ワイン職人に聞く、10の質問【第21回】トータス・クリーク(USA・カリフォルニア州)

ワイン職人に聞く、10の質問【第21回】トータス・クリーク(USA・カリフォルニア州)

≪ひとりのワイン職人の頭の中を覗く一問一答インタヴュー!≫
『ワイン職人に聞く、10の質問』
第21回 トータス・クリーク(USA・カリフォルニア州)/オーナー メルヴィン・マスターさん(写真一番右)

元は南フランスでカジュアルワインを造っていた彼が、その表現のステージを米国カリフォルニアに移して再出発したプロジェクトが『トータス・クリーク』。僕が彼に持っている印象は「行動力・実行力の男」。決して言葉多く説明をする人ではありませんが、そのチャレンジ精神溢れるワイン造りが全てを語ってくれます。

それではメルヴィンさんへの一問一答インタヴュー、お楽しみください!

Q1:ワイン造りを一生の仕事にしよう、と決意したきっかけは何ですか?
⇒僕の曽祖父から父は、1900年代初頭からイギリスでワイン商を営んでいた。だから自然と若い頃からワインへの興味と愛情が芽生えていたよ。21歳の時、ヨーロッパのある大きなワイナリーでワイン造りの研修に参加した・・・そこで、人生が決まったんだ。

2:これまでワインを造ってきて、一番嬉しかった瞬間は?
⇒自分の造ったワインが、初めて売れた時・・・最初は、ほんの数ケースだった。その時はフランスのラングドックでカベルネ・ソーヴィニヨン主体のブレンドワインを造っていて、「Les Jamelle(レ・ジャメル)」という名前を付けていた。僕自身の名前「Melvyn(メルヴィン)」と、妻の名前「Janie(ジャニー)」を合わせた名前そのワインを買ってくれたのは・・・当時ニューヨークで一番のワインショップだったんだ。

Q3:その反対に、一番辛い(辛かった)ときは?
⇒それはやはり、自然(Mother Nature)は制御することが不可能だ、と思い知る時はいつもだよ。
たとえ自分たちがどれだけ精魂込めて畑で工夫と努力を重ねたとしても、最後の決断を下すのはいつも自然なんだ。

Q4:ワイン造りで最も「決め手になる」のは、どの工程だと思いますか?
⇒自分にとって最も決め手になると思うプロセスはワインの熟成期間・手段を決めるとき」だ。新樽・旧樽の使用比率の配分、そしてタンク?樽熟成の期間設定を、毎年仕込みの終わった段階で決めていくのが最も悩ましいところ。出来るだけワインのピュアな味わいを維持しながらも複雑性を加えていく・・・見極めが本当に大切だ。

Q5:あなたにとっての「理想のワイン」とは?
全要素のバランスが完璧であり、テロワールがありのままに投影されているワイン。

Q6:今までに飲んだ中で最高のワインを1本だけ選ぶとしたら?
⇒『シャトー・ムートン・ロートシルト 1945年』。このワインを選んだことにに、理由や説明は不要だろう 笑?

Q7:自分のワインと料理、これまでに一番マリアージュしたと思った組み合わせを教えてください。
⇒『トータス・クリーク』のカベルネ・ソーヴィニヨンやジンファンデルを、ごくごく普通のローストチキンに合わせるペアリング。僕のワインは濃厚な味わいの料理にも合うけど、シンプルな料理に合わせると、その味わいが劇的に変わるのが分かると思うんだ。是非合わせてみて欲しい!!

Q8:もしあなたが他の国・地域でワインを造れるとしたら、どこで造ってみたいですか?
⇒プロヴァンス・・・かな。南フランス・ラングドックでワインを造っていたことはあるのだけど、プロヴァンスはテロワールが全く異なる場所だからね。

Q9:あなたの「ワイン造り哲学」を、一言で表現してください。
⇒2つの言葉で表現させて欲しい。
「極めてシンプルに、そして最良のバランスを。」
「自身のワインを取り巻くテロワールに忠実に、自然に敬意を払うこと」

Q10:最後に・・・日本にいるあなたのワインのファンに、メッセージを!
⇒皆さんが僕たちのワインを飲み、楽しんでくれているから、僕たちはワイン造りというこの素敵な仕事を続けられている。それはつまり、皆さんひとりひとりが僕たちの仕事を手伝ってくれている一員、だと思っているんだ。皆さんと、いつか日本で一緒にワインを楽しみたいと願っているよ!

今週の『ワイン職人に聞く、10の質問』如何でしたか??僕が彼のインタヴュー原文を読んで目に留まったのはやはりバランス」というキーワードあの密度の濃い果実味で飲みごたえある味わいなのに、決して飲み飽きないワインは、その理想を追求した結果なのだということが良く分かりました。

英国から南仏、そして縁あって辿り着いたカリフォルニア。遂に辿り着いた運命の土地で目指す「理想のワイン」・・・彼の道のりは今どの辺りなのででしょうか。是非、この2本のワインでそれを確かめてみてください。

 

≪「フィラディスワインフェス」試飲即売会で、当日ご注文本数がもっとも多かった赤ワイン!!≫

トータス・クリーク カベルネ・ソーヴィニヨン 750ml(USAカリフォルニア産赤ワイン) 
        

・USA  カリフォルニア産 赤ワイン
・ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニヨン種94%、マルベック種4%、プティ・ヴェルド種2%
・熟成:アメリカンオーク50%、フレンチオーク50%で6ヶ月間

≪味わいの方向性はカベルネと共通。果実のボリューム感、柔らかさ、リッチな味わい溢れるシャルドネ!≫

トータス・クリーク シャルドネ ジャムス・ブレンド 750ml(USAカリフォルニア産白ワイン)
          
・USA カリフォルニア州 ローダイ産 白ワイン
・ブドウ品種:シャルドネ種95%、ヴィオニエ種5%
 
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USAカリフォルニア産フルーティワイン赤白4本セット(750ml×4本セット)
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