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ワイン職人に聞く、10の質問【第44回】ペーリ(イタリア・ロンバルディア州カステネードロ)

ワイン職人に聞く、10の質問【第44回】ペーリ(イタリア・ロンバルディア州カステネードロ)

≪ひとりのワイン職人の頭の中を覗く一問一答インタヴュー!≫
『ワイン職人に聞く、10の質問』
第44回 ペーリ(イタリア・ロンバルディア州カステネードロ) オーナー・醸造家 アンドレア・ペーリさん(*写真左 梯子に登っている人)

今週話を聞いた生産者はイタリア ロンバルディア州のスパークリングワイン生産者『ペーリ』

シャンパーニュ以外で手頃な価格帯のスパークリングワインをお薦めするときには、どこのワインショップもこの価格で品質はシャンパーニュに匹敵!」というのがある意味常套句になっています。
瓶内二次発酵で、同じようなブドウ品種を使っていれば同じ系統のものだ・・・という考え方なのでしょうが、やはりシャンパーニュは別格。
その圧倒的なテロワールの底力を、小手先のテクニックだけでは早々乗り越えることはできません
だからこういった煽り文句は眉唾ものが多く、期待外れに終わることが多いものです。

でも、100本いや数百本に1本くらいの頻度ではありますが、ごくごく稀に本当にシャンパーニュを凌ぐような低価格スパークリングに出会うことがあります。
その一つが、北イタリア、ロンバルディア州で見つけたシャルドネ100%のブラン・ド・ブラン『ペーリ』。
2,000円台でここまでの境地に辿り着けるんだ、という爽快な驚き。
今日は、そんな生産者を皆さんにもっと深く知って戴こうと思います。

それでは今週の『ワイン職人に聞く、10の質問』スタートです!

Q1:ワイン造りを一生の仕事にしよう、と決意したきっかけは何ですか?
僕のファミリーは1946年からブドウの栽培農家として長年仕事をしてきたのだけど、実は僕自身は学校を出て最初は『ダノン』社に就職したんだ。
ずっと郊外のワイン産地で育ってきたから、まずは大きな企業で働いてビジネスの勉強してみたいと思ってね。
『ダノン』で「アッという間に消費されるもの」の仕事を4年間してみて、やっぱり自分のパッションは家業のワイン造りを継ぐことにあるんだ、と再認識したよ。

Q2:これまでワインを造ってきて、一番嬉しかった瞬間は?
⇒ワイン造りは、1年を、そして四季を通じて美しい瞬間が幾度も訪れる仕事なんだ。
だけどやっぱり特別なのは毎年の収穫を迎えた最初の日。
今年も1年間の努力が報われた、という気持ちで畑に向かえるんだ。

Q3:その反対に、一番辛い(辛かった)ときは?
⇒まあ、ワイン造りには自然のいたずらが付きものだから、その時だね。
嵐、霜・・・一番ひどい目に遭ったのは、3年程前かな。
4月の中頃に開催される「ヴィニタリー」というイタリア最大のワイン展示会に出て、産地に戻ると、40%以上の樹が霜でやられてしまっていた。
ただ、僕のいる地域ではそう頻繁に起こる事ではないから、なんとか耐え忍んでいられるんだ。

Q4:ワイン造りで最も「決め手になる」のは、どの工程だと思いますか?
⇒ブドウを育てている段階がすべてだね。
僕のファミリーは元々が醸造家ではなく栽培農家だったので、特に強くそれを想う。
自然って、本当に凄いよ!

Q5:あなたにとっての「理想のワイン」とは?
⇒飲み飽きず飲み疲れず、ボトル1本を最後まで楽しめるワインかな。
レストランを経営している友人が言っていたのだけど、彼は年に2回ワインリストを見直す時に「お客さんの飲み残しが目立ったワイン」から外すんだそうだよ。
それが仮にどんな有名なワインでも、そのルールは曲げないんだそうだ。
僕も彼の考え方に同意・・・何杯もお代わりされるワイン、それが僕の理想のワインだよ!

Q6:今までに飲んだ中で最高のワインを1本だけ選ぶとしたら?
⇒イタリア産赤ワインの銘酒「サグランティーノ・ディ・モンテファルコ」は知ってるかな?
僕にとっての最高のワインは、僕が妻に結婚を申し込んだ時に飲んでいた2003年のサグランティーノなんだ。
本当に、絶対に忘れられない1本!

Q7:自分のワインと料理、これまでに一番マリアージュしたと思った組み合わせを教えてください。
⇒この質問は結構難しいな・・・
だって「タレント」の泡は、基本的にはどんなものにでも合わせやすいスタイルだから。
敢えて選ぶなら『タレント・ブリュット』にはフレッシュな魚介類を生で、又はシンプルにフリットで。
『タレント46』の方には、旨みのある食材・・・貝類や、キャビアがお薦めだよ。

Q8:もしあなたが他の国・地域でワインを造れるとしたら、どこで造ってみたいですか?
⇒同じイタリアの、ピエモンテ州。
僕の母の故郷がピエモンテ州でね・・・
勿論世界中に魅力的な素晴らしいワイン産地は沢山あるけど、僕はやっぱり自分のファミリーのルーツがある場所でこそワイン造りに取り組みたいと思うんだよ。

Q9:あなたの「ワイン造り哲学」を、一言で表現してください。
「Less is better(少なければ少ないほど、より良い)」だね。
ワイン造りは、本当に良いブドウがあれば最低限の仕込み作業以上にやることなんて無いんだ。
自然に、ピュアでクリーンで、おいしく楽しめるワインが生まれてくれるんだよ。

Q10:最後に・・・日本にいるあなたのワインのファンに、メッセージを!
⇒折角の機会なので、メッセージではなく皆さんにお誘いを。
是非、イタリアに旅行される時には僕たちのいる北イタリアを訪れてみてください。
この産地ならではの美味しいワイン「タレント」、そしてこの土地ならではの様々な文化や物語を発見してほしいと心から願っているよ!!

・・・アンドレアさんのインタヴューは以上です。
今週の『ワイン職人に聞く、10の質問』如何でしたか??

何杯もお代わりされるワインこそが理想のワイン、という考え方、素晴らしいなあと思います。
濃厚な果実味とか樽熟成の香りとか、強いインパクトのあるワインを造ることの方が、実は簡単。
類稀なるバランスを実現した、飲み飽きないエレガントなワインを造ることがどれだけ難しいか!

世界的な消費財メーカーに入って経験を積み、その中でワイン造りという家業の素晴らしさを認識したアンドレアさん。
彼の送ってくれた回答を読むと、職人の情熱と信念、そしてビジネスマンの賢明さ・客観性が同居しているな、と思いました。

『ペーリ』のワイン2種類、本日グッとお買い得ですので是非お試しください!

≪まずはこちらを・・・この価格でヴィンテージ入りのミレジム。想像をはるかに超えるクオリティです。≫

『ペーリ タレント・ブリュット・ミレジマート』
(イタリア /ロンバルディア州産 瓶内二次発酵白スパークリングワイン ブドウ品種:シャルドネ種100% 熟成:30か月 ドザージュ量:7g/L)

≪上級キュヴェはなんと2,000円台で4年熟成!!!≫

『ペーリ タレント・ブリュット46』
(イタリア /ロンバルディア州産 瓶内二次発酵白スパークリングワイン ブドウ品種:シャルドネ種100% 熟成:48か月 ドザージュ量:7g/L)
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