ワインボキャブラ天国【第47回】「閉じた」英:closed 仏:ferme

ワインボキャブラ天国【第47回】「閉じた」英:closed 仏:ferme

連載企画『Firadis ワインボキャブラ天国』は、ワインを表現する言葉をアルファベットのaから順にひとつずつピックアップし、その表現を使用するワインの例などをご紹介していくコーナー。
このコラムを読み続けていれば、あなたのワイン表現は一歩一歩豊かになっていく・・・はずです!

取り上げる語彙の順番はフランス語表記でのアルファベット順、ひとつの言葉を日本語、英語、フランス語で紹介し、簡単に読み方もカタカナで付けておきますね。
英仏語まで必要ないよー、という方も、いつかワイン産地・生産者を訪れた時に役に立つかもしれませんから参考までに!!

ということで今回ご紹介する言葉は・・・

「閉じた」
英:closed
仏:ferme(*最後のeに右上がりアクセント 形容詞:発音は「フェルメ」)

ワインが「開いた」「閉じている」等の表現を耳にすることは多いと思います。
コルク栓を抜いて開けたのに「閉じている」とはどういう状態のことか・・・
簡単に言ってしまえば
閉じている=「そのワインがもともと持っている香りや味わいが、まだ表に出てきていない、感じられない状態」
開いている=「そのワイン本来の香り・味わいの実力が前面に出て存分に発揮されている状態」
です。

ワインは栓を開けた直後は「閉じた」状態であることが殆どです。
栓を開けて空気に触れ、時間が経過することで少しずつ本来の香りや味わいを取り戻していきます。
これは空気に触れ温度が上がることで香り分子の揮発が始まる事や、軽い酸化によって新たな香り・味わいに変化していくなど、様々な要因による変化です。

ワインがその実力をしっかりと発揮できている状態になるまでの所用時間は、ワイン1本1本で異なります。
例えば、非常に若いフレッシュなスタイルのワインが開けた瞬間から十分に開いた状態であるのに対し、長期間の熟成を経たワインなどでは、その本当のおいしさを楽しめるまで3時間いや半日くらいかかるものもあります。

この「そのワインが開くまでに要する時間」は全てのワインで異なるため、1本1本を開けたてから長時間かけて検証することが大事。
適正時間を知らずに開けてすぐに飲み干してしまったら、そのワインの折角のおいしさを楽しめません。
それでそのワインに対して低い評価をしてしまったら、お互いにとってすごく残念ですよね。

だからFiradis WINE CLUBでは新着ワインをご紹介するときに、テイスターが1本のワインを長時間かけて試飲し(2日以上に分けて飲むことが多いです)、ワインの真の実力が露になる瞬間を見極めるようにしています。

当店のワイン紹介ページに
良い状態で楽しむには、いつ抜栓する?≫
の項目が記載されているワインについては、良かったら参考にしてみてくださいね。
開けたての香り・味わいとはまるで異次元のレベルで、そのワインをお楽しみ戴けると思いますよ!

今日、あなたの表現するワインの世界が少し広がりました!

CTA-IMAGE ワイン通販Firadis WINE CLUBは、全国のレストランやワインショップを顧客とするワイン専門商社株式会社フィラディスによるワイン直販ショップです。 これまで日本国内10,000件を超える飲食店様・販売店様にワインをお届けして参りました。 主なお取引先は洋風専門料理業態のお店様で、フランス料理店2,000店以上、イタリア料理店約1,800店と、ワインを数多く取り扱うお店様からの強い信頼を誇っています。 ミシュラン3つ星・2つ星を獲得されているレストラン様のなんと70%以上がフィラディスからのワイン仕入れご実績があり、その品質の高さはプロフェッショナルソムリエからもお墨付きを戴いています。 是非、プロ品質のワインをご自宅でお手軽にお楽しみください!
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