ワインペアリング奮闘記 第71回 「フアン・ヒル モスカテル」

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ワインペアリング奮闘記 第71回 「フアン・ヒル モスカテル」
『お料理パパのワインペアリング奮闘記』第71回
アロマティック白ワインと甘辛エスニック
 
このコーナーは毎回課題のワインに合わせたお料理を実際に作ってレポートするコラムです。コラムの性質上下記について、ご容赦いただいております。
 
■失敗してもやり直しできませんので、その時は何がダメだったのか考察する回とさせて下さい。
■子供に乳製品アレルギーがあるため、チーズやクリーム、ミルクなど乳製品不使用です。さて、今回のお題は『フアン・ヒル モスカテル』です。モスカテル=マスカットのワインですね。早速テイスティングしてみましょう!
 
 

テイスティング:

色調はややグリーンがかったイエロー。
香りはマスカット、メロン、グレープフルーツ、白胡椒や貝殻。
口に含むと、柔らかく熟した果実のボリューム感を感じます。
やはりマスカットらしい甘やかさがありますが、味覚としての甘味はそこまで感じませんね。
フレッシュで瑞々しい酸味がうまくバランスしている印象です。
鼻に抜けるアロマティックなフレーヴァーが余韻まで続いて、心地よく感じました。
舌には仄かに苦味が残ります。
全体としてしっかりとしたボリューム感にバランスの取れた味わいで、久しぶりに飲んだのですが素直に美味しいな!と思いました。コスパも良いですね。これは、近々また買う予感がします。
 
合わせる料理:
思ったよりもドライなので、合わせられる料理の幅は広そうだなと感じます。(ホッ)
ボリュームのバランスとしては、熱を通した魚介類や鶏肉などが良いのではないでしょうか。
メロンっぽい風味や、クリーンで生き生きとした印象から、生野菜にも合うのではないかなと思います。
やや甘やかでアロマティックな香りが印象的ので、甘辛い感じのエスニックに合わせると楽しめそうだなと思います。
と言うわけで、今回は野菜をたくさん使った甘辛エスニック料理!『生春巻き』に決定しました。
 
料理レシピ:
ボイル海老、スモークサーモン、生ハム、大葉、パクチー、レタス、アボカド、スプラウト等を用意しました。
丁度良いサイズにカットして、濡らしたライスぺーパーで具材を包むだけ。市販のスイートチリソースに付けていただきます。
 

モスカテルと生春巻きのペアリング

 
ペアリングレポート:
生春巻きを頬張ると、ソースの甘酸っぱさ、ライスペーパーのむちっとした食感に、野菜のシャキッとした歯応え、エビのプリっと感と、様々な要素が次々にやってきますね。やはりソースの甘みはしっかりと感じます。辛味は後から追ってくる感じですね。
さて、フアン・ヒル・モスカテルを飲み合わせて行きましょう。
おおっ。スイートチリソースの甘みに相乗して、ワインのジューシーも引き立ってくる印象です。
アルコールが唐辛子成分と触れることで、舌に少しピリ感を感じます。ここは好みが分かれるでしょうか?ただ、それと同時にフレッシュな冷却感もあります。
おそらくエスニックや辛い物が好きな方には、このコントラストは面白いと思いますよ。
具材のパターンを変えて何種類かの生春巻きを作ってみたのですが、どの具材も特に気になるような嫌な要素が出てくることはありませんでした。生ハムやスモークサーモンは、このワインと相性が良いと思います。
生野菜も、変に青味や苦味が引き立つこともなく、フレッシュに楽しめます。
うん。良いですね、この組み合わせ!これって、ビールと合わせるよりも全然美味しいのでは?!
 
アロマティック白ワインとエスニックの組み合わせはある意味定番ですが、何でも合うわけではないので今回の組み合わせは「めっけもん」だと思います。皆さんも良く冷えたフアン・ヒル・モスカテルと生春巻き、是非お試しくださいね。(西岡)
 
 
今回のペアリングワイン:
『フアン・ヒル・モスカテル』
CTA-IMAGE ワイン通販Firadis WINE CLUBは、全国のレストランやワインショップを顧客とするワイン専門商社株式会社フィラディスによるワイン直販ショップです。 これまで日本国内10,000件を超える飲食店様・販売店様にワインをお届けして参りました。 主なお取引先は洋風専門料理業態のお店様で、フランス料理店2,000店以上、イタリア料理店約1,800店と、ワインを数多く取り扱うお店様からの強い信頼を誇っています。 ミシュラン3つ星・2つ星を獲得されているレストラン様のなんと70%以上がフィラディスからのワイン仕入れご実績があり、その品質の高さはプロフェッショナルソムリエからもお墨付きを戴いています。 是非、プロ品質のワインをご自宅でお手軽にお楽しみください!
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