ワインペアリング奮闘記 第63回 「バロン・デ・レイ リオハ・レセルバ」
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リオハ・レセルバには、コレでんがな!
このコーナーは毎回課題のワインに合わせたお料理を実際に作ってレポートするコラムです。
コラムの性質上下記について、ご容赦いただいております。
■失敗してもやり直しできませんので、その時は何がダメだったのか考察する回とさせて下さい。
■うちの子に乳製品アレルギーがあるため、チーズやクリーム、ミルクなど乳製品は不使用です。
さて、今回のお題は『バロン・デ・レイ リオハ・レセルバ』です。
テイスティング:
グラスに注ぐと、うーむ、濃いですね。パープルがかったダーク・ルビー。
香りは煮詰めたカシスやブラック・ベリー、ブラック・ペッパー、鉄、そしてアメリカン・オーク樽由来のヴァニラのような香り。
口当たりは滑らかで、熟した果実と樽のニュアンスから甘やかな印象を受けます。酸味は中程度です。
タンニンは強めで、収れん性を感じました。
アフターには果実のフレーヴァーと心地よい苦みが持続して行きます。
全体として、凝縮した果実感としっかりとした骨格、ヴァニラのニュアンスからも名産地リオハらしさがしっかりと感じられます。
それでは、合う料理を考えましょう。
濃い目でタンニンしっかりの赤ワイン、とくればお肉が鉄板です。ある程度歯応えが欲しいですね。
樽由来のロースト感のある赤ワインですので、煮込みよりもこんがりと焼いたり、揚げたりといった料理がおすすめ。味付けもしっかり目が良いでしょう!
では今回は少し変わり種、バラエティに富んだ素材に衣をつけて、からりと揚げてソースを絡める、関西名物『串カツ』で行ってみましょう!
料理レシピ:
パン粉は目の細かいものを用意。
卵、水、薄力粉でバッター液を作ります。
具材は、牛肉、豚ロース、ズッキーニ、マッシュルーム、シシトウ、オクラ、玉ねぎ、ミニトマト。
串を打ち、バッター液に潜らせて、パン粉をたっぷりつけて揚げます。
ソースは、中濃ソースに同量の赤ワインを加え、軽く煮詰めたもの。
ペアリングレポート:
こんがりと揚がった串カツを、タレにドボンとつけていただきます。
もちろんお家ならではの「2度漬けOK」!
串カツをガシガシと頬張っては、リオハをぐびり。また串カツを頬張って、リオハを・・・と順繰りに行きます。
うーん、いいですね。ソースの濃厚さと甘みが、ワインの豊かな果実味にしっかり相乗して、旨いです。
揚げ物の脂質も、しっかり目のタンニンと相性の良さを感じます。
そして様々な具材の中で、もっとも相性が良かったのは、予想通りですが『牛肉』。
これを頬張ると、もうリオハ・レセルバを飲みたくて仕方がなくなります・・・!
牛肉のボリューム感に、しっかり目の赤ワインがガチッと寄り添い、アフターに残る複雑なフレーヴァーとコクは癖になります!
もちろん豚ロース肉もナイス。マッシュルームや玉ねぎも食事を通しての良いアクセントになっていました。
リオハ・レセルバに串カツ、しっかりとマリアージュしてますよ!
如何でしたか?
串カツといえばビールでしょ!という声が聞こえてきそうですが、騙されたと思ってバロン・デ・レイ リオハ・レセルバをお試しください。
ビールでは到達することの難しい、マリアージュの世界、きっと感じることが出来ると思います。
それでは次回もお楽しみに!(西岡)
今回のペアリングワイン:
バロン・デ・レイ リオハ・レセルバ
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