ワインペアリング奮闘記 第7回 「フランソワ・ド・ゴーダール ブルゴーニュ・ピノ・ノワール」
- 2019.09.16
- ワインペアリング奮闘記
- ピノ・ノワール, フランス, フランソワ・ド・ゴーダール, ブルゴーニュ, ペアリング, マリアージュ, レシピ, 赤ワイン, 魚介料理
『お料理パパのワインペアリング奮闘記』第7回
ピノ・ノワール×マグロの縦横ペアリング
このコーナーは毎回課題のワインに合わせたお料理を実際に作ってレポートするコラムです。
さて、今回もコラムの性質上下記の点について、ご容赦いただいております。
■失敗してもやり直しできませんので、その時は何がダメだったのか考察する回とします。
■家庭の料理なので、冷蔵庫にたまたま余っていた物なども積極的に使います。
■子供に乳製品アレルギーがあるため、チーズやクリーム、ミルク等は使えません。
今回のお題は、フランソワ・ド・ゴーダール ブルゴーニュ・ピノ・ノワール 2016年です。
さて、冒頭のご紹介で若干ハードルが上がっているような気もしますが、楽しんで行きたいと思います!笑
今回のワインもCLUB30ランキング常連の大人気ピノ・ノワールですね。
大きめのブルゴーニュ・グラスにこのワインをついで見ると、黒味を帯びたクリアーなルビー色。
香りからは、フランボワーズやチェリー、そしてスミレ。上品で繊細な印象ですね。
口に含んでみると、ピュアな果実味、そして綺麗な酸が広がって満ちていきます。
瑞々しく、凛とした、エレガントな佇まい。自然で、必要以上に人懐っこくない。
このバランスこそ、ブルゴーニュ・ルージュだな、と思います。うーん、とても良いですね!
お料理ですが、やはりこのワインの繊細さ、自然さを殺さないことを第一に考えました。
強い味付けは避けて、素材そのものの味わいを生かすこと。 そしてワインのタンニンがキメ細かいので、柔らかめの食材を選びたいと思います。
というわけで、メインの食材はマグロの赤身をチョイス。
少しワインに漬けたらもっと合うかな?という純粋な興味で「漬け」にすることにしました。
経験上少し表面を焼いたほうが赤ワインに合わせやすくなるので、軽?くソテーしましょう。
香りづけに、ピノ・ノワールにしばしば感じる「うめしそ」っぽい風味に合わせて、大葉を使います。
今回は「マグロ漬けのソテー・大葉風味のトマトソース」に決定です!
作り方:
お醤油と赤ワイン1対1で漬けダレとします。
これに、マグロの赤身を冷蔵庫で20分ほど漬けこみます。
その後水気を切ってキッチンペーパーで軽く拭い、塩コショウをして、フライパンの強めの中火で両面をさっと焼き付けます。
マグロをカットしたらトマトの角切りをのせ、オリーブオイルをひとたらし、刻んだ大葉を飾り付けて、出来上がりです。
実食:
マグロのソテーも、ブルゴーニュ・ピノ・ノワールも自然な味わいで、ボリューム的なバランスも取れています。
そういう意味では似たもの同士なのですが、両者が食事の中で合わさった時、面白いコントラストが現れていました。 ワインの味わいは口の中でやや縦に広がるイメージ。
対して、お料理はトマトの優しい酸味、そしてマグロの柔らかさと旨味がじわっと横に広がるイメージです。
縦と横の振れ幅はそれほど大きくなく、絶妙に補完しあっているような関係性でした。
似ているようで、ちょっと違う。だけど、仲は良い。そんなカップルみたいです。(個人的に理想です 笑)
全体的に繊細で面白いペアリングでした。複雑さの増すプルミエ・クリュや、少し熟成したピノ・ノワールと合わせたら、どうなるだろう?そんな興味が尽きない組み合わせです。
皆さんも是非、いろいろなピノ・ノワールと試してみて下さいね。
そして、ご感想をお聞かせいただければ嬉しいです。それでは次回もお楽しみに!
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