ワイン職人に聞く、10の質問【第34回】ドメーヌ・シャルル・ジョゲ(フランス・ロワール地方シノン)

ワイン職人に聞く、10の質問【第34回】ドメーヌ・シャルル・ジョゲ(フランス・ロワール地方シノン)

≪ひとりのワイン職人の頭の中を覗く一問一答インタヴュー!≫
『ワイン職人に聞く、10の質問』
第34回 ドメーヌ・シャルル・ジョゲ(フランス ロワール地方シノン)アンヌ・シャルロット・ジュネさん *写真中央

今回登場の『シャルル・ジョゲ』は、カベルネ・フラン種の「聖地」とも言える、フランス・ロワール地方シノンのトップ生産者。ワイン評論家ロバート・パーカーも「シノン最上」と太鼓判を押したこの地域では揺るぎない地位を築いている造り手です。

2008年から導入されたビオロジック栽培により、健全な環境で収穫量を極限まで絞られたカベルネ・フランは、十分な完熟を迎えてから収穫され、エキス分も十分で飲みごたえあり。初めて体験するカベルネ・フラン単一品種ワインは、絶対に『シャルル・ジョゲ』であって欲しい、と思うほどです。

フィラディスの選定眼を信じて戴けるのなら、是非一度、1本で良いからこの「シノン」を試してほしい・・・心から、強く、そう思います。カベルネ・フランの本当の魅力に、絶対に気付くことが出来ますから。
それでは今週もワイン職人へのメルマガ誌上一問一答インタヴュー、始めましょう!

Q1:ワイン造りを一生の仕事にしよう、と決意したきっかけは何ですか?
⇒私が6歳の時に両親がワイン造りの仕事に携わるようになって、それ以来ずっとこのシノンで育ってきた。(続きは、ワインのページで!)だから、ワイン造りという仕事がどれだけ素晴らしくて価値あるものか、子供の頃から自然と刷り込まれていたんだと思う。そして・・・私はフランスのワインや食文化の歴史を本当に愛し、誇りに思っていて、人生をそれに捧げよう、と決心したの。

Q2:これまでワインを造ってきて、一番嬉しかった瞬間は?
⇒私自身が手掛けた最初のヴィンテージの収穫、そしてそのブドウのジュースをはじめて口にした時。毎年の収穫は勿論素晴らしい瞬間だけど、同時にブドウ樹が年を経る毎にフィネスや表現力を増していくことは、長年かけて取り組み見続けるワイン造りのような仕事では最大の喜びだと思う。

Q3:その反対に、一番辛い(辛かった)ときは?
⇒どうにもならない悪天候の時・・・・霜や雹、そして嵐。1年間かけて育ててきたブドウが、たった数時間で消えてしまうのを見るのは、本当に辛いこと。

Q4:ワイン造りで最も「決め手になる」のは、どの工程だと思いますか?
⇒90%は、収穫されたブドウの品質。畑での努力や工夫は必ず良い結果に繋がると思う。私たちはチーム全員で細かく注意深くブドウの状態をモニタリングしていて、少しでも長い時間を畑での仕事に費やすことで、素晴らしい状態の果実を手に入れることが出来ていると思う。
その後の醸造プロセスでは、テロワールの個性やその年の気候を尊重して、出来るだけ余計な手を加えないようにしている。過剰なマセラシオンや樽熟成は、ワインをアンバランスにするだけだから。ワイン造りで人間が完璧に管理すべきだと思うのは、衛生面だけね。

Q5:あなたにとっての「理想のワイン」とは?
⇒バランス、エレガンス、そしてフィネス。テロワールやその年の気候が正しく映し出されていることも大切。 そして何より、味わいがジューシィで、長い余韻の中にもフレッシュさが感じられるワイン。

Q6:今までに飲んだ中で最高のワインを1本だけ選ぶとしたら?
⇒たくさんのワインを、色々な機会に楽しんできたから、一つを選ぶのは本当に難しい!私は今も新しいヴィンテージの新しいストーリーに出会い続けているから。でも、自分の好みの産地なら言えるかな・・・それはブルゴーニュと、バローロ。ロマネ・コンティを初めて飲んだ時は、本当に息を飲む素晴らしさだった!

Q7:自分のワインと料理、これまでに一番マリアージュしたと思った組み合わせを教えてください。
⇒ちょうどよく熟成した豚肉をハーブやスパイスでシンプルに調理して、きのこを添えたもの。シノンと素晴らしい相性で楽しんで戴けるはず!Q8:もしあなたが他の国・地域でワインを造れるとしたら、どこで造ってみたいですか?
⇒うーん、全く違う環境でワイン造りをしてみたいから・・・例えば地球の反対側みたいなところ、そう、アルゼンチンかしら?

Q9:あなたの「ワイン造り哲学」を、一言で表現してください。
⇒常にブドウ畑の近くにいて、母なる自然の声に耳を傾け続けること。その声をしっかりと聞いていれば、土壌と気候がワインに正しいバランスを与えてくれる。そして、それぞれのテロワールが私のワインに最良のアウトプットとして表現されるの。

Q10:最後に・・・日本にいるあなたのワインのファンに、メッセージを!
⇒カベルネ・フランは、栽培された地域や土壌毎に驚くほどの多様性を魅せてくれる品種。味わいは深く豊か、ストラクチュアがしっかりしていて、飲みやすく軽やかなワインから長期熟成できるワインまで色々造ることができる。本当に大きな可能性を持った、いつでもどんな時でも楽しめるワインです。皆さんがシノンを好きになってくれて、いつか美しいロワール渓谷を訪れてくださることを、心から願っています!

・・・アンヌ・シャルロットさんのインタヴューは以上です。
今週の『ワイン職人に聞く、10の質問』如何でしたか??

バランス、エレガンス、フィネス。僕が思う『シャルル・ジョゲ』のワインは、アンヌ・シャルロットさんが挙げたまさにこの3語が具現化されたもの他ならないと思います。

「綺麗なワイン」。そんなワインに出会ってみたいと思ったら『シャルル・ジョゲ』を手に取ってみてください。パワフルな味わいのインパクトだけではない、深い旨みに浸ることができるはずです。

それでは『シャルル・ジョゲ』のお薦め2本を、ご紹介させて戴きます!

≪パーカーの『シノン最上』という評価を裏付ける、最安値で驚くほどのクオリティを見せる1本。≫

「甘酸っぱさとうまみ」が個性の赤ワイン。渋い赤ワインが苦手な方でも楽しめる、パワフルだけど優しいスタイルです!
『シャルル・ジョゲ シノン・シレーヌ』

・フランス ロワール産赤ワイン
・ブドウ品種:カベルネ・フラン100%
・熟成:ステンレスタンク10か月熟成

 
 
≪そして・・・カベルネ・フランのさらなる奥深さを体験したければ、上級レンジを是非。≫
プレスした果汁は使わず、フリーラン果汁のみを使用。透明感ある赤系果実の香りに杉や白コショウの爽やかなタッチ。キメ細かな果実に続き、しっかりとしたタンニンやほのかな塩っぽさなど、しなやかな味わいの中に様々な要素が。
・フランス ロワール産 赤ワイン
・ブドウ品種:カベルネ・フラン100%
・熟成:ステンレスタンク13か月熟成
CTA-IMAGE ワイン通販Firadis WINE CLUBは、全国のレストランやワインショップを顧客とするワイン専門商社株式会社フィラディスによるワイン直販ショップです。 これまで日本国内10,000件を超える飲食店様・販売店様にワインをお届けして参りました。 主なお取引先は洋風専門料理業態のお店様で、フランス料理店2,000店以上、イタリア料理店約1,800店と、ワインを数多く取り扱うお店様からの強い信頼を誇っています。 ミシュラン3つ星・2つ星を獲得されているレストラン様のなんと70%以上がフィラディスからのワイン仕入れご実績があり、その品質の高さはプロフェッショナルソムリエからもお墨付きを戴いています。 是非、プロ品質のワインをご自宅でお手軽にお楽しみください!
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