ワイン職人に聞く、10の質問【第2回】モンテカルヴィ(イタリア・トスカーナ州)
≪ひとりのワイン職人の頭の中を覗く一問一答インタヴュー!≫
『ワイン職人に聞く、10の質問』
第2回 モンテカルヴィ(イタリア・トスカーナ州)オーナー ジェイムスさん
第2回目は、
実はオーナーのジェイムスさん、
元々はアデレードでワイン造りをしていた彼が、 目指すワイン造りの場所を求めてこの地に辿り着いた、
Q1:ワイン造りを一生の仕事にしよう、
⇒父と一緒に初めて畑を買ったのは2000年のこと、南オーストラリアのアデレード・ヒルズだった。
その時に、自分の子供の代に引き継いでいけるような良い栽培家になりたい、と思った。
暫くはオーストラリアの有名な生産者(ペタルマとか)にブドウを売却していたのだけど、 10年ほど続けて「やはり、自分のワインを造って元詰めしたい」と思うようになった。
これまでの経験をもとに様々なワイン生産地を訪ねて・・・
「ここだ!」と思えたのが、イタリア・トスカーナ州だった。 そして、今の畑と蔵を買ったんだ。
Q2:これまでワインを造ってきて、一番嬉しかった瞬間は?
⇒素晴らしい作柄の年の、収穫の時。
Q3:その反対に、一番辛いときは?
⇒ワイン造りはイコール農業だから、 一番苦しい、難しいのはいつだって「コントロールの及ばないことと向き合わなければならないとき」。
例えば昨年は野生の猪の群れが僕の畑に侵入して、大切なブドウを食い荒らしてしまった。
本当に辛く苦しかったが、どうしょうもなかった。
Q4:ワイン造りで最も「決め手になる」のは、
⇒良いブドウは良いワインを造るし、その逆も然り。
だからワイン造りとは結局のところ、ブドウ栽培がすべてということ。
自分が1年間畑で取り組んできたことの全てのアウトプットが、出来上がりのワインということだ。
Q5:あなたにとっての「理想のワイン」とは?
⇒家族や友人と一緒に楽しんでいる時の、
Q6:今までに飲んだ中で最高のワインを1本だけ選ぶとしたら?
⇒自分が最初に仕込み、元詰めした2009年ヴィンテージのワイン。
または・・・1961年ヴィンテージの『シャトー・ムートン・ロスチャイルド』。
Q7:自分のワインと料理、
⇒僕はあまりワインと料理のペアリングを気にしない方。
だって、良いワインと良い料理は大概美味しく合わせられると思うから。
それでも敢えて選ぶならやっぱり、トスカーナの郷土料理かな。
トスカーナ風のスープやラグーソースのパスタ、Tボーンステーキ、あとは・・・ティラミス!
Q8:もしあなたが他の国・地域でワインを造れるとしたら、
⇒モンテカルヴィの、お隣の畑かな 笑
Q9:あなたの「ワイン造り哲学」を、一言で表現してください。
⇒「すべては、その“場所”」。
僕にとって、
Q10:最後に・・・日本にいるあなたのワインのファンに、
⇒モンテカルヴィのワインを、是非いつまでも愛飲してください。 そしていつか・・トスカーナでお会いしましょう!!
今回の『ワイン職人に聞く、10の質問』如何でしたか??
前回の『イル・ヴァレンティアーノ』
同じ質問を重ねることで見えてくる「職人的なワイン造りの本質」
そして、このワイン職人が情熱を傾けたのは・・・
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