ワインペアリング奮闘記 第7回 「フランソワ・ド・ゴーダール ブルゴーニュ・ピノ・ノワール」

  ワインペアリング奮闘記 の記事一覧
ワインペアリング奮闘記 第7回 「フランソワ・ド・ゴーダール ブルゴーニュ・ピノ・ノワール」

『お料理パパのワインペアリング奮闘記』第7回
ピノ・ノワール×マグロの縦横ペアリング

このコーナーは毎回課題のワインに合わせたお料理を実際に作ってレポートするコラムです。

さて、今回もコラムの性質上下記の点について、ご容赦いただいております。
■失敗してもやり直しできませんので、その時は何がダメだったのか考察する回とします。
■家庭の料理なので、冷蔵庫にたまたま余っていた物なども積極的に使います。
■子供に乳製品アレルギーがあるため、チーズやクリーム、ミルク等は使えません。

今回のお題は、フランソワ・ド・ゴーダール ブルゴーニュ・ピノ・ノワール 2016年です。

フランソワ・ド・ゴーダール ブルゴーニュ・ピノ・ノワール 2016年

さて、冒頭のご紹介で若干ハードルが上がっているような気もしますが、楽しんで行きたいと思います!笑

今回のワインもCLUB30ランキング常連の大人気ピノ・ノワールですね。
大きめのブルゴーニュ・グラスにこのワインをついで見ると、黒味を帯びたクリアーなルビー色。
香りからは、フランボワーズやチェリー、そしてスミレ。上品で繊細な印象ですね。
口に含んでみると、ピュアな果実味、そして綺麗な酸が広がって満ちていきます
瑞々しく、凛とした、エレガントな佇まい。自然で、必要以上に人懐っこくない。
このバランスこそ、ブルゴーニュ・ルージュだな、と思います。うーん、とても良いですね!

お料理ですが、やはりこのワインの繊細さ、自然さを殺さないことを第一に考えました。
強い味付けは避けて、素材そのものの味わいを生かすこと。 そしてワインのタンニンがキメ細かいので、柔らかめの食材を選びたいと思います。

というわけで、メインの食材はマグロの赤身をチョイス。
少しワインに漬けたらもっと合うかな?という純粋な興味で「漬け」にすることにしました。
経験上少し表面を焼いたほうが赤ワインに合わせやすくなるので、軽?くソテーしましょう。
香りづけに、ピノ・ノワールにしばしば感じる「うめしそ」っぽい風味に合わせて、大葉を使います。
今回は「マグロ漬けのソテー・大葉風味のトマトソース」に決定です!

作り方:
お醤油と赤ワイン1対1で漬けダレとします。
これに、マグロの赤身を冷蔵庫で20分ほど漬けこみます。
その後水気を切ってキッチンペーパーで軽く拭い、塩コショウをして、フライパンの強めの中火で両面をさっと焼き付けます。
マグロをカットしたらトマトの角切りをのせ、オリーブオイルをひとたらし、刻んだ大葉を飾り付けて、出来上がりです。

マグロ漬けのソテー・大葉風味のトマトソース

実食:
マグロのソテーも、ブルゴーニュ・ピノ・ノワールも自然な味わいで、ボリューム的なバランスも取れています。
そういう意味では似たもの同士なのですが、両者が食事の中で合わさった時、面白いコントラストが現れていました。 ワインの味わいは口の中でやや縦に広がるイメージ。
対して、お料理はトマトの優しい酸味、そしてマグロの柔らかさと旨味がじわっと横に広がるイメージです。
縦と横の振れ幅はそれほど大きくなく、絶妙に補完しあっているような関係性でした。
似ているようで、ちょっと違う。だけど、仲は良い。そんなカップルみたいです。(個人的に理想です 笑)
全体的に繊細で面白いペアリングでした。複雑さの増すプルミエ・クリュや、少し熟成したピノ・ノワールと合わせたら、どうなるだろう?そんな興味が尽きない組み合わせです。

皆さんも是非、いろいろなピノ・ノワールと試してみて下さいね。
そして、ご感想をお聞かせいただければ嬉しいです。それでは次回もお楽しみに!

≪本日のコラムでご紹介したワインは、こちらのワイン!≫

フランソワ・ド・ゴーダール ブルゴーニュ・ピノ・ノワール 2016年

CTA-IMAGE ワイン通販Firadis WINE CLUBは、全国のレストランやワインショップを顧客とするワイン専門商社株式会社フィラディスによるワイン直販ショップです。 これまで日本国内10,000件を超える飲食店様・販売店様にワインをお届けして参りました。 主なお取引先は洋風専門料理業態のお店様で、フランス料理店2,000店以上、イタリア料理店約1,800店と、ワインを数多く取り扱うお店様からの強い信頼を誇っています。 ミシュラン3つ星・2つ星を獲得されているレストラン様のなんと70%以上がフィラディスからのワイン仕入れご実績があり、その品質の高さはプロフェッショナルソムリエからもお墨付きを戴いています。 是非、プロ品質のワインをご自宅でお手軽にお楽しみください!
Translate »