ワインボキャブラ天国【第164回】「ワイン」
- 2023.03.12
- ワインボキャブラ天国

連載企画『Firadis ワインボキャブラ天国』は、ワインを表現する言葉をアルファベットのaから順にひとつずつピックアップし、その表現を使用するワインの例などをご紹介していくコーナー。
このコラムを読み続けていれば、あなたのワイン表現は一歩一歩豊かになっていく・・・はずです!
取り上げる語彙の順番はフランス語表記でのアルファベット順、ひとつの言葉を日本語、英語、フランス語で紹介し、簡単に読み方もカタカナで付けておきますね。
英仏語まで必要ないよー、という方も、いつかワイン産地・生産者を訪れた時に役に立つかもしれませんから参考までに!!
ということで今回ご紹介する言葉は・・・
「ワイン」
今更ではありますが・・・ワインとはどんなお酒なのか?
さて、このコラムも「言葉を紹介する」のは今回が最終回となりました。
ということで最後の最後にこの言葉に立ち返ってきたわけです・・・「ワイン」。
改めて言うまでもないですが、ワインはブドウの果汁を酵母で発酵させることによって出来るお酒です。
ワインを仕込む時には「水」は一切加えられておらず、酵母以外に加えられるものは酸化防止剤である亜硫酸塩含め少量の添加物のみとなっています(*添加物についてはフィラディスのコラムページを見て戴くと色々と関連コラムがありますので是非読んでみてください)。
因みに、世界には一体何種類のワインが存在するのか?
いろいろと調べてみたのですが、さすがに正確なデータを取ることは不可能のようです。
ヴィンテージ違いは同じ種類と換算すると100万種類くらいだ、などという記述も見たことがありますが、そんなものでは全く足りていないはず。だって日本国内のワイナリーだけでも400件以上あって、そこが各5種類のワインを造っていたとしてももう2,000種ですよ。また、輸入商社のフィラディスが扱っているだけでも数千種あるんですから、全世界に存在するワインを合計したら数千万あっても不思議じゃありません。それに、新しい生産者だってどんどん増えていますしね。日本も毎年数十件増えているようです。
つまり、どんな重度のワインマニアでも世界中全てのワインを体験し尽くすことは不可能なわけです。
だからこそ1本1本との出会いを大切に、一期一会の機会を最大限おいしく楽しんで欲しい…それが、我々フィラディスワインクラブがワインを選んでご紹介するときのポリシーなのです。
世界の国で「ワイン」は何と呼ばれている??
世界に存在するワインの数について調べていたときに、このコラムの最後ならば「世界の言葉でワインが何と呼ばれているか」をずらっと並べるのが良いかな、と思い付きました。
勿論こちらもすべての言語を調べることは無理ですが、25言語程は調べることができました。ずらっと並べてみましょう!
日本語:葡萄酒(ぶどうしゅ)/ワイン
韓国語:와인(ワイン=ワイン)
中国語簡体:酒类(チュウレイ=ワイン)
英語:ワイン wine
フランス語:ヴァン vin
ドイツ語:ヴァイン Wein
イタリア語:ヴィーノ vino
スペイン語:ビーノ vino
ポルトガル語:Vinho(ヴィーニョ)
ラテン語:ウィーヌム vinum
ギリシャ語:オイノス οινος
ロシア語:ヴィノー вино
ポーランド語:ヴィノ wino
ブルガリア語:ヴィーノ
チェコ語:ヴィーノ vino
ノルウェー語:ヴィーン vin
アイルランド語:フィーン fíon
リトアニア語:ヴィーナス vynas
デンマーク語:ヴィン vin
ノルウェー語:ヴィン vin
スウェーデン語:ヴィン vin
フィンランド語:ヴィーニ viini
エストニア語:ヴェイン vein
インドネシア語:アングゥル anggur
ヘブライ語:ヤイン יין
エスペラント語:ヴィーノ vino
などなど。
ワインを造っている国の言葉でもまだまだたくさんあると思いますし、実はアジア系の言語などは調べたのですが読めないし発音できないし表記できないし・・・ということで諦めました。これ以外の言語で「ワイン」に該当する言葉をご存じの方、是非是非教えてくださいね。
それでは今回はこのへんで・・・次回はいよいよ最終回、ワインボキャブラリーのまとめをしたいと思います。
今日も、あなたの表現するワイン世界が少し広がりました!
【今回紹介の用語「ワイン」に関連したその他のコラム】

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