ワインペアリング奮闘記 第75回 ドメーヌ・ペルノー ブルゴーニュ・ピノ・ノワール×鶏肉とリンゴのワイン煮
- 2020.11.20
- ワインペアリング奮闘記
- ペアリング
『お料理パパのワインペアリング奮闘記』第75回
煮物とピノ・ノワールのペアリングに挑戦
このコーナーは毎回課題のワインに合わせたお料理を実際に作ってレポートするコラムです。コラムの性質上下記について、ご容赦いただいております。
■失敗してもやり直しできませんので、その時は何がダメだったのか考察する回とさせて下さい。
■子供に乳製品アレルギーがあるため、チーズやクリーム、ミルクなど乳製品不使用です。
さて、今回のお題は『ドメーヌ・ペルノー ブルゴーニュ・ピノ・ノワール』です。フィラディスの厳しい選定を潜り抜けて、この度フィラディスワインクラブの仲間に加わりました。
『ドメーヌ・ペルノー ブルゴーニュ・ピノ・ノワール』
テイスティング:
色調は少し紫がかった透明感のあるルビー。香りは熟したミックス・ベリー、赤いベリーから黒いベリーまで。
そして砂糖漬けのチェリーや、スミレ、土。
そして砂糖漬けのチェリーや、スミレ、土。
グラスを口に運ぶと、するするっと入ってくるような滑らかな口当たりです。
アタックから果実のボリュームを感じます。酸味はフレッシュですが、シャープ過ぎず比較的穏やかですね。
タンニンはピノ・ノワールらしいシルキーなものですが、少し舌にくっつく感じに若さを感じますね。
中盤からじわりと舌に広がる旨味を感じ、少しアーシーなフレーヴァーが上がってきます。
後半は果実の印象と、ミネラル感。思ったより長めに余韻が持続する印象です。
全体としては、果実がよく熟していて、やや大らか。重心には落ち着きがあり、安定感があります。
味わいのバランスが良く、飲みやすく感じます。
華やかな香りにちゃんとピノらしい気品も感じられて、味わいはじっくり、じわり。
ブルゴーニュ・ピノ・ノワールのお手本のような一本ではないでしょうか。美味しいです!
ブルゴーニュ・ピノ・ノワールのお手本のような一本ではないでしょうか。美味しいです!
合わせる料理:
とてもピノらしいワインですので、合わせやすいのはやはり、ライト目の肉料理でしょう。鉄板は鶏肉ですかね。
樽から来るロースト感はあまりないので、焼くよりも煮物系の方が合わせやすいと思います。
味わいとして熟したフルーツ感が印象的なワインですので、料理にも凝縮した甘みと穏やかな酸味が欲しいですね。
出汁のようなニュアンスもあるので、お醤油にも合うと思います。
あまり手の込んだ料理は逆に合わないと思うので、シンプルにフルーツと鶏肉で煮物にするくらいが良いかな、と思いました。
フルーツは、この時期スーパーに沢山並んでいるリンゴをチョイス。
と言うわけで、『鶏肉とリンゴのワイン煮』に決定です!
料理レシピ:
鶏もも肉は一口大にカットして皮目を下に。リンゴも皮を剥いて一口大にカット。玉ねぎをくし切りに。
全てフライパンで軽く焼き色がつくまで炒めます。
白ワインと水少々を加え、中火で煮汁が半分くらいになるまで、落とし蓋をして煮ます。
煮えたらバルサミコ、醤油、蜂蜜を加えてさらに5分ほど煮詰め、味を整えて出来上がり。
ペアリングレポート:
リンゴをつまんでみると、お醤油や鶏出汁が染み込むことで逆に甘さが際立っていて、顔が綻びますね。
鶏肉はリンゴとバルサミコの穏やかな酸味が効いて外側には蜂蜜を仄かに。ほっこりと優しい味わいです。
ワインを使ってはいますがやっぱりこれは「煮物」です。
では、早速ドメーヌ・ペルノーのブルゴーニュ・ピノ・ノワールを合わせていきましょう。
うんうん。舌の上でじわっと広がるようなピノ・ノワールの旨味、そして酸味。煮物のボリューム感、そして落ち着いた重心の位置、よくバランスしていると思います。醤油との相性も良い感じですね!合格点だと思います。
しかし、若いピノ・ノワールならではのフレッシュさや、溌剌としたベリーのアロマは、マッチする相手を失って少し浮いてしまっているようにも感じました。もう少し熟成したワインの方が、寄り添うのかもしれませんね。
全体としては合っている部分もちゃんとあるけれど、この一皿に合うベストなワインを求めるなら、再考の余地もあるという感じです。
リンゴをつまんでみると、お醤油や鶏出汁が染み込むことで逆に甘さが際立っていて、顔が綻びますね。
鶏肉はリンゴとバルサミコの穏やかな酸味が効いて外側には蜂蜜を仄かに。ほっこりと優しい味わいです。
ワインを使ってはいますがやっぱりこれは「煮物」です。
では、早速ドメーヌ・ペルノーのブルゴーニュ・ピノ・ノワールを合わせていきましょう。
うんうん。舌の上でじわっと広がるようなピノ・ノワールの旨味、そして酸味。煮物のボリューム感、そして落ち着いた重心の位置、よくバランスしていると思います。醤油との相性も良い感じですね!合格点だと思います。
しかし、若いピノ・ノワールならではのフレッシュさや、溌剌としたベリーのアロマは、マッチする相手を失って少し浮いてしまっているようにも感じました。もう少し熟成したワインの方が、寄り添うのかもしれませんね。
全体としては合っている部分もちゃんとあるけれど、この一皿に合うベストなワインを求めるなら、再考の余地もあるという感じです。
如何でしたか?パーフェクトな評価ではありませんが、それはあくまで私の感じ方!皆さんにも試して頂いて、ご意見お聞かせ頂けたら嬉しいです。どちらにせよ、今回のペルノーのブルゴーニュ・ピノ・ノワールは商品選定の時に飲んだ以来だったのですが、やっぱりとても美味しいピノで、ブルゴーニュ好きにはおすすめ出来ます。それでは次回もお楽しみに!
(西岡)
今回のペアリングワイン:『ドメーヌ・ペルノー ブルゴーニュ・ピノ・ノワール』
ワイン通販Firadis WINE CLUBは、全国のレストランやワインショップを顧客とするワイン専門商社株式会社フィラディスによるワイン直販ショップです。
これまで日本国内10,000件を超える飲食店様・販売店様にワインをお届けして参りました。
主なお取引先は洋風専門料理業態のお店様で、フランス料理店2,000店以上、イタリア料理店約1,800店と、ワインを数多く取り扱うお店様からの強い信頼を誇っています。
ミシュラン3つ星・2つ星を獲得されているレストラン様のなんと70%以上がフィラディスからのワイン仕入れご実績があり、その品質の高さはプロフェッショナルソムリエからもお墨付きを戴いています。
是非、プロ品質のワインをご自宅でお手軽にお楽しみください!
-
前の記事
ワインペアリング奮闘記 第74回 コート・デュ・ローヌ・シラー×砂肝のコンフィ 2020.11.13
-
次の記事
ワインペアリング奮闘記 第76回 フランソワ・ド・ゴーダール シュル・ル・フリュイ コトー・ブルギニヨン×マグロのタルタル 2020.11.27
コメントを書く