ワインペアリング奮闘記 第146回 クリーミーなシャルドネのペアリング / マイケル・デイヴィッド フリークショウ・シャルドネ 2020年
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『お料理パパのワインペアリング奮闘記』第146回
クリーミーなシャルドネのペアリング
※アレルギー負荷試験を乗り越えて最近バターOKになりました
今回のペアリング課題は『マイケル・デイヴィッド フリークショウ・シャルドネ 2020年』です。
カリフォルニア・ローダイの人気ワイナリー、マイケルデイヴィッドのフリークショウ・シャルドネです。
テイスティング
人魚が中央に座っているラベルアートがとても凝っていて素敵です。
色調は輝きのある淡いイエローです。
香り高く、第一印象は熟したピーチや洋梨、カリン等の果実。
白胡椒やヴァニラ、ホイップクリームの乗った焼き菓子など、樽由来と思われる甘い香りも取れました。
口に含むとトロリと熟した果実の甘味、それに続いて爽やかさのある酸が広がります。
口内で味わいが風船のように膨らんでいくような感覚のある、フルボディの白ワインです。
ミドルには仄かなミネラルの苦味と、微かなタンニン、ぴりっとした辛味を感じました。
飲み込んだ後もアルコールの暖かさと果実のアフターフレーヴァーが長めに残っていきます。
全体としてリッチ感のあるシャルドネです。
合わせる料理『魚介のクリームソースパスタ』
トースト香にグリース感のある口当たりで、クリーミーな印象の白ワイン。
第一印象で、クリームソースを使った料理が良いかなと思いました。
メインの具材は熱を通した魚介のみならず、鶏肉など白身の肉まで合わせられると思います。
とはいえ、ラベルが海の世界ですからね。魚介のクリームソースパスタにしましょう!
レシピ
オリーブオイルでニンニクを熱し、香りが十分に移ったらエビとイカを炒めます。
エビの殻に焼きが入ったら白ワインを入れて蒸し焼きにして、熱が通ればボウルに移しておきます。
新玉ねぎを炒めます。軽く焼き目がつく位のタイミングで小麦粉を炒め合わせ、
豆乳を数回に分けて注ぎ入れます。都度よく混ぜてクリーム状になったらバターと塩胡椒で味を整えます。
パスタを茹でます。(前回のレシピで余ったパッケリを使用)
茹で上がり3分前にアスパラを加え、茹で合わせます。
これをクリームソースと和え、エビ、イカ、ホタテ、スモークサーモンを加え全体を温めます。
味と汁気を確認して適宜お湯か茹で汁を足し、ドライハーブを振って出来上がり!
ペアリングレポート
【総合評価】 星3つ:★★★☆☆
【評価ポイント】
○ボリューム感のある具材で豊満なスタイルのシャルドネとバランス
○滑らかなシャルドネのテクスチャが、クリームソースにマッチ
○魚介類のミネラルとの相乗効果でワインの旨味が増幅する効果もみられた
×ワインの樽の要素と、エビ、イカのワタのえぐみがぶつかって臭みとして感じられた
今回は良い要素もあったのですが、最後についた×が打ち消してしまった感じです。
私は内臓系が好きなので、余すところなく具材に加えたのですが、これが失敗だったようです。
臭みって、どんなに他の部分が合っていても気になってしまいますよね。
このネガティブ要素さえなければ、星4つ、5つも夢ではなかったと思うのですが・・・残念です。
今回のように、樽の要素が感じられる白ワインの場合、エビの頭やイカのワタはしっかり取り除いたほうが良さそうです。
ペアリングは、終わることのない勉強です!
それでは、次回もお楽しみに。
(西岡)
今回のペアリングワイン:
『マイケル・デイヴィッド フリークショウ・シャルドネ 2020年』です。
カリフォルニアの人気ワイナリー、マイケルデイヴィッドのフリークショウ・シャルドネです。
このコラムのライター
J.S.A.認定ワインエキスパート 西岡 卓哉
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