ワインペアリング奮闘記 第2回 「シャトー・スオウ・カディヤック・ルージュ」
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「シャトー・スオウ・カディヤック・ルージュ」
このコーナーは、料理のプロでもなんでもないただの「料理好き」であるスタッフ西岡が、店長から与えられた課題ワインに合わせてお料理を考え、実際に作ってレポートするコラムです。
コラムの性質上下記の点について、ご容赦いただいております。
■失敗してもやり直しできませんので、その時は何がダメだったのか考察する回とさせて下さい。
■家庭の料理なので、冷蔵庫にたまたま余っていた物なども積極的に使います。
■うちの子に乳製品アレルギーがあるため、チーズやクリーム、ミルクなど乳製品が使えません。
さて今回のお題は、シャトー・スオウ・カディヤック・ルージュ 2010年。
何を隠そうこのワインは、私がまだフィラディスに入社する前に、CLUB30のボルドーで一番好きだったワインです。
早速お料理前に、少しテイスティングしてみました。うーーん。良いですね。
凝縮したプルーンや、スパイス、そしてほっこりとした土のような香り。
とても良く熟した果実味と、エレガントな酸のバランスが美しいです。
骨格のしっかりとしたワインですが、タンニンはビロードのように細やか。 そして、なにより熟成に由来する旨味がじわーっと広がっていく感じがたまりません。
このボルドーを週末に開けるなら、私は迷わず牛肉チョイスします。
煮るか焼くか少し考えましたが、そこまで重厚なワインではないので、さっと焼いて胡椒をふるくらいが良さそうですね。
普段の週末メニューですからここは簡単&お手軽な、サイコロステーキにしましょう!
合わせるソースですが、ワインの持つ健全な土のニュアンスから、まっさきにキノコが思いつきました。
熟成したワインにはキノコが合います。特にトリュフなんか最高ですよね!
ただ、本物のトリュフなんて到底買えませんので、ちょっとした便利アイテムを使ってトリュフ風味を演出したいと思います。
本日のメニューは「サイコロステーキのトリュフ風味キノコソースがけ」に決定しました。
※実はCLUB30のマリアージュレシピが「きのこの肉巻き」だったので、材料が思い切り被ってしまいました。 すみません・・・ワインを飲みながら自由に発想を膨らませていてこの時は気づかなかったのです。
ただ、2つのお料理全体から受ける印象は全く違いますので、宜しければどちらも試してみて下さい。
次回からは材料もなるべく別のものを使うよう気を付けますね!
作り方:
スーパーでサイコロステーキ用にカットしてある肉を買ってきます。
常温に戻して、塩コショウで下味をつけておきます。
フライパンに油を敷きニンニクを炒めたら、焦げる前に回収します。
同じフライパンで今度はお肉を強火で焼いていきます。全面にしっかり焼き目がついたら、 ニンニクと一緒に、お皿に移しておきましょう。
お肉を焼いた後のフライパンで、今度は細かく裂いたキノコを炒めます。
キノコは3種類以上ミックスして使うと、変化のある風味が楽しめますよ。
今回はブラウンマッシュルーム/マイタケ/しめじを使いましたが、お好みで大丈夫です。
しんなりしてきたら、塩コショウをふって、もう少し炒めましょう。
赤ワインを100ml程と、砂糖を大匙半分投入します。
半分くらいに煮詰めたらバルサミコ(あれば)を適量加えてさらに煮詰め、最後に醤油で味を調えます。
さて、ここで便利技!仕上げに「トリュフオイル」を少し垂らして全体になじませます。
ちょっと反則っぽいですが、効果はてきめん。得も言われぬ官能的な香りが立ち込め食欲をそそりますよ。
1000円くらいで買えます。このソースをお肉に添えて完成!
【ホワイトトリュフオイル】
実食:
シャトー・スオウ・カディヤック・ルージュのしっかりとした骨格は、食べ応えのあるお肉によく合っていました。ステーキとの相性は良好です。
3種のキノコとトリュフ風味がこの熟成した赤ワインと合わさると、香りの豊かさが一気に高まり、官能的な程です。
家族からも「凄く美味しい」と好評!とても美味しいディナーを楽しむことができました。
今回は思ったよりお肉が大きく、結局ナイフでカットしながら食べました。
塊のステーキ肉を買ってきて、自分で丁度いい大きさに切った方が良さそうですね。
たまたまピーマンが残っていたので適当に焼いてお皿に盛りつけたのですが、赤ワインに合わせると青っぽさが目立ってしまうのでこれはイマイチですね。
ごちそうさまでした。
今回は食材の被りを反省しつつ、次に行きたいと思います。
それでは、ご感想をお待ちしていますね。次回をお楽しみに!
≪本日の料理コラムでご紹介したワインはこちらです≫
『シャトー・スオウ・カディヤック・ルージュ 2010年』
(フランス / ボルドー産赤ワイン カディヤック・コート・ド・ボルドー
ブドウ品種:カベルネ・ソーヴィニヨン種55%、メルロ種45% / 12ヶ月樽熟成)
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