ワインペアリング奮闘記 第16回「カミーユ・エ・ローラン・シャレール シャブリ」
- 2019.10.23
- ワインペアリング奮闘記
- カミーユ・エ・ローラン・シャレール, シャブリ, フランス, ブルゴーニュ, ペアリング, マリアージュ, レシピ, 和食, 赤ワイン
『お料理パパのワインペアリング奮闘記』第16回
シャブリの新定番マリアージュ!
このコーナーは毎回課題のワインに合わせたお料理を実際に作ってレポートするコラムです。
コラムの性質上下記の点について、ご容赦いただいております。
■失敗してもやり直しできませんので、何がダメだったのか考察する回とします。
■家庭の料理なので、冷蔵庫にたまたま余っていた物も積極的に使います。
■子供に乳製品アレルギーがあるため、チーズやクリーム、ミルク等は使えません。
さて今回のお題は『カミーユ・エ・ローラン・シャレール シャブリ』です。
グラスに注ぐと、キラリと艶のある淡いイエロー。
香りは、とてもフレッシュなレモン、僅かにオレンジ。小さな黄色いお花や、貝殻。
口に含むと、『レモンドロップ』という表現がぴったりな、フレッシュな柑橘の甘酸っぱさを感じます。
程よいボリューム感の中で、後半にかけてじわじわと酸が広がっていき、舌に残るミネラルの存在を感じました。
アロマ、酸、ミネラル感に「シャブリらしさ」を感じさせつつ、フルーティでバランスの取れた味わいです。
すっきりとした、村名シャブリのお手本のような白ワインですね!とても美味しいです。
シャブリに合わせる食材と言えば、私は真っ先に「生牡蠣」が思い浮かぶのですが。
実は合わないとか、こんなシャブリなら合うとか、色々言われていますが・・・実際、生牡蠣ってそんなにしょっちゅう食べないですよね?
私としては、このフルーティで美味しいシャブリをお家の定番白ワインとして加えていただくために、もっと日常的で「これ!」という定番の組み合わせを見つけたいと思います。
シャブリという白ワインは個性がはっきりしている分、ややお料理を選ぶ印象があります。
ペアリングを成功させるためには、まずこのクエン酸っぽいはっきりとした酸味を、プラスに働かせる必要があるでしょう。
恐らく、レモンを絞りたくなるようなお料理なら、マッチしてくれる可能性は高くなるはずです。
そして、この石灰から来るミネラルの相乗効果を考えるなら、シンプルに塩味を効かせることでしょうか。
そんな風に考えた末に、今回たどり着いたペアリング食材はずばり、「塩サバ」です!
作り方:
塩サバを買ってきて焼くだけですが、シャブリとよりマッチさせるために是非「柑橘」を用意しましょう。
今回は爽やかな酸味が特徴の大分県産カボスをチョイスしました。大根おろしもお忘れなく!
実食:
綺麗に焼き目の付いた塩サバは、脂が染み出して、いかにも美味しそうです!
大根おろしにお醤油を垂らしてカボスを絞り、サバと一緒にいただきます。
こんがりと焼けた塩サバのエッジ部分が「シャクッ」と音を立て、じゅわっと熱い脂と香ばしい旨味が口の中に広がり、つめたい大根おろしとまじりあいながら、カボスのフレーバーが鼻に抜けていくこの感じ、脳がとろけそうです!
そこにカミーユ・エ・ローラン シャブリを流し込むと・・・もうたまらない!!
ジューシーな脂分に対して、シャブリのボリューム感、そして酸の度合いは強すぎず弱すぎず、丁度良いバランス感を保っています。
そして、塩サバのしっかりとした塩味と旨味に、シャブリのミネラル感やコクが相乗してお互いを高め合っています。
これは素晴らしい!迷わずマリアージュと言わせていただきましょう。
カミーユ・エ・ローラン・シャレール シャブリに、塩サバ。これはもう鉄板の組み合わせです!
いかがでしたか?
シャブリは過去にも食べ合わせを試したことがあるのですが、今のところこの塩サバが断トツでベストです。
どこのご家庭でも簡単にお試しいただける今回のマリアージュ、是非お試しくださいね。
それではご意見、ご感想お待ちしております。次回もお楽しみに!
『カミーユ・エ・ローラン・シャレール シャブリ2017年』
フランス/ブルゴーニュ産白ワイン
ブドウ品種:シャルドネ100% / ステンレスタンク発酵・シュール・リーで10か月熟成
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