツなど黄色い柑橘系フルーツの爽やかな香りや、熟度の高い上質なものだと洋梨のようにもう少し密度の濃い果物の印象が伝わってきます。
味わいも実に明快で、フレッシュ&フルーティ、ピュア&クリーン。複雑な香味要素が絡み合うような高級シャルドネなどとはまさに真逆の、何も考えずにすいすいおいしく飲めてしまうスタイルの白ワイン。
イタリア国内でも、カジュアルなレストランでグラスワインとして提供されていることが多く、日本では「サイゼリヤ」さんのグラス白ワインも実は「トレッビアーノ・ダブルッツォ」です。グラスワイン1杯100円であのクオリティは、なかなか凄いと思いますよ。
何故なら、トレッビアーノで質の悪いワインに当たってしまうとそれはもう残念なことに。安いのが唯一の取柄で、まるで水のように香りも味も薄っぺらく平坦なトレッビアーノ・ダブルッツォ、世の中に星の数ほどあります。でも、真剣に選べば安くてもおいしいワインは必ず見つけられるものです。例えば・・・Firadis WINE CLUBのトレッビアーノは、本当においしいですよ!

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