ワインペアリング奮闘記 第19回「シャトー・アントニャック クロズリー・デ・リ ピノ・ノワール」

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ワインペアリング奮闘記 第19回「シャトー・アントニャック クロズリー・デ・リ ピノ・ノワール」

『お料理パパのワインペアリング奮闘記』第19回
普段使いのピノ、どんな料理と合わせよう?

このコーナーは毎回課題のワインに合わせたお料理を実際に作ってレポートするコラムです。

コラムの性質上下記の点について、ご容赦いただいております。
■失敗してもやり直しできませんので、何がダメだったのか考察する回とします。
■家庭の料理なので、冷蔵庫にたまたま余っていた物も積極的に使います。
■子供に乳製品アレルギーがあるため、チーズやクリーム、ミルク等は使えません。

さて今回のお題は、シャトー・アントニャック クロズリー・デ・リ ピノ・ノワールです。

グラスに注ぐと、色はクリーンで輝きのあるルビーです。
香りの第一印象はダークチェリー、そして赤から黒までのミックス・ベリー。
それも日光を燦燦と浴びてよく熟した、溌溂とした果実の香りです。僅かに土のようなヒントもあります。
口に流し込むと、滑らかな口当たり。そして香りから感じた印象と違わず、採れたてのよく熟した果実の、ジューシーさを全面的に感じます。
ブルゴーニュと比較すると酸は控え目ですね。そして舌に感じるタンニンはしっかり目です。
とはいえ、粗さはなく、しなやかな印象ですね。
全体的にやや陽性で近づきやすい印象のピノ・ノワール
久しぶりに試飲して、この赤ワイン、改めて気に入りました。
何より価格がリーズナブルで、普段使いできるところが良い。
そういうピノって、とても貴重なので、リピ買いしたいと思います。

さてさて、あわせるお食事ですね。
タンニンのレベルから、お肉ですね。鶏、豚、牛までいけそうです。
とはいえ、せっかくお手頃価格のピノ・ノワールですから、お高い牛肉ではなくリーズナブルな鶏や豚で、なるべく親しみやすいお料理にしたいと思います。
今回は『鶏の照り焼き』なんてどうでしょうか?
少し甘みのあるタレを効かせることで、ジューシーなスタイルのピノ・ノワールに寄り添ってくれそうだな、と思いました。
では、早速作ってみましょう!

作り方:
醤油、みりん、酒を同量ずつ。そこに砂糖適量を加え、タレの元とします。
鶏のもも肉の皮目に、フォークで何か所か穴をあけます。
フライパンに皮目から入れて中火で焼きます。染み出してくる脂をキッチンペーパーで吸い取りながら、パリッとするまで4分ほど焼きました。
ひっくり返してさらに3分ほど焼いたら、タレの元を全て流し込んで煮詰めていきます。
タレにとろみが出てきたら、スプーンですくって皮目にかけながらさらに煮詰めます。
皮にタレがとどまるようになり、全体に行きわたったら完成です。
たまたまローズマリーとマスタードがあったので、トッピングしました。

実食:
タレを効かせた鶏の照り焼きは、香ばしさに溢れています。
ややクリスピーな食感。甘味と旨味がしっかりと乗っています。旨い!
では、さっそく赤ワインと合わせてみましょう。
・・・うーん、美味しいですね!!ワインを流し込むとすぐに、旨味が押し寄せてきます。
『クロズリー・デ・リ ピノ・ノワール』のジューシーさと旨味が、照り焼きの甘味と旨味を引き立て、単体で食べるよりも美味しさが倍増しているように感じます。
ボリューム的にもバランスが取れていますし、こってりと残る照り焼きの後味をしなやかなタンニンが程よく洗い流してくれます。
これは、素晴らしいマリアージュだと思います!

いかがでしたか?
鶏の照り焼きですから、もちろん白ご飯とも好相性。是非ご用意ください。
白ご飯とワインが同じ食卓にならんでいるのをみると、日常の中の幸せ・・・という感じがしませんか?(私だけかな)
それではご意見、ご感想お待ちしております。次回もお楽しみに!

『シャトー・アントニャック クロズリー・デ・リ ピノ・ノワール』
(フランス/ラングドック産赤ワイン
ブドウ品種:ピノ・ノワール100% /熟成:バリック50%&ステンレスタンク50%で5ヶ月熟成)

CTA-IMAGE ワイン通販Firadis WINE CLUBは、全国のレストランやワインショップを顧客とするワイン専門商社株式会社フィラディスによるワイン直販ショップです。 これまで日本国内10,000件を超える飲食店様・販売店様にワインをお届けして参りました。 主なお取引先は洋風専門料理業態のお店様で、フランス料理店2,000店以上、イタリア料理店約1,800店と、ワインを数多く取り扱うお店様からの強い信頼を誇っています。 ミシュラン3つ星・2つ星を獲得されているレストラン様のなんと70%以上がフィラディスからのワイン仕入れご実績があり、その品質の高さはプロフェッショナルソムリエからもお墨付きを戴いています。 是非、プロ品質のワインをご自宅でお手軽にお楽しみください!
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