ワインペアリング奮闘記 第121回 海老ライスコロッケに合うワイン / ルイ・ギョーム ブルゴーニュ・シャルドネ
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『お料理パパのワインペアリング奮闘記』第121回
正統派ブルゴーニュ・シャルドネにライス・コロッケが合う!
今回の課題は『ドメーヌ・ルイ・ギョーム ブルゴーニュ・シャルドネ』。
文字通りフランス、ブルゴーニュ産のシャルドネ100%白ワイン。ルイ・ギョームは知名度の高い生産者ではありませんが、ブルゴーニュに特にこだわりの強いフィラディスが試飲を繰り返して選抜した、インポーターの掘り出しワイナリーになります。
テイスティング
香りは豊かです。熟した洋梨やカリンの甘やかな香り、オレンジ、黄色い花、カシューナッツ、貝殻やチョーク。
第一印象から、これぞブルゴーニュ・シャルドネだと思わせてくれますね。
口当たりはなめらか。アタックからフレッシュ感のある酸味を豊かに感じ、熟した果実の甘味が後から追いかけてきます。ボリュームは中程度〜大きめです。
ミドルは少し舌を締め付けるようなミネラルのニュアンス、じわっと染み込んでいくような旨みを感じました。
アフターまでこのミネラルのニュアンスが軽い苦味を伴いながら持続します。
全体として、滑らかなテクスチャとクリーンな味わい、
十分に熟した果実と、フレッシュな酸味のバランス、そしてミドル以降のミネラル感と旨味。
均衡が取れており、単体でも十分美味しいと思える白ワインです。
ブルゴーニュらしさを綺麗に表現できているので、ブルゴーニュの白が好きだという方に是非試してもらいたいですね。
合わせる料理『海老入りライス・コロッケ』
エビとシャルドネは定番的な相性の良さ。ちょっとクリーミーに仕上げたライス・コロッケならテクスチャの相性も良いと思います。
ライス・コロッケはチーズを使ったレシピが多いのですが、ビーガンシュレッドで代用すれば乳アレルギーっ子も安心です。
レシピ
玉ねぎとニンニクの微塵を透明になるまで炒め、ベーコン、エビ、コーン、ブロッコリー、ライスと炒め合わせ、塩胡椒、ケチャップ少々で下味をつけ、シュレッドを加えます。
※シュレッドは溶けると手にくっつくので温まる程度でOK。
具材をバットにあげて、荒熱が取れたらボール状に握り、小麦粉、溶き卵、パン粉をつけて揚げていきます。
こんがりした色になるまで揚げます。
揚げ物は目が離せないので、ソースの方は手を抜きました。デルモンテの「基本の完熟トマトソース」を湯煎して皿に広げ、コロッケを盛り付けて完成です。
ペアリングレポート
【総合評価】 星5つ:★★★★★ スーパー旨い!
【評価ポイント】
○サクッとしたコロッケ衣にワインのクリーンな酸味が良いコントラスト
○トロリと舌に残る具材に、滑らかなワインのテクスチャが心地よい
○エビの風味が、ワインのミネラルと旨味を強調
○凝縮感と甘味のあるトマトソースが、ワインの果実を強調してくれる
ワインと合わせると本当に美味しくて、メモを取るのも忘れて食べることに集中してしまいました・・・。
ライス・コロッケももちろん美味しいのですが、全体的な満足度の高さは、ドメーヌ・ルイ・ギョーム ブルゴーニュ・シャルドネのワインとしての品質の高さがなせる技だと思います。最後まで飲み飽きない、本当に美味しいブルゴーニュ・シャルドネでした。西岡の一押しです!
是非、お試しくださいね。それでは、次回もお楽しみに!(西岡)
今回のペアリングワイン
このコラムのライター
J.S.A.認定ワインエキスパート 西岡 卓哉
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