ワインペアリング奮闘記 第4回「シャトー・アントニャック クレマン・ド・リムー」
- 2019.08.29
- ワインペアリング奮闘記
- クレマン, シャトー・アントニャック, スパークリングワイン, パスタ, フランス, ペアリング, マリアージュ, ラングドック, レシピ
お料理パパのワインペアリング奮闘記 第4回
「シャトー・アントニャック クレマン・ド・リムー」
このコーナーは毎回お題のワインに合わせてお料理を実際に作り、レポートするコラムです。コラムの性質上下記の点について、ご容赦いただいております。
■失敗してもやり直しできませんので、その時は何がダメだったのか考察する回とさせて下さい。
■家庭の料理なので、冷蔵庫にたまたま余っていた物なども積極的に使います。
■うちの子に乳製品アレルギーがあるため、チーズやクリーム、ミルクなど乳製品が使えません。
さて今回のお題は、シャトー・アントニャック クロズリー・デ・リ クレマン・ド・リムー N.V.です!
実は私、スパークリングワインを週末にランチでいただくのが好きでして・・・
(なんとなく優雅な週末!という感じがしませんか?)
今回のクレマン・ド・リムーもランチでいただきたいと思います!
このワイン、ラベルがとても美しく、お花を生けたかのようにテーブルが映えます。
良く冷やして、グラスに注いでみました。 熟したリンゴや洋ナシ、フレッシュな柑橘の香りが立ち上ります。
味わってみると、きめ細かい泡に、どこか人懐っこいフルーツの甘み。
そこに上品な酸がすっと全体を引き締めてくれる印象です。
この軽やかさを感じる泡や、フレッシュさから考えると、新鮮なお野菜を使って素材を生かした、シンプルなお料理が合いそうですね。
というわけで今回は、パスタにしました! どんなパスタが合うのか、今回は2種作って検証しましょう。
作り方:
A)フレッシュトマトとソーセージのパスタ
鷹の爪、ニンニク、オリーブオイルをフライパンで温め、斜め切りしたウィンナーを炒めます。
ウィンナーに焼き色が付いたら、角切りにした生トマト(3個使いました)を加え、気持ち煮立てます。
※トマト缶を使わず、フレッシュトマトを使ったのが一工夫。完全に煮えてしまわないようにしましょう。
このソースにゆでたスパゲッティをあえて、塩コショウで味を整え、オリーブオイル(新鮮で香りのよいものを!)とイタリアンパセリで仕上げます。
B)ブロッコリーと生ハムのパスタ
パスタを茹でます。こちらはショートパスタ(フジッリ)を使いました。
あと4分くらいで茹で上がるというタイミングで、小房に分けたブロッコリーと、刻んだニンニク一片を一緒に茹でます。
茹で上がったらボウル等に一旦あげ、オリーブオイルと塩コショウ、ゆで汁に顆粒チキンスープの素を少し溶いたもので全体を和えます。お皿に盛り付けたら、生ハムをトッピングして出来上がり。
実食:
まず、Aのパスタです。
ソーセージのしっかりとした食べ応えや油分と、その対極にいるクレマン・ド・リムーの軽やかでフルーティな味わい。その両者を、フレッシュなトマトが橋渡しをしてくれているようです。
これは中々いけますね!
ただ、お料理とワインが「最高の組み合わせ」には至っていないと感じました。
もしかすると、ややライトボディな赤ワインの方が合うかもしれません。
次に、Bのパスタです。
ブロッコリーのやや淡白なほっこり感に、クレマン・ド・リムーが加わっていくことで、味わいに芯が出来る印象です。
そして、生ハムの塩味がワインもつミネラル分に働きかけ、口内で強調されるイメージ。
お料理によってワインがさらに美味しく感じられる、これはマリアージュと言っても良いでしょう!
あたかもシャンパーニュを飲んでいるかのような、贅沢さを味わうことができました。
いかがでしたか?
今回、シャトー・アントニャック クロズリー・デ・リ クレマン・ド・リムー N.Vという花嫁を勝ち取ったのは、 Bの「ブロッコリーと生ハムのパスタ」でした。
こちらのパスタはフライパンが無くても作れますし、 茹で時間にさほど神経質にならなくても大丈夫ですので、是非一度お試しくださいね。
ごちそうさまでした!また次回もお楽しみに。
≪本日の料理コラムでご紹介したワインはこちらです≫
『シャトー・アントニャック クロズリー・デ・リ クレマン・ド・リムー N.V』
(フランス/ラングドック産スパークリングワイン ブドウ品種: シャルドネ種60%、シュナン・ブラン種30%、
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