ワインペアリング奮闘記 第66回 「ヴィノジア タウラジ サンタンドレア」

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ワインペアリング奮闘記 第66回 「ヴィノジア タウラジ サンタンドレア」

『お料理パパのワインペアリング奮闘記』第66回
香り高いお肉にこそ合わせたい赤ワイン!

このコーナーは毎回課題のワインに合わせたお料理を実際に作ってレポートするコラムです。

コラムの性質上下記について、ご容赦いただいております。
■失敗してもやり直しできませんので、その時は何がダメだったのか考察する回とさせて下さい。
■うちの子に乳製品アレルギーがあるため、チーズやクリーム、ミルクなど乳製品不使用です。

さて、今回のお題は『ヴィノジア タウラジ サンタンドレア 2014年』です。

 
テイスティング:
グラスに注ぐと、パープルがかったダークルビー。グラスを回すと、やや粘性を感じます。
とても香り高いですね。よく熟したカシスやブラックベリーなど黒系果実の力強さ、そしてブラック・ペッパーやローズマリー、鉄分や上等なお肉の香り。樽の由来の甘やかなニュアンスや、ロースト香もしっかりと感じます。
口に含むと、アタックは強めです。煮詰めたような果実の甘さと濃厚さの後に、爽やかさのある酸を豊かに感じます(良いですね!)。中盤以降、ガッシリと強めのタンニンを感じ、アフターまで残る果実のフレーヴァー、スパイシーさ、モカやシガーのニュアンス、ほろ苦さに、余韻は非常に長く感じられます。
総じて、飲みごたえと、複雑さ、奥行きがある。どこかダンディで男性的なワインです。
個人的な感じ方かもしれませんが、飲むシチュエーションとして「夜」を連想しました。
とても美味しいです。
 
 
では、合わせる料理を考えていきましょう。
この赤ワインの持つ力強さ、そしてスパイスや血、肉のようなニュアンスから、厚みのある赤身の肉と相性が良さそうだと思いました。この鉄っぽさやスパイス感は、ジビエやラムなど少し癖のある肉が合うのではないでしょうか。調理方法は、ワインにロースト感がありますので、こんがりと焼き目をつけたいです。ワインの香りに感じたローズマリーを効かせるのも良いと思います。ベースとなる味付けは、ダイレクトに肉の香りを感じたいのでソースは使わず、シンプルに塩コショウベースで。
と言うわけで、今回選んだのは『ラムチョップのグリル』です。

レシピ:
常温に戻したラムチョップを、オリーブオイル・1%の塩・粗挽き黒コショウ・ローズマリー・すりおろしニンニクでマリネします。グリルパンで外側がこんがりとするように焼き上げます。

ラムチョップ・グリル

ペアリングレポート:
焼きあがったラムチョップ、脂が乗っていて美味しそうです!ナイフで切ってみると、中はミディアムレア。頂いてみると歯ごたえに弾力があり、ラム肉の香り高さをしっかりと感じました。ここにヴィノジア タウラジ サンタンドレアを合わせていくと・・・
わお、なんだかテイスティングの時よりもジューシーに感じます!やはりワインの持つ鉄っぽさや、血液のニュアンスがミディアム・レアのお肉にしっくり来ています。ラム肉ならではの香りや、軽く焦がした感じが、このワインのもつ煮詰めた果実の香りや、樽のニュアンス、ハーブやスパイスの香りと重なって、味わいをとても豊かに感じさせてくれます。これはマリアージュと呼んで差し支えないでしょう!あー、本当に美味しい!

如何でしたか?今回のはラムの個性をしっかりと引き立てるペアリングですので、ラム肉が大好きで今夜は堪能したい!という方に、特におすすめのペアリングです。それでは次回もお楽しみに。(西岡)

 

今回のペアリングワイン:
ヴィノジア タウラジ サンタンドレア

CTA-IMAGE ワイン通販Firadis WINE CLUBは、全国のレストランやワインショップを顧客とするワイン専門商社株式会社フィラディスによるワイン直販ショップです。 これまで日本国内10,000件を超える飲食店様・販売店様にワインをお届けして参りました。 主なお取引先は洋風専門料理業態のお店様で、フランス料理店2,000店以上、イタリア料理店約1,800店と、ワインを数多く取り扱うお店様からの強い信頼を誇っています。 ミシュラン3つ星・2つ星を獲得されているレストラン様のなんと70%以上がフィラディスからのワイン仕入れご実績があり、その品質の高さはプロフェッショナルソムリエからもお墨付きを戴いています。 是非、プロ品質のワインをご自宅でお手軽にお楽しみください!
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