『ブドウ品種を詳しく知ろう』シリーズ、『シュナン・ブラン』の第2回です。 フランス ロワール地方中部のアンジュー、トゥーレーヌの地域が起源。 きりっと辛口のフレッシュなスタイルのワインから極甘口のワインまで、実に幅広く活用されるブドウ品種です。 例えばロワールの『ヴーヴレ』は、この品種を使う一つの原産地呼称で、辛口から甘口まで全て認可されているなかなか珍しい存在です。
シュナン・ブランを使用したワインの香味特徴としてはまず、「柑橘類よりも、芯のあるフルーツの香り」が挙げられます。 レモンやグレープフルーツなどの切れのあるフレッシュなイメージではなく、林檎や花梨、白桃などの甘味のある香り。 そして熟成を経ることでそこには蜂蜜のようなニュアンスや白胡椒、そしてこれは少々分かりにくいと言われがちですが「白い花の香りのある品種」の代表格とも言われます。
「白い花」という香り表現はよく目にしますが、いったいどんな花でしょうか。 ワインの香り表現で「白い花」とされるものは、例えば「アカシア」や「百合」、少し黄色がかっていますが「菩提樹の花」などのこと。 シュナン・ブランの香りはその中でも「アカシア」が表現として選ばれることが多いでしょうか。 アカシアの花の香りなんて嗅いだことないよ・・・という方も多いと思いますが、ここは是非公園や植物園などに行って香りを取ってみてください。 初夏、5-6月頃が開花期ですので丁度良いタイミングかもしれませんよ。
ちなみに「菩提樹」は、リースリング種の表現として使用されることが多いです。 花の香りはテイスティング用語の中でも使いこなすのが難しいボキャブラリーですが、的確に選び取れるとコメントがとても美しくなりますので少しずつ覚えてみてくださいね。
今回も、関連ワインとして紹介するのはこの1本。 シュナン・ブラン種は30%のみの使用ですが、キャラクターが感じられるスパークリングワインをご紹介しておきます。
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≪はじめて講座関連ワイン≫
『ドメーヌ・デュテルトル クレマン・ド・ロワール キュヴェ・サン・ジル N.V』。
(フランス /ロワール産スパークリングワイン
ブドウ品種:シュナン・ブラン種30%、シャルドネ種30%、ピノ・ノワール種30%、カベルネ・フラン種10%
熟成:24ヶ月以上瓶内熟成)
次回も引き続き『シュナン・ブラン』。 この品種から造られるワインとお料理の相性、ロワール地方の郷土料理などについてご紹介していきましょう。
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