ワインペアリング奮闘記 第139回 お花見ワインの決定版!/ フアン・ヒル SAKURA サクラ
- 2022.03.26
- ワインペアリング奮闘記
- サンドイッチ, スペイン, チキン, バゲット, ファン・ヒル, フミーリャ, フルボディ, ペアリング, マリアージュ, 星4つ, 桜, 照り焼き, 花見, 赤ワイン, 鶏肉
目次
『お料理パパのワインペアリング奮闘記』第139回
お家で!野外で!ワインでお花見!洋風編
今回のペアリング課題は美しい桜のラベルでお馴染みの『フアン・ヒル サクラ 2020年』です。
当店人気ナンバーワン赤ワイン、フアン・ヒル・
前回このコラムで取り上げたのは2年前、このワインは2018年ヴィンテージでした。
既に新型コロナが流行し始めていて、お家でお花見メニューの提案をさせて頂きました。
あれから2年たった今、まだ新型コロナが収束していないとは・・・思ってもみなかったです。
それでは、早速テイスティングです!
テイスティング
グラスに注ぐと色調は黒味を帯びた、パープルがかったルビーです。
香りは、ダークチェリーを少し煮詰めたような、熟したフルーツの甘やかさを感じます。
その他ブラックペッパーやクローブといったスパイス類、スモーク、少しフローラルなニュアンスも感じました。
口に含むと、完熟したフルーツの甘味が広がります。酸味は爽やかで、比較的穏やかです。
そして早い段階から少し収斂性のあるタンニンを感じます。アルコール度数はやや高めですね。
アフターはシガーのような香ばしさのあるフレーヴァと苦味、濃縮した果実の余韻が続いていきます。
太陽をいっぱい浴びたブドウの完熟感と、寒暖の差がもたらす上品な酸味。
スパイシーでがつっとした飲み応えのフルボディですね。
2018年ヴィンテージと比較すると2020年ヴィンテージは一段「強さ」が出ているように感じましたが、基本的なワインとしてのスタイルは全く変わらないです。
合わせる料理『照り焼きチキンサンド』
2年前は同じワインで、焼き鳥とおにぎりという和風なお花見メニューを提案しましたね。
タレをしっかりとつけた焼き鳥に非常に良くマッチしてくれたのを、よく覚えています。
今回も同じく鶏肉+タレという組み合わせを使いつつ、洋風でいきましょう。
これで和風、洋風両方のお花見メニューが揃うことになりますので、お好きな方をチョイスしていただければと思います。
というわけで、鶏の照り焼きをバゲットでサンドした照り焼きチキンサンドを作ります。
レシピ
鶏肉はフライパンで皮目から焼き付けて、酒、みりん、砂糖、醤油を加え軽く煮詰めます。
レシピは過去記事をご参照ください。
バゲットに挟みやすくするため、一口大にカットしてよくタレを絡めます。
一緒にサンドする具材は、卵のフィリングと、ルッコラ、新玉葱のスライスをチョイスしました。
フィリングは茹で卵を潰してマヨネーズ&マスタードと和えます。
切れ目を入れたバゲットに具材を挟めば、完成です!
ペアリングレポート
【総合評価】 星4つ:★★★★☆
【評価ポイント】
◎お花見に持っていけてちゃんとワインに合う!!
○照り焼きのタレの甘味と、ワインの甘味が旨味を増幅
○タレ焼きチキンの香ばしさと、ワインのスモーキーさの相乗
△ワインの強さが勝るバランス感
最後のバランスは少し気になったところですが、やはりパンに包まれて味わいがマイルドになりますので、ギュッと濃縮した赤ワインには負けてしまいますね。ただ、正直お花見の席でそこまで細かく気にする人は居ないと思います。美しい桜のラベルに見惚れながら、思う存分美味しい料理とワインを楽しんでください!
もしバランス感を気にするのであれば、辛口のロゼワインがおすすめですね。
例えばこちらのプロヴァンス・ロゼでどうでしょうか?
それでは、良い春の宴を!
(西岡)
このコラムのライター
J.S.A.認定ワインエキスパート 西岡 卓哉
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