ワインペアリング奮闘記 第103回 シャトー・レ・ヴァロンティーン カプリース・ド・クレモンティーヌ・ロゼ × 生ハムメロン
ワインペアリング奮闘記 の記事一覧フランスの一大ロゼワインの産地であるプロヴァンスからやってきた、可愛いボトルのロゼワイン。現在シャトーの仕事を頑張っているクレモンティーヌさんが、8歳の時に両親にせがんで自分の名前を付けてもらった、大切なキュベだそうです。その名も「気まぐれクレモンティーヌ」。
色調は少しオレンジがかった淡いロゼ・ピンク。
香りは熟したピーチ。イチゴ。貝殻やチョーク。白胡椒など。
口に含むと、香りの印象と同じく、熟した桃のような果実味。
タンニンはシルキーで、さらさらとしています。
ミドルからは、塩味を伴ったミネラルを感じます。
アフターには、グレープフルーツのようなほのかな苦味。
全体的にリフレッシュ感があって、味わいのバランスが良く、飲みやすい辛口ロゼワインですが、一方ミネラルの骨格も感じられ、流石は本場!といった本格的が感じられます。
合わせる料理:
カプリース・ド・クレモンティーヌ・ロゼのペアリングと言えば、個人的に思い出すのがフィラディス社で行われた生ハム・マリアージュ実験。イタリアの生ハム、プロシュートとの食べ合わせで最高得点をマークしたのが、なんとこのワインでした。※数十人のテイスターが2種の生ハムと24種のワインの組み合わせを検証。
印象的だったのが、「生ハムを食べてこのワインを飲むと、まるで生ハムメロンみたいに美味しい」というコメント。
参加していた私も、なるほどと感心した記憶があります。
では、実際に「生ハムメロン」をこのワインに合わせると、どの程度合うのだろうか?
今回は、それを検証したいと思います!
ペアリングレポート:
生ハムメロンを自分で作ったのは今回が初めて。
生ハムメロンを見ると、いつも思い出すのは、幼稚園を卒園したあの日、謝恩会でテーブルに並べられた生ハムメロンです。
なぜ、メロンに生ハムを???子供心に沸き立った疑念と、納得いかない感。
そんな私が今、自分の手で生ハムをメロンに乗せている。
そして今、こうして生ハムメロンと対峙してみると「普通にうまそうじゃね?」と思えます。
私も大人になったものだ。
・・・閑話休題、早速生ハムメロンを食べて、ロゼワインを飲んでみましょう!
【総合評価】
星5つ:★★★★★
めちゃくちゃ美味い。これは正にマリアージュ!!
生ハムメロンはイタリアやスペインでは定番のオードブルだそうですが、ワインを合わせるとこんなに合う事を知ると、なんか納得だなぁ。
【評価ポイント】
○メロンの果肉の甘味とボリューム感に、生ハムの塩味や胡椒のアクセントという味わいの構造は、ロゼワインの果実味とミネラル、ピリッとした白胡椒のニュアンスにぴったりと同調。
○生ハムメロンのまったりと溶けるような質感と甘みの後に、リフレッシュ感のあるロゼワインが流れ込んでくると最高に快適。
如何でしたか?
生ハムメロンとカプリース・ド・クレモンティーヌ・ロゼは是非体験していただきたい、感激の組み合わせです!
ロゼだけでなく、白ワインを合わせるのも良さそうですね。メロンを青肉系に変えてミュスカデを合わせるとか。
皆さんも、ぜひお試しください!(西岡)
-
前の記事
ワインペアリング奮闘記 第102回 シャトー・ラ・ローズ・モンヴィエル ポムロール × 黒酢酢豚 2021.06.25
-
次の記事
ワインペアリング奮闘記 第104回 シャトー・ラランド・ドーヴィヨン 2009年 × 夏野菜と鶏肉の煮物 2021.07.09
コメントを書く