ワイン職人に聞く、10の質問【第52回】ルナ・ベベリデ(スペイン カスティーリャ・イ・レオン地方ビエルソ)

ワイン職人に聞く、10の質問【第52回】ルナ・ベベリデ(スペイン カスティーリャ・イ・レオン地方ビエルソ)

≪ひとりのワイン職人の頭の中を覗く一問一答インタヴュー!≫
『ワイン職人に聞く、10の質問』
第52回 ルナ・ベベリデ(スペイン カスティーリャ・イ・レオン地方ビエルソ) オーナー・醸造家 アレハンドロ・ルナさん

今回話を聞いた生産者は、スペイン カスティーリャ・イ・レオン地方ビエルソの生産者『ルナ・ベベリデ』
WINE CLUB30では2015年の開業時からずっと、シャルドネ×ソーヴィ二ヨン・ブラン×ゲヴュルツトラミネール、という3種のブドウをブレンドしたユニークな白ワイン『ヴィーニャ・アラリア』をご紹介してきました。

3つのブドウ品種それぞれの個性を引き出しながらも絶妙なバランスにまとめたこのワイン。
ブレンドワインなのにまるで単一品種のワインのように各品種の特徴がちゃんと感じられるのに驚いた方も多いと思います。

ワインとは全く異なる世界を志しながらも、いつしかその魅力にはまり込んでいった若き頃から今思う事まで、たっぷりと語ってくれました。
世界のワイン職人が同じ10の質問に答えていく一問一答インタヴューシリーズ、今週もお楽しみください!!!

Q1:ワイン造りを一生の仕事にしよう、と決意したきっかけは何ですか?
⇒ちょっと嘘っぽく聞こえるかもしれないけども、僕は正直言って最初はワイン造りになんて全く興味が無かった。
大学では法律を学んでいたから、法律の世界で生きていくつもりだったんだ。
だけど学生時代にワイン造りに取り組む父と一緒の時間を過ごしているうちに、これこそが自分のやるべきことなんじゃないか、と思えた。
そうしたらもうワインで頭がいっぱいになってしまって、それ以外考えられなくなっていたんだよ 笑

Q2:これまでワインを造ってきて、一番嬉しかった瞬間は?
⇒毎年、その年に収穫した最初のブドウを、蔵に運び入れるときかな。
さあ、これからワイン造りが始まるぞ!っていうあの瞬間がたまらないんだ!

Q3:その反対に、一番辛い(辛かった)ときは?
⇒毎年春が訪れるたび、霜が降りるか降りないかのときを不安に感じていて・・・
残念ながらそれが悪い方に転んでしまったとき。
最近だと2017年がとっても厳しかったな。
今年はもうダメだ、と思ったよ。最終的には何とか挽回できたから良かったが。

Q4:ワイン造りで最も「決め手になる」のは、どの工程だと思いますか?
⇒決め手にならないプロセス、なんてひとつも無いと思う。
冬の剪定から収穫、そして醸造までひとつひとつの工程が異なる重要性と影響力を持っていて、それが最後の結果=出来上がりのワイン、に繋がっていくんだ。

Q5:あなたにとっての「理想のワイン」とは?
⇒難しい質問だね!
僕にはこれこそが絶対理想のワインだ、という考えは無いのだけれど、フレッシュで優美、樽の主張が強すぎずに果実のおいしさが綺麗に感じられるスタイルが好きだな。
そして、その土地ならではの複雑な個性があって、畑の様子が思い浮かべられるようなワイン。
ワインを飲むという事はつまり、世界のどこかにあるひとつの土地についてを知ることだからだよ。

Q6:今までに飲んだ中で最高のワインを1本だけ選ぶとしたら?
⇒『ボデガス・マウロ』のヴァンデミーア・セレッショナーダ。
これまでに飲んだワインでは感じたことの無いようなエレガンスと複雑性・・・・
非常に長い期間の樽熟成をしているのに、それが全く突出して主張せず、静謐としていた。
こんなに素晴らしいワインを体験することが出来て、本当に良かった。

Q7:自分のワインと料理、これまでに一番マリアージュしたと思った組み合わせを教えてください。
⇒すごく驚いたんだけど、自分の赤ワインをスズキ(訳注:ご自分で釣ったそうです)の料理に合わせた時。
まさにスペクタクル的な素晴らしい組み合わせだった!!

Q8:もしあなたが他の国・地域でワインを造れるとしたら、どこで造ってみたいですか?
⇒もしお金があったら・・・いや、無いんだけどね 笑
やっぱり、ブルゴーニュでワインを造ってみたいかな。

Q9:あなたの「ワイン造り哲学」を、一言で表現してください。
⇒地道な畑仕事が常に一番大事と認識すること。そして、自然を尊重し、待つこと。
そうすれば、その年のブドウが同じように人間に対して敬意を示してくれるはず

Q10:最後に・・・日本にいるあなたのワインのファンに、メッセージを!
ワインの素晴らしいところ・・・それは、飲んだ人をちょっと優しくしてくれること!

・・・アレハンドロさんへの一問一答インタヴューは、以上です。
如何でしたか??
ワインになど見向きもせずに法曹の道を志していながらも、親父さんの仕事ぶりを見ているうちにワインの魅力に染まってしまった若き日。
きっと、先代の頃から素晴らしい仕事をされていたんでしょう。

それにしても最後の一言、いいですね!
飲んだ人が、ちょっと優しくなるお酒。
確かに、ワインを飲んで狂暴になる人はあまり見たことがありません 笑
(自分が酔った時の姿は知りませんがが・・・・)
皆さんも、アレハンドロさんのワインを飲んで優しい気持ちになってくださいね。
今日は2つのワインを、おススメさせて頂きます!

≪WINE CLUB30開業時からの大定番、3つの品種をいいとこどりした白ワイン!≫

『ルナ・ベベリデ ヴィーニャ・アラリア』
(スペイン カスティーリャ・イ・レオン地方ビエルソ産白ワイン
ブドウ品種:シャルドネ 40% ソーヴィニヨン・ブラン 35% ゲヴュルツトラミネール 25%
熟成: ステンレスタンクで澱と共に1ヶ月)

≪今、最も旬なスペインのワイン生産地ビエルソから、驚くべきクオリティとフィネスのメンシアが到着!≫

『ルナ・ベベリデ フィンカ・ルナ・ベベリデ』
(スペイン カスティーリャ・イ・レオン地方ビエルソ産赤ワイン
ブドウ品種:メンシア100%
熟成:フレンチオークのバリック12ヶ月 新樽比率20%)

CTA-IMAGE ワイン通販Firadis WINE CLUBは、全国のレストランやワインショップを顧客とするワイン専門商社株式会社フィラディスによるワイン直販ショップです。 これまで日本国内10,000件を超える飲食店様・販売店様にワインをお届けして参りました。 主なお取引先は洋風専門料理業態のお店様で、フランス料理店2,000店以上、イタリア料理店約1,800店と、ワインを数多く取り扱うお店様からの強い信頼を誇っています。 ミシュラン3つ星・2つ星を獲得されているレストラン様のなんと70%以上がフィラディスからのワイン仕入れご実績があり、その品質の高さはプロフェッショナルソムリエからもお墨付きを戴いています。 是非、プロ品質のワインをご自宅でお手軽にお楽しみください!
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